greenzのサイトでも貼りつけているこのブログパーツ。これ何だろう、と不思議に思っていた方もいるのでは?
普段何気なく使っているパソコンだが、サイト運営のためのサーバー、サイトを見るためのパソコンやモバイル端末はさまざまな形で電力を消費する。そしてその電力のほとんどがCO2をはじめとする温室効果ガスを排出する化石燃料を燃やして作られる。
航空業界や自動車によるCO2排出量についてはよく知られているが、情報通信技術によるCO2排出量が世界の CO2排出量全体の2%を占めていることはあまり知られていない。なんと昨年はこの分野の CO2排出量が航空業界全体で排出される量より多かったそうだ。サイトの数が増える一方、その負荷はどんどん増大しているというわけ。
これに着目したハーバード大とイエール大の二人の研究者、Tim SullivanとAlex Wissner-GrossはCO2排出量をチェックできるブログパーツCO2Statsを制作した。
このブログパーツはサイトに訪れるユーザーの滞在時間を追跡し、サイトが使用するサーバーの消費電力だけでなく、サイト訪問者が使用する端末の消費電力も計算し、消費電力の「見える化」をしてくれる。毎月末にはここで計算したサイトのCO2排出量と同等量の太陽光、風力などのグリーン電力を購入してカーボンオフセットをしてくれる。
この計算には、サイトのサーバー設置場所、サイト訪問者の現在地と使用端末種(ノートPC、モバイル等)、地域別の燃料の割合などが細かく考慮されていて、彼らの計算に基づくとサイトに3分滞在するとおよそ3グラムのCO2が排出される(これは人間が4.5分間で排出する量とほぼ同じ)ことになる(PDF)。
使い方は簡単だ。公式サイトにある無料のコードをブログなどのサイトに貼りつけるだけ。ページビュー数の多いサイトには有料プランも用意されている。