いまや、ITの世界では知らない人がいない大企業、マイクロソフト。そのマイクロソフトの会長ビル・ゲイツ氏が、2008年7月で経営の道を引退し、2000年から夫人と立ち上げた「ビル&メリンダ・ゲイツ・ファウンデイション」の活動にシフトすると発表している。
この「ビル&メリンダ・ゲイツ・ファウンデイション」は「すべての生命は、どこに住んでいようとも、等価値を持っている」ということをテーマにかかげられたファンド。取り組んでいるテーマは「グローバルな開発」「グローバルな健康維持プログラム」と、おもにふたつ。「グローバルな開発」では世界から貧困をなくすための、新しい農作物などの品種の開発や、貧しい人が多い地域での農地開発などを行っている。また、貧困層のための金融サービス、インターネットを使用した「グローバル図書館」などにも対応している。「グローバルな健康維持プログラム」では、おもにワクチンや薬の開発などを行っている。また、アメリカでのみ行われる「アメリカプログラム」では、国内の教育や貧困地域の支援が行われている。
さまざまな活動はどれも「世界をよくするため」のもの。世界一の億万長者といわれた人の今後に注目です。