とってもおしゃれなこちらの家具、何でできているかわかりますか?
答えは竹。サステナブルな素材として注目されている竹を使ったニューヨーク発のこちらの家具、生産から廃棄まで徹底したエコシステムで成り立っている。その全容をご紹介しよう。
まず、素材へのこだわり。竹の茎は地中にあるため、地上に生えたものだけを伐採すれば新たな造林の必要がなく、持続的生産が可能。森林面積が減少している状況の中、持続可能な素材として注目されている。また、成長が早く老朽化しにくいことから、家具としての寿命も長い、まさにエコ素材だ。
そして、その素材を無駄なく使う工夫がこちら。
大きな長方形の素材から、各部品をできるだけ隙間なくゴミが出ないように切り取る工夫がされていて、なんとこれだけで二つの椅子の部品になる。そして輸送はこのフラットな状態で行われるため非常にコンパクト。梱包にかかる時間も材料費も驚くほど削減できるのだ。
そして組み立てにおいては、釘などの部品を一切使わない。打ちつける手間もなく、誰でも簡単に組み立てられるよう工夫されている。部品同士の結合にはリサイクルが容易なようにアルミ素材のフックが使われている。
さらに、販売したあとも責任を負う。古くなった家具は、引き取ってくれて、リサイクル。使える部品は再利用もしてくれる。ここまで徹底したエコサイクルで出来上がった家具はほかにはないのでは?
この家具ブランドEcoSystemsのホームページでは、随所に商品へのこだわりを垣間見ることができる。部品一つ一つの素材など、詳しく紹介されているので、ぜひ覗いてみてほしい。
そして、なんと言ってもこのデザイン。実におしゃれで遊び心が感じられる。
椅子2つが組み合わさった「Tandem」は、こんな風にいろいろな組み立て方を楽しむことができるので、飽きることなく長く愛用することができそうだ。
彼らは、自分たちのミッションを、地球のための商品、システム、サービスを生み出すことだとしている。そして締めの言葉がこちら。
It’s fun.
エコを“fun”といってしまう企業精神が、商品にも表れているのだろう。
“going beyond green”と表現される徹底したエコへのこだわり。そして、それを楽しむ遊び心。こんな商品が、世の中を本当の意味で“エコシフト”していくのかもしれない。