印刷やコピーの時に大量に紙を使うのはやめようという意識は、今やほとんどの人に浸透している。何も環境のためだけではなく、経済的なコスト削減という意味でも、多くの会社やオフィスで様々な対策が実行されている。それなのに、プリンターのインクについては、これまでなぜか盲点だった。
そこに気付いたオランダのクリエイティブエージェンシーSpranqは、インクを節約して、トナーやカートリッジの持ちを良くする新しいフォント「Ecofont」を開発した。
Ecofontの特徴は、文字の線の真ん中に穴が開いているというところ。可読性を担保しながら、どこまで文字を削ることができるかを追求していったら、こういうデザインになったのだ。エコを追求した割には、穴開きチーズみたいでカワイイデザイン。 greenzだってご覧の通り。
これで通常のフォントに比べて、約20%のインクが節約できるなら、かなりのお得感。使ってみたいという人は、EcofontのWEBサイトから誰でも無料でダウンロードできる。OSはWindows、Mac OSX、Linuxに対応しているし、ビジネス用途も問題無いので使いやすい。
今のところ、ダウンロードできるのは英語のアルファベットのみだけど、アラビア語とヘブライ語も現在開発中らしい。
日本語でも、穴開きの“エコひらがな”とか“エコカタカナ”があると楽しいかも。大量にインクを使う漢字ユーザー日本人としては、漢字の方が何とかしなくちゃいけないけれど、穴開きの漢字は何だか文字が読めなくなりそう。いっそのこと、香港で見かけるような簡略化した“エコ漢字”を開発するなんてどうかしらん?