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大切な木。だから全部使いたい!

ゆがんだり短かったり、捨てられてしまう部分を集めて建材に
住宅の建材も「いいもの」にこだわると、ゆがみのある物や節のある物をのぞいてしまいがち。消費者から嫌われたり。製材の段階で捨てられてしまう物も多いようです。そんな木材をもっと大切に使いたいと、こだわりの商品を使っている会社を、エコプロ会場で見つけました。

「うちではいい木も悪い木も全部使います」

「本庄工業株式会社」の中川社長は笑顔と真剣な表情を交えながらそう話してくれました。

左が中川社長、中央が木工作品などをつくっている山路さん

こちらの会社では「Jパネル」と呼ばれる杉の3層クロスパネルを使って住宅の建築をしています。「Jパネル」は木材の繊維の方向を直行させた3枚の板をつなぎ合わせてつくられたもの。本庄工業では素材を岐阜県産の杉に特化してこの製品を静岡の工場でつくってもらっているそうです。板にはそりが生まれにくく、強度も高くなるのだとか。接着剤ももちろん害の少ない物をしようしています。

どうしてこの仕事を始めたのか聞いてみると、

「社員がみんな木が好きだから。木材に愛着をもっているから」

という答えが返ってきました。

ゆがんだ木はこんなふうに加工、活用できる

元は材木屋で、あらゆる種類の木材を扱っていたそうですが、「山火事の再生プロジェクト」を開いたり、子どもから大人までのワークショップを開催していくうちに、気がついたら今のような事業を始めていたそうです。

現在は年間20棟ほどの住宅建築も手がけていて、製材、設計、現場管理、工事なども自社で行っているのだとか。下請けに出したり、輸入材を使ったりする会社の多い住宅業界。こんな関わり方をしてくれる会社がいるのは嬉しいですね。

心のバリアフリー

本庄工業は建材だけでなく、カレンダーや積み木のおもちゃをつくったり、子どものワークショップを開催したり、障害者の方と一緒に働くなど、つながりを大切にした会社のあり方を大切にしているそうです。

こんな風に木にも、人にも、自然にも、やさしい取り組みが増えるとよいですね。