紫外線はお肌の大敵。日焼けは肌を老化させるだけでなく、ヒドい場合は皮膚ガンをも招く怖いもの。でも市販の日焼け止めには、必要以上にケミカルなものが含まれているのでそれも避けたい。
ならば自分で作ってしまおう。材料と道具さえ準備すれば、あとは量って、チンして、混ぜるだけ。日焼け止めを作るというのは、意外と簡単だったのだ。
[ 準備するもの ]
- キャリアオイル(オリーブ、ホホバ、サンフラワーなどなんでもOK) 約230ml
- 乳化ワックス(ビーワックスなど) 約29g
- 紫外線反射物質(酸化亜鉛/二酸化チタン) 少々
- 日焼け止めを入れる容器
- はかり
- ゴム手袋
- マスク手袋
- ミキサー/ブレンダー
- シリコンスパチュラ
- ビニール袋
以下、あれば便利なもの
※ミキサーやブレンダーは日焼け止めを作った後で食材には使えません。
[ 作り方 ]
- オイルとワックスを混ぜる
乳化ワックスを耐熱容器に入れて、電子レンジで1分ほど加熱する。ワックスが溶けたらキャリアオイルと混ぜ、香り付けにエッセンシャルオイルも少々加える。途中で固まったり、混ぜにくかったりしたら、電子レンジで再度加熱してもOK。ただし、レンジに掛け過ぎないように。 - SPFを決める
当たり前だけど、自分で日焼け止めを作るのだから、SPFも自分で決められるのだ。これぞ手作りだからこその成せる技。下の表を見てSPF値を決めよう。
例)
ローション + ローションの10%の二酸化チタン(粉末) = SPF20
ローション + ローションの10%の酸化亜鉛(粉末) = SPF11〜12Low
(SPF 2-5)Moderate
(SPF 6-11)High
(SPF 12-19)Ultra High
(SPF >20)二酸化チタン 〜4 % 8 % 12 % 20 % 二酸化チタン(粉末) 2 % 4 % 6 % 10 % 酸化亜鉛 5 % 10 % 15 % 25 % 酸化亜鉛(粉末) 3 % 7.5 % 12 % 20 % - 紫外線反射物質を混ぜる
酸化亜鉛も二酸化チタンも吸い込むと人体に有害なので、混ぜる前にゴム手袋とマスクを装着しよう。2で決めたSPFに必要な分量の紫外線反射物質を量る。計量したら1のローションと混ぜる。紫外線反射物質が溶けるまで、慌てずにゆっくりと混ぜよう。 - 容器に移す
混ぜ終わったローションをスパチュラでビニール袋に入れる。このビニール袋が漏斗の役目を果たすのだ。ローションがこぼれないよう注意しながら、ビニール袋の角を片方だけ切り取って、ローションを容器に移そう。 - できあがり
お手製の日焼け止めを肌に塗って、外に出かけよう!
[ おまけ:手抜きレシピ ]
- 細かい作業が苦手な人や、材料を準備するのが面倒な場合は、今使っている自分の肌に合うローション(ミルク/クリーム状のもの)に紫外線反射物質を混ぜるだけでも、日焼け効果をプラスすることができる。
[ 注意事項 ]
- ※作った日焼け止めは自分用だけに使うこと。
※作った日焼け止めを売りたい時は、しかるべき資格や許諾をきちんと取ってからにしよう。
※紫外線反射物質の分量は分かりやすくするための概算。少量であれば気にすることはないが、この分量やバランス以外で作るとSPF値も変わってくる。
※防腐剤などを使用していないので、なるべく早く使おう。
日焼け止めは、毎年夏になったら買う割に、意外とシーズン中に使い切れないことが多い。そのまま持ち越して次の夏に使おうとしたら、油が分離して、気持ちは悪いわ、肌には悪そうだわで、結局また新しい日焼け止めを買うハメになったりして。
手作りなら必要な分だけ作ればいいので、そんなもったいない悪循環からも抜け出せそう。これを機会に、日焼け止めだけでなく、他のコスメの手作りにも挑戦してみてはいかがか?
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