おひさまを“たっぷり”浴びています! ブルックリン発、太陽光だけでつくられたポップコーン「BjornQorn」

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わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

「もしかして、今日なら車のボンネットの上で目玉焼きとかつくれちゃうかも?」

真夏、炎天下の屋外にいるとき、だれもが一度くらいそんなことを考えたことがあるかもしれません。

グリーンズでも過去に、ソーラークッカーをつかって調理するレストラン「Lapin Kulta Solar Kitchen」をご紹介しましたが、実は太陽の光だけでもお料理はできちゃうんです!

今回ご紹介するのは、ニューヨークのブルックリンで“太陽の光だけ”でつくられたオーガニックなポップコーン「BjornQorn」。
 
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「BjornQorn」のつくり方は、とってもシンプル。まず、おおきな鏡の装置をつかって、太陽光をとうもろこしの入ったなべに集めます。あとは、温度の調整をするために5分ごとになべを揺らして、味付けをするだけ。そうすると、ふわふわのポップコーンのできあがり。
 
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天気はもちろん重要ですが、真夏だけではなく、晴れてさえいれば冬のマイナス7度の雪の中でもポップコーンをつくることができます。

「BjornQorn」のこだわりは、もちろん味付けにも。なんとパターもチーズもつかわずに、味付けにつかうのは“特別なイースト菌”とひとさじの塩だけ。

このイースト菌は、高たんぱく質と豊富なビタミンBが含まれているため、ベジタリアン料理を好む方の間で人気のものだそう。
 
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もちろん、材料のとうもろこしも遺伝子組み換えではなく、徹底的に自然なものになるようにこだわっています。

そんな「BjornQorn」を立ち上げたのは、Bjorn Quenemoenさん(以下、ビョルンさん)と、Jamie O’Sheaさん(以下、ジェイミーさん)。ふたりの出会いは、大学の新入生寮の音楽パーティ。

ミネソタ州のとうもろこし農場で育ち、いつかはとうもろこしビジネスで面白いことをしたいと考えていたビョルンさん。そして、太陽光に関心を持つちょっと変わった発明家のジェイミーさん。

ふたりが、「それぞれの才能を組み合わせたら、面白いことが起こるのではないか」と気がつくのは何年か経ってのこと。そこで生まれたのが、太陽光だけをつかってつくるポップコーン「BjornQorn」でした。

ジェイミーさんは、自分たちのビジネスについてこう語っています。

ジェイミーさん ふたりの力を組み合わせることで、多くのポップコーンをつくるだけでなく、さらに素晴らしい”価値”をつくることはできました。大きくて、でもシンプルなつくりと手頃な値段のわたしたちの太陽光クッキングは、燃料もいらず、二酸化炭素もでませんから。

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左が発明家のジェイミーさん。右がとうもろこし農家で育ったビョルンさん。

「BjornQorn」が拠点をおくブルックリンは、ニューヨーク州の中にあるものの、小さな農業ビジネスをするのにはちょうどいい街。

農業ビジネスをする人と、買い手のあいだにネットワークがしっかりとつくられているため、新しいアイデアを、試して、考えて、話して、ということがしやすい環境だそうです。

今後の活動についてジェイミーさんとビョルンさんは、さらに大きな展望をもっています。

僕たちがポップコーンをつくっているよりも小さなキットなら、組み立てにかかる時間は1日、材料費は20ドルもかかりません。安くてシンプルだけど、パワフル。煮たり、焼いたり、揚げたり、低温殺菌をしたり、もちろんポップコーンをつくることもできます。

僕たちは、このキットをエネルギーが足りていないところにもっていく。そして、海外の小さなフードビジネスをしている人たちと一緒に仕事がしたいと思っています。

今年の2月には、インドでのワークショップもはじまったそう。太陽の光でつくる料理が、世界中でつくられるようになるのも、遠い日ではないのかもしれません。
 

[via BjornQorn, SELF, Village Voice, Condé Nast Traveler, inhabitat]