神戸市では、下水処理で出る汚泥から、微生物と水を使って高濃度のメタンガスの抽出に成功した。そのガスを使って、現在市営の路線バス1台が走っている。この路線バスは、CNG(圧縮天然ガス)用のもの。
このガスは、天然ガスとほぼ同じ成分。微生物と水を使って発酵させたあと、精製してつくられるので、天然ガスの代用として使うことができる。ガスが作られているのは、神戸市の東灘処理場。本来は、汚泥を埋め立てたり、コンクリート詰めにしたりして処理しているが、この方法を使えば、汚泥の減量化ができ、コスト削減につながると見込まれている。
2008年には、処理能力を高めた実用設備を2機納入する予定で、バス40台分の天然ガスを供給できる見込み。
神戸市が、下水汚泥で走るバスでいっぱいになる日ももうすぐ?!
●下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)
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