もう何年前になるでしょう。忘れられないテレビの一場面があります。それは某局番組でゲストに登場した北野大さんのお話。それはこんな内容でした。
――水を汚している原因は、工場などの排水だと思っているかもしれませんが、実は家庭排水の割合がとても高いんです。ですから、台所でお皿を洗う時は、紙で油を落とすとか、少しでいいので気をつけてください。それで海の汚れが軽くなり、魚も苦しまなくなります――
北野大さんといえばタレント・ビートたけしさん(映画監督・北野武)の実兄。「お兄ちゃん」と呼ばれたりとタレント活動の方が有名かもしれませんが、実は本職は化学者。環境化学が専門で、現在は明治大学理工学部応用化学科の教授をされています。そして青森朝日放送では「北野大のえーコロジー」という番組も持っているのだそう。
当時は環境のことにあまり関心のなかった私。しかし人がやっている事と思っていた海の汚れが、実は自分にも原因があるという事が明白の事実になり、結構な衝撃を受けたのでした。これは海育ちの私にとってかなり大きな出来事で、「大好きな海を汚していたのは自分でもあったんだ」と、認識を新たにした瞬間だったわけです。
台所から水を汚さないためにはいろんなやり方がありますね。例えば新聞紙や古紙、ティッシュパーパーなどで拭き取るなど。
でも紙だとうまく拭き取れない時もあるし、ゴミも増えてしまいます。そんなこんなで、何かないかなあと思っていた時に出会ったのが「キッチンスクレーパー」。食器やお鍋を洗う前に、油や汚れを拭い取るものです。
以前、鍋からの移し替えやお皿の洗浄にゴムベラを使っていたことはありましたが、この形状のものを使うのは初めて。なにか違うのかな? と思いながら実際に使ってみると、これがなかなか! 違いがありました!
使ってみてよいなと思った点をいくつか挙げてみます。
1)適度な固さがあり(飽和ポリエステル樹脂製)密着性もあるので、力を入れずに食べ物や汚れがまとめれる。
2)持ち手のないシンプルなデザインがかわいく使いやすい。
3)直線部分、そして鋭角と緩やかなカーブでデザインされた2種類のコーナー部。それぞれが平皿などの平面、鍋や食器の曲面、タッパーなどの角になった部分にフィットして使いやすい。
4)油分がとれやすく、手やスポンジがべとつかない。
といったところ。洗剤に頼らなくても汚れが落とせるし、鍋やタッパーなどにも密着しやすい形なので、汚れ取りとしてだけでなく料理の移し替えにも重宝しそうです。耐熱温度は120度。熱くなった鍋などに使うと溶けてしまうので注意してください(私はすでにやってしまいましたが……)。
しかし私一人だけではまだまだ試し足りない……。というわけで、BeGoodCafeの11月イベントにお邪魔して試していただきました。協力してくれたのはボランティアキッチンスタッフのこの方々です。
- 1)食べ終わったお皿はカレーがまんべんなくついている
この日のスタッフランチはいろんな種類の豆が入ったカレー。このお皿の洗浄から試してもらいました。
- 2)キッチンスクレーバーで汚れを寄せると
- 3)洗剤を使わずにここまできれいにになりました
イベント終盤に使い心地を聞いてみると、
「タッパーなんかの垂直の部分にも密着するし、角の所も小回りが利いて使いやすかったですよ。程よい固さがあってゴムベラみたいな持ち手がないので、力が入れやすかったし、汚れもちゃんと取れました!」
説明書にはほかにもいろんな使い方が載っていました。使い方はオーガニックライフサポートSORAさんのホームページにも掲載されています。いろいろ試して、使った感想や「こんな使い方もできるゾ!」というご提案など、このページにどんどん書き込んでいってください! 皆さんの生の声、お待ちしています。
この「キッチンスクレーパー」はエコ雑貨倶楽部さんからご提供いただきました。ご協力ありがとうございました。
詳しくは下記のホームページで
オーガニックライフサポートSORA
http://www.organic-sora.com/122005/topics/topics.cgi