仕事部屋、リビングルーム、寝室、収納まで完備したワンルームマンション。いまどき、家具つきマンションは珍しくないが、オランダのデザイナー・Louwrien Kaptein氏が設計したこの部屋がユニークなのは、家具の直角部分である「90°」を活用している点。どんな部屋なのか、ちょっとのぞいてみよう。
家具の「90°」を部屋の各スペースの仕切り代わりにしています。部屋の動線にも考慮し、どのスペースも使いやすくしています
とLouwrien氏は語っている。 それでは、”百聞は一見にしかず”ということで、この部屋の様子を見てみることにしよう。
こちらの動画「90 degree furniture」ではわかりやすくこのプロダクツの説明をしている。
つまりは、折りたたまれた2枚のパネルを90°に広げ、内部の板を倒すことで机・収納棚・ベッドといった様々な機能を持った家具に変身するというわけだ。パネルの板を倒さなければ、部屋を区切るパーティションにもなってくれる。
特に都市部のワンルームマンションは、限られた住スペースで、寝・食・憩を実現しなければならない。実際「部屋がモノであふれて落ち着かない」なんてことも結構あったりする。Louwrien氏が設計したこの部屋はどうだろう?各スペースの仕切りによって多少の圧迫感があるかもしれないが、住空間を最大限有効に効率的に活用している点は素晴らしい。
また、このパネルだけで生活に必要な家具のほとんどを担ってくれるので、新しい家具を作る際に出るゴミの削減にもつながるかもしれない。素材も、間伐材の再利用に充てたり、段ボールなどの再資源素材を使用すればさらに環境への負荷が少ない地球にやさしいプロダクツにもなるだろう。
とりあえず、Louwrienの部屋を見習い、より快適な住空間にすべく、私も部屋の模様替えにチャレンジするとしよう。