「ゴールデンウィークはどこに行きますか?」という会話はもうすぐ、「グリーンウィークはどこに行きますか?」に変わりそうだ。ゴールデンウィーク(Gorlden Week)をグリーンウィーク(Green week)に変えようという全国的キャンペーンが2008年の4月29日からスタートするのだ。
それにあたり、昨日2月15日、環境省で記者発表会が行われた。記者発表には衆議院議員で元環境大臣の小池百合子さん、「みのもんたの朝ズバッ!」のコメンテーターや、UNEP(国連環境計画)の金融イニシアチブ特別顧問を務める末吉竹二郎さんが呼びかけ人代表として登場した。
グリーンウィークのロゴを見たら要チェック!
これはどんなキャンペーンなのか、見てみよう。
今まで、ゴールデンウィークと言えば旅行や行楽といったエネルギー消費型の過ごし方をしていた人がほとんどではないだろうか? これからは、「休みの日にこそ地球にやさしい過ごしかたをしよう!」というのが、グリーンウィークの提案だ。しかも日本の1年間のうち30%が休日。その休日がグリーンになれば、かなりCO2が減るというわけ!
だったら、部屋の中にいて電気も消してじっとしていればいいの?と思う人もいるかもしれない。しかし、グリーンウィークは家に閉じこもろう、ということではない。たとえば、こうだ。
・エコツアーに出かける
・海外旅行をカーボンオフセットする
・友達を呼んでオーガニックパーティーを開く
・面白そうなボランティアに参加してみる
・環境問題を含めた社会貢献をしている企業の商品を買う
・近くの公園でのんびり読書をする
・映画「不都合な真実」や「アース」を観る
・車を使わないで、自転車や電車で出かけてみる
グリーンウィークが伝えたいことは、このように、楽しく過ごして、環境にもいい、という過ごし方はたくさんあるんじゃないですか?ということ。ちなみに、日本の休日をすべて、「CO2をなるべくださない消費スタイル」にかえることによって、家庭(自家用車含む)から出るCO2排出量がこれまでより約15%/年削減することができるそうだ。スゴイ!
また、このキャンペーンは、参加が自由なのが特徴。今後、さまざまな企業やNPOが、グリーンウィークにあわせたグリーンな商品を発売したり、グリーンな活動を展開したりすることが予想されている。
前出の 呼びかけ人代表の小池百合子さん、末吉竹二郎さんの他にも歌手の加藤登紀子さん、アルピニストの野口健さん、株式会社イースクエア社長のピーター D. ピーダーセンさんらも賛同人として応援参加している。
今年は京都議定書の第一約束期間が始まり、7月には2013年以降の「ポスト京都議定書」の枠組みを決める北海道洞爺湖サミットの開催など世界的にもグリーンへとシフトし始める記念の年。「そういえば、GWって、昔はゴールデンウィークって呼んでたんだよねぇ。」なんていう時代が来るのももうすぐかも!?