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「東京朝市」アースデイマーケット

代々木公園けやき並木の「東京朝市」が2006年のフィナーレを迎えた
「都市」と「農村」「生産者」と「消費者」を結ぶ場としてすっかり定着したアースデイマーケット。2006年4月から6回行われた「朝市」は第6回の10月でいったん終了。回を増すごとに勢いを増す会場の様子をお届けする。

毎日食べるごはん
そのひとつひとつが
大切な命でできている
この地球のどこかで
誰かがつくってくれたもの

種から芽が出、丈を伸ばし
実を結ぶ頃には
つくっている人の思いでいっぱい
自然の恵みと育てた人の愛情を
いっぱい受けて育った野菜たちは
おいしく、やさしく
体を元気にしてくれる

足早に通り過ぎてしまう街の生活では
土のにおい、風のささやき

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空へとのびる緑の恵みを、ついつい忘れがち
そして本物の野菜の味も……

「東京にも朝市をつくろう!」しかも「渋谷」東京のど真ん中で

そんな気持ちを抱いた人たちが始めたアースデイマーケット。2006年4月、代々木公園に隣接した駐車場で始まったイベントは、けやき並木にスペースを移し、10月22日で第6回を迎えた。回を増すごとに参加店舗も順調に数を増やし、農産物、パンやお菓子、味噌や醤油といった加工品、そしてエコロジーを大切にした雑貨やフェアトレード商品など、バラエティーにとんだ店が顔を揃えるようになった。出店者には首都圏からだけでなく、信州などからやってくる人もいる。中にはエコツアーや農家への援農を紹介しているところもあり、「街」と「農村」を結ぶ交流の場として着実に輪を広げているようだ。また、竹製のテントを使用したブースなど、ユニークに、また快適にエコロジーライフを楽しむ姿もみられる。

安全な材料にこだわり、ていねいにつくられたものは、心も体も元気にしてくれる。有機栽培や自然農で育てるのは、化学肥料や農薬を使う何倍もの手間がかかるもの。農家には大変な労力がかかるが、育てる人の愛情、土地の性格、その年の気候など、取り巻く環境とともに育ってきた命は、個性豊かで味わいも深い。そしてそんな農業をしている人の多くが、食べる人の健康、地域の自然環境、未来へと続く私たちの営みを大切に考え、安全でおいしい食べ物を届ける努力を続けてくれている。そして同じ心を持つ仲間が増えることを、心から喜んでいるようだ。

会場にはいつも、そんな穏やかでピースフルな空気が流れている。

また会場では円の他に”r”という通貨も使用されている。地域通貨といって、自主的に価値を決定し、流通させるものだ。”r”はNPO法人アースデイマネー・アソシエーションがオーガナイズしていて、天ぷら油の回収(BDFになり車を走らせる)、朝掃除、野良仕事の参加などで手に入れることができる。ボランティアなど、人の役に立つことを推進し、それを地域通貨という形で参加者に還元していくシステムだ。また”r”はアースデイマーケット以外でも、渋谷近郊のカフェや雑貨店などで使用できるところがあるのでチェックしてみてほしい。

そしてこの朝市の魅力は、なんといっても参加者の笑顔。「また会ったね」と笑顔で迎えてくれること、「ここにきたらこの人に会える」という安心感。なじみの近所の商店にふらっと立ち寄るような楽しさがある。買う人も売る人もお互いに距離が近く、笑顔が絶えない。人と人のつながる楽しさ、何とも言えない居心地の良さを感じさせてくれる。

それでは10月の出店者を紹介! でも取材しているうちに、売り切れてかえってしまっていたところもあり、すべて掲載できていません。「うちもでてたよ!」という方、ぜひ編集部までご連絡くださいね!
welcome@greenz.jp

ビオファームまつき(静岡県芝川町)

富士山の雪解け水の流れる芝川町で、少量品目の輪作を行い、完全無農薬の野菜作りに取り組んでいる松木さん。農業資材も含め、環境に負荷の少ない農業を心がけているのだそう。
http://www.bio-farm.jp/

盆さいや

盆栽をカジュアルに、アートとしても楽しみたい。ミニ盆栽、マン(人)盆栽など、恵比寿で盆栽バーを営む藤田さんの多彩な作品が並んでいます。
http://www.alles.or.jp/~bonsai/

カフェスロー

週末ごとにスローなイベントを開催しているカフェスロー。アースデーマーケットではエクアドルのフェアトレードコーヒーとオーガニックサンドイッチを販売。
hhttp://www.cafeslow.com/

エコ雑貨倶楽部

粘土の化粧品、竹布製品、手作り石けん、ミツロウキャンドル、布ナプキン……。生活を楽しく、体を健康にする日用品やかわいい雑貨がそろっています。
http://ecozakka.exblog.jp/

グリーンバード(NPO)

green birdは「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した原宿表参道発信のプロジェクト。「街を汚すことはカッコ悪いことだ」を常識に!
http://www.greenbird.jp/

ひのっぷや(東京都/渋谷・檜原村)

東京の一番西にある桧原村。ひのっぷやが「里山ボランティア」として檜原村で活動し始めて5年! 畑仕事、山道の整備、祭りのお手伝いなどをやってきました。村の人が段々畑で作った野菜を販売しています。

豊穣屋(東京都墨田区)

北総のきれいな水で育った無農薬の古代米、黒米・赤米・緑米・紅糯・緑香米の5種類の国内産古代米を、オリジナルのブレンドで販売しています。
http://www.houjouya.com/

風土倶楽部

NPOや生産者とのネットワークを活かして各地のおいしいものを収集。岩手県産の無添加りんごスナック、在来種の一番茶など、日本各地のスローフードを紹介。
http://www28.cds.ne.jp/~localj/

磯村家のキッチンから(神奈川県横浜市)

季節の新鮮なフルーツを使って作ったジャムは、自然な甘みとさわやかな香りがたっぷり詰まっています。いちご、リンゴ、マーマレード、梅、ルバーブなど、種類も豊富。
http://www.isomurakeiko.com/

一反百姓「じねん堂」(茨城県稲敷郡阿見町)

「時給時速」お金や時間に換算するのではなく、「持久自足」自分の足元にある持久ライフスタイル「地球自足」(ぢきゅうじそく)を目指しています。
http://blog.goo.ne.jp/hootenfarmer

鴨川自然王国(千葉県鴨川市)

有機栽培で育てられたおいしい野菜。里山帰農塾(田舎暮らし入門講座)も開催しながら、農的暮らしの提案を続けています。
http://www.k-sizenohkoku.com/

菊地わさび園(山梨県都留市)

富士の清流を利用して自然農法で育てあげられた、わさび。その味はツンとくるどころか、甘みも感じる程。フレッシュなわさびをふんだんに使ったわさび漬けも販売しています。

9パン屋

いくつかのベーカリーが集まってできた9パン屋。憲法9条に息吹を与えたいと、「9」をイメージしたパンや、定番の商品がたくさん並んでいます。いろんなお店の味を比べてみるのも楽しい。

痲こころ茶屋

タンパク質を豊富に含む麻の実と、旬の野菜を使ったオリジナルメニュー。ランチにデザートに楽しみなめニューが並びます。白いバンと紫の垂れ幕が目印。
http://www.macocorochaya.com/

マザーアースクラブ(静岡県賀茂郡南伊豆町)

2006年4月に、有限会社から農業生産法人に。自社農園で採れた無農薬、減農薬の野菜や加工品を販売。野菜や米はもちろん、干しタケノコ、梅干、ジャムなどもすべて自社製。

マイ農家倶楽部(長野県上水内郡信州新町里)

柴本無農薬菜園、市村たおたお農園、みずさわ農園、ふるば村自然農園。長野県で無農薬・有機栽培の野菜を作っている農家のコラボレーション。信州の新鮮野菜が並びます。

みやもと山(千葉県匝瑳市)

合鴨農法の田んぼに、籾殻や鶏糞、くず大豆などを撒く循環農法で、無農薬・減農薬米を作っています。会場でつく玄米餅は絶品! 障害のあるの方との味噌作りも継続中。
http://www.rakuten.co.jp/miyamotoyama/

宮本農園(愛知県岡崎市)

無農薬・無化学肥料の和綿を育てています。育てた綿を自分たちの手で紡ぎ、はたを織る…。そんなスローライフから生まれた手作りの木綿。肌に触れる感覚を楽しんでください。
http://www.miyamoto-nouen.com/

ナマケモノ倶楽部(NPO)

「スローライフ」をテーマに書籍、マイ箸などのナマケモノグッズを販売。この日は発起人の一人、辻信一さんも会場にいらっしゃいました。
http://www.sloth.gr.jp/

ネットワーク農縁(東京事務局)

新潟県新庄市の農家11人が集まり、原種米さわのはなと大豆をトラスト制で栽培。遺伝子組み換えに組み込まれない農業を展開しています。リピーターも多い人気のお米はこの日も売り切れ!
http://www004.upp.so-net.ne.jp/net-nouen/

おいしい野菜

高知県で有機・無農薬栽培で野菜を作る山下一穂さんの野菜と書籍を販売。「山下さんの農法をみんなに広めたい!」とスタッフは熱く語ってくれました。
http://www.oec-yasai.com/

Permaculture – log

パーマカルチャーを広めたい! 今回は兵庫県佐用町の山間にあるヨモギとマチャの小さhttps://greenz.jp/main/wp-content/uploads/archive