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ナナメの関係で語り合おう!NPO「カタリバ」が実施する高校生のための授業「カタリ場」とは?

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by mctrent

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あなたと“ナナメの関係”の人は誰ですか?

親でも兄弟でも友達でもない第三者で、ちょっとだけ年上。そんなナナメの関係が、意外と心地よかったりして。あなたにもそんな関係の人、思い当たりませんか?

高校生とナナメの関係を築き、本気で語り合う場を提供する活動を行っているのが、NPO法人「カタリバ」だ。主に大学生や専門学校生である“カタリバキャスト”と呼ばれるスタッフが高校に出前授業で出向き、高校生と語り合う。その一見なんでもないような体験が高校生の考え方に大きな影響を与えているという。さっそく、彼らの活動の一部を覗いてみよう。

メインの活動として行わているのが学校企画「カタリ場」。学校の授業枠の中で高校生がキャストと「語る場」を提供するもの。高校生が「なりたい自分」についてキャストに打ち明けたり、キャストがどのように自分が成長してきたかを話したりするのだが、そんなに急には本音で語り合えるものではないはず。
それでも高校生の心に素直に響く場となっているのは、キャストの綿密な準備と真剣な想いがあるからだろう。

カタリ場は、一校一校の課題や狙いを踏まえて学校側と協議し、最適な企画を実施するオーダーメイド方式をとっている。時には、企画のためのキャストを外部にスカウトに行くこともあるのだとか。さらに、

どんな高校生にも出会い小さなきっかけをつくりたい

という思いから、学校の授業内での実施にこだわって続けてきた。これまでにのべ71校にも及ぶ授業を実現させている。

katariba_HP
いきいきと語り合う様子が掲載されている「カタリバ」ホームページ

生徒にとってキャストは他人だが、生徒が安心して自分を見つめるきっかけ作りをするため、生徒が椅子に座れば椅子に、床に座れば床に、とできるだけ目線を合わせて対話する。そして、先に生きる先輩として、「高校生の時の自分に言ってやりたい事」を高校生達に話して聞かせる。すると、生徒は自らの体験談、失敗談、うれしかったこと、悲しかったことなど、徐々に語りだし、会場がたくさんの感情でいっぱいになるという。参加した高校生の声には、

大人っぽく見える先輩たちも、自分と同じ様な事で悩んでいたんだと聴いて、少し安心した。

つまらないと思ってたけど、大学生が真剣だったから、なんか話す気になった。

こんな授業があるなんて、今日遅刻せずに学校に来て、よかった。

といった、いきいきとした言葉が並んでいる。きっと、彼らの人生における貴重な“きっかけ”の時間となっているにちがいない。

このほかにもカタリバは、社会人とキャストが出会うイベントやワークショップ、マーケティング調査などを行っている。その豊富な活動は実施実績をご欄あれ!

でも、なぜ高校生なのだろうか?その答えは、ホームページにあった。

高校生の時の進路選びは多くの人にとって、
はじめて「どう生きるか」という選択に迫られる時なのではないでしょうか。

そんな高校生の時の進路選びの考え方を変えたら、
もしかしたら社会が変わるんじゃないかなと思うんです。

そう、彼らが見据えているのは高校生たちの目線の先にある社会。ミッションステートメントがその想いを表現している。

「出会い」は「きっかけ」になり、
「コミュニケーション」は「モチベーション」に魔法をかける。
「モチベーション」が化学変化して「挑戦」に変わったら、
それはいつかの社会の元気と優しさにつながる。

特定非営利活動法人NPOカタリバは、
みんなが「自分」と「家族」と「社会」を、
大好きでいられるような社会風土作りを目指します。

カタリバでは、学生はもちろん、社会人の参加も広く呼びかけている。社会を変えるタネが見つかるかもしれない彼らの活動、あなたも参加してみませんか?

どうやって参加すればいいの?カタリバ公式ホームページはコチラ!

NHKでは昔こんな番組も放送されていた!「真剣10代しゃべり場」