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デザインのアイディアに困ったらこの人物にご連絡を。オーガニックデザインの父「ロス・ラブグローブ」

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オーガニックデザイン=有機的なデザイン。つまり、自然や生物が本来持っている仕組みや美しさなどからインスピレーションを得て作り上げるデザインのことを指します。ジャニン・ベニュス(Janine Benyus)が提唱するバイオミミクリーに近い考え方ですね。このオーガニックデザインの第一人者であるデザイナーが今回ご紹介するロス・ラブグローブ(Ross Lovegrove)です。

「自然がもつ形には四角いものはない」といつだったか聞いたことがあります。ここで、改めて木、石、川、雲などの形を思い浮かべてみてください。なるほど本当に四角という形はないということに気がつくはず。この話しを聞いたときの「四角というのは人が作り出したものだったんだ!」という発見が私の中に今も心に強く残っています。もちろん、ラブグローブが作る作品も、ものの見事に角(直角)があるものがありません。

百聞は一見にしかず。というわけで、彼の作品を見てみるとしましょう。

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Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by isastown

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Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Gnal

ソーラーパワーを用いた街灯「Solar Tree」。greenzでも過去に紹介しています。なんだか近未来を思わせるデザインですよね。この作品の特徴は本物の木(植物)のように太陽の光の方向に枝が伸びること。そうすることによって、効率的に太陽光を集められるというわけです。上記の動画から実際に動いている様子を見ることができます。

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Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by br1dotcom

今年のミラノデザインウィークで発表されたアルテミデ社の「Cosmic Angel」。うねる波のようにデザインされた表面はthermoplasticと呼ばれる熱可塑性樹脂でできているそうで、全体がブルーやレッドのLEDで光ります。名前の通り、宇宙の生きものを想像させますね。

この作品はこちらのサイトでさらに見ることができます。

こちらは2007年のTED出演時の動画。彼がインスピレーションを受けてから実際にデザインとして活かされるまでのものづくりの行程がよくわかります。水の流れがボトルに、DNAが螺旋階段に、花がテーブルに、細胞がイスにとインスピレーションを受けている対象物が実におもしろい。

作品だけではなく、「考古学美術館とNASAのラボが混じり合ったようなところ」と表現している彼のオフィスも紹介されています。ぜひ一度訪れてみたいものです。

ちなみに、iTunes用のこの動画をこちらでダウンロードすることができますよ。

彼のサイトには、今回紹介した以外にもユニークな作品がたくさん発表されているので、興味がある方はぜひチェックを!

ラブグローブが用いるオーガニックデザインやバイオミミクリーなどを通して見てみると、自然というのは私たちが想像するよりもかなり計算しつくされていて無駄がない。それはもちろん、地球の一部である私たち人間にも当てはまることなんですよね。

ロス・ラブグローブの作品をもっと見よう