世界のワークキャンプから(2)

ロシア編
「心で交流するということ」 淵田千晴さん

期間:2005年8月15日〜8月28日
ワーク内容:小学校の修復作業、庭の手入れ
ボランティア:18名(仏、独、西、スイス、伊、スロベニア、露、韓、日本)
宿泊施設:学校、テント

ワークキャンプの参加者にはたくさんの“違い”があった。アジア人、西ヨーロッパ人、東ヨーロッパ人、都会から来た人、田舎から来た人、学生、社会人……。そんな“違い”を持つ人々を結びつけたのは“言葉”だった。幸い、グループには3〜5か国語を話す人が何人もいて、英語やロシア語をあまり話せない人たちを助けた。“言葉”の溝を埋めたのが“言葉”自身であり、私は“言葉”の偉大さをあらためて感じた。

しかしその一方で、ワークキャンプを去った後も、毎日のようにメールを交わし、再会の計画を立てるほど仲良くなれたのは、言葉ではなく、“心”で交流できたからなんだと思っている。

ワークキャンプにはイタリアやフランスから来た“crazy”な参加者がいて、彼らがいつも私たちに元気を与えてくれた。初日の列車の中からギターをひきながら歌い、食事のたびに、準備してくれた人を讃えて拍手をしたり、机を叩いたり、ウェーブをしたり……。そういったことを、彼らが率先して始めたお陰で、みんなの顔が自然と微笑み、一気に打ち解けることができた。シャイな日本人や韓国人は、彼らにどれだけ助けられたかわからない。

スロベニアからきた女の子2人は、いつも誰よりも早く人を助けようとする、本当の“ボランティア”だった。駅からワークキャンプの村まで4〜5時間、キャンプ用のテントを担いでいた男の人たちが疲れてテントを投げ出した。その時、何も言わず、さっとその荷物を担いだのは、彼女たちだった。朝食の準備をいつも手伝うのも彼女たち。みんな、そんな彼女たちに心から感謝し、尊敬していた。

思えば、私はいつも誰かに気遣ってもらっていた。「元気?」「大丈夫?」と声をかけてもらった。簡単なやりとりでも、それは私に安心感や信頼感をもたらした。心の交流を深めながら、2週間を共に過ごした。

ワークキャンプ最終日の前日、別れを惜しんで涙を流すメンバーの1人に「2週間は短かったね。あっという間だったよね」と声をかけた。すると彼女は言った。
“But I found, it’s enough to love you guys.”(「みんなのことを好きになるのに2週間あれば十分だった」)。

違う国、違う文化の中で生きてきた私たちだが、心の中では、しっかりとつながり合っていたのだ。

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このようにして私たちは心の交流を深めながら、2週間を共に過ごした。ワークキャンプの終了の前日、別れを惜しんで涙を流すメンバーの1人に、「2週間は短かったね、あっという間だったよね」と私は声をかけた。すると彼女は言った。「But I found, it’s enough to love you guys…」(「みんなのことを好きになるのには2週間で十分だった」)全く違う国、文化の中で生きてきた、全く違う私たちがつながったのだと感じた。

【NICE最新ワークキャンプ情報】
【国内】
期間:08/13-08/14
場所:福岡県星野村
内容:住民と地域の夏祭りの準備・運営・片付け
詳細:http://www.nice1.gr.jp/events.htm

期間:08/19-08/20
場所:京都府宮津市
内容:自然公園で、日干し煉瓦でパン窯作り
詳細:http://www.nice1.gr.jp/events.htm

期間:08/29-09/11
場所:広島県庄原市
内容:森で希少種の保護。ハーブ公園で木工
詳細:http://www.nice1.gr.jp/nice-45.htm

期間:09/13-09/27
場所:京都府宮津市
内容:公園整備、ワークショップの手伝い
詳細:http://nice1.gr.jp/nice-67.html

【海外】
期間:8月06日-8月27日
場所:ケニア
内容:学校建設や植林
詳細:http://www.nice1.gr.jp/wc-world.htm

期間:08/22-09/05
場所:バングラデシュ
内容:ボランティア訓練所で植林
詳細:http://www.nice1.gr.jp/nice-61.html

期間:8月23日-9月14日
場所:アメリカ
内容:障がい者グループの旅行の引率
詳細:http://www.nice1.gr.jp/wc-world.htm

期間:9月04日-9月17日
場所:インド
内容:小学校や幼稚園で文化交流
詳細:http://www.nice1.gr.jp/wc-world.htm

期間:09/11-09/24(09/16-29も)
場所:モンゴル
内容:大学生と交流。農場で収穫(1週間のみの参加も可能)
詳細:http://www.nice1.gr.jp/nice-49.htm

お問い合わせはNICEまで

【団体紹介】
特定非営利活動法人NICE(日本国際ワークキャンプセンター)

NICEは国際ワークキャンプを日本で主催し、世界各地に日本人を派遣するNGOです。国際ワークキャンプとは、世界中から集まる参加者が2〜3週間一緒に暮らし、環境・文化保護、福祉、農村開発、教育、農業などのボランティアに地域住民と取り組む国際協力プロジェクト。1990年の設立以来、延べ12,582人が参加してきました。

その他にも2ヶ月以上のボランティア(=中長期ボランティア)には133人(2005年)が参加、1〜3日間のボランティア(=週末ワークキャンプ)には2400人(2005年)が参加するなど、各種ボランティア活動を通じて、地域への貢献・相互理解・参加者自身の成長を育んでいます。

末吉和弘      
(特活) NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-14-401
Email:PR@nice1.gr.jp HP:http://nice1.gr.jp
TEL:03-3358-7140  FAX:03-3358-7149