グリーン電力の中でも最も大きな脚光を浴びているといえる太陽光発電、その太陽光発電に関して、12歳の少年が画期的な発明をしたという。それってどういうこと?と、思った方は下記へ。
その少年はアメリカ在住のウィリアム・ユエン君、中学生ながらエネルギー工学やナノテクに通じ、“3D Solar Cell”という新たなソーラーパネルを発明したのだ。
このソーラーパネルは、従来は平面的に配置されていたソーラーセルを三次元に配置し、さらにカーボンナノチューブを利用して太陽光線から電力への変換効率を飛躍的にアップさせたもの。
三次元のソーラーパネル自体はすでにあったのだが、ユエン君のソーラーパネルはそれと比べても約9倍、従来の二次元のソーラーパネルと比べると約500倍の太陽光を吸収する。また紫外線を利用するので、曇りの日でも発電が可能なのだ。
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ユエン君はこの発明で18歳以下を対象とする25000ドルのDavidson Fellow奨学金を獲得、本人は将来のための練習のつもりでまさか獲得できるとは思っていなかったという。
そんな発明をするくらいだからとんでもない天才少年なのかと思いきや、得意なのはチェスとレゴ。なんとも好感が持てる。2008年にはレゴ社が開催する「ファースト・レゴ・リーグ(FLL)」の国際大会で準優勝したこともあるという。この「ファースト・レゴ・リーグ」というのは、レゴ社のプログラミング可能なロボット“マインドストーム”を使ってプレゼンテーションとロボット競技で競う国際大会。毎年、世界中から15歳以下の子供たちで構成されるチームが参加し、その発想力とチームワークを競っているのだ。
ユエン君はこのFLLへの参加を通して科学と新しいエネルギーに対して強い興味を持つようになったらしい。天才少年を育てるなら、まずはレゴかも!?