ISSUE☆連載 ののほほ世代のいろは

3 years ago - 2013.10.27

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結婚も出産も、プランじゃない!自然体で仕事盛り&育児盛りを楽しむ柴田暁さん [ののほほ世代のいろは]

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いつか結婚したいとは思うけど、今じゃない…。あなたにとって結婚とは、働くことと同じように、自分の人生のなかに当たり前のようにあるものですか?

「ぱぱとままを、夢見る世の中に。」をビジョンにかかげ、これからパパやママになる人たちをターゲットに活動する「ぱぱとままになるまえに」。greenz.jpではこれまでにも活動の様子を伝えてきましたが、「ののほほ世代のいろは」という企画名で、連載がスタートしました!ここでは「パパ」にクローズアップして、自然体で子どもや家族と向き合う、ありのままのパパたちを紹介していきます。

パパになるってどういうこと?取材第一弾は、「白ヤギコーポレーション」の柴田暁さんにお話を聞きました。

出産というイベントを楽しもう

よく晴れた秋の週末、東京・代々木公園にて。ふたりのお子さんが遊んでいたボディペイントの絵具を手に取って、自分でペインティング よく晴れた秋の週末、東京・代々木公園にて。ふたりのお子さんが遊んでいたボディペイントの絵具を手に取って、自分でペインティング

もともと海外留学の経験があり、子どもができたら外国人でも発音しやすい名前にしたかったという柴田さんは、そんなに深く考えず、ひとり目のお子さんの名前を「林檎」にしたと言います。

ひとり目は、女の子だと分かっていたんです。「林檎」って決めたのは、iPhoneの話を妻としていて、「アップルコンピュータってすごいよね、アップルってどう?」という話になって、そのまま林檎に。妻の名前が「もも子」なので、桃から林檎が産まれるんだ、なんて話していました。

ふたり目のときも名前については難しく考えず、フルーツセレクションでレモンかミカンかあんずか…。

ひとり目のときは、出産は初めてだったので、いろいろと勝手が分からないこともあり性別を産婦人科で確認しましたが、ふたり目のときは「驚き」がほしいからと、性別を聞かずに出産にのぞみました。

産まれてくる赤ちゃんの性別が分かっていると、どうも驚きが足りないというか。産まれてくるだけでもすごいイベントですけど、どうせならそのイベントを楽しんじゃおうと、ふたり目は、あえて性別を聞かなかったんです。

名前については、女の子だったら「杏子」ってすぐ決まったけど、男の子の名前は決まらないうちに出産予定日を迎えて、産まれてみたら女の子だったという…。両親からは、「ふざけるのもいい加減にしなさい」とか言われましたけど(笑)、名前でトクしてほしいなと思って。可愛くて親しみやすくて、一度聞いたら覚えてもらえる名前というのが、名づけの条件でした。

予想がつかなかい、ひとり目の出産

代々木公園での取材風景。平日は家族との時間がなかなか取れませんが、週末は家族で「虫取り」に行くなど、自然のなかで思い切り遊ぶそうです 代々木公園での取材風景。平日は家族との時間がなかなか取れませんが、週末は家族で「虫取り」に行くなど、自然のなかで思い切り遊ぶそうです

林檎ちゃんの出産時、柴田さんはイギリスの大学院生で、陣痛が始まったかも…という連絡を受け、急いで日本に帰国しました。

予定日より早く破水したと聞いて入院したけど、微弱陣痛で退院させられて。江ノ島に連れて行って歩いたり、海岸を歩いたり、横浜でラーマン食べたりといろいろ連れ回して、ラーメン食べている間にも陣痛が来たりして、ちょっと痛みが強くなってきて病院に連れていくと、「まだしゃべれてますよね」って追い返されて。

それでまた2日後くらいに「もうしゃべれないです」って病院に行ったら、「まだ叫んでないですよね」って(笑)。

二児のパパである、柴田さんの日常。パパだからといって特別に気張らずに、おだやかな時間が過ぎていく 二児のパパである、柴田さんの日常。パパだからといって特別に気張らずに、おだやかな時間が過ぎていく

出産は、自分の体に起こっていることではないし、初めてのことだったので、とにかく予想がつかなくて、結局、陣痛が始まってから産まれるまでに2週間くらいかかったそう。

一方、ふたり目の出産は対照的に、アメリカで研究員をしていたときの出産で、無痛分娩での出産だったのだとか。アメリカでは無痛分娩が主流のようで、日本にはない、つわり用の薬も処方してくれたと言います。ふたり目だから勝手が分かっていて、どこか気持ちにも余裕がありました。

アメリカでは、出産に立ち会ったものの、撮影禁止と言われてしまったのですが、ひとり目の出産時には、まさに出てくる瞬間を撮影しました。撮影した写真は家族でしか見れませんけど、こうやって産まれてきたんだよって子どもに見せたりして。わが家の貴重な財産です。

子どもは、産まれるまで「嫌い」だった

林檎ちゃんが柴田さんにカメラを向けると、変な顔。これだけでもう大はしゃぎ 林檎ちゃんが柴田さんにカメラを向けると、変な顔。これだけでもう大はしゃぎ

そう話す柴田さんですが、産まれてくるまでは子どもはうるさいだけ、自分に子どもがいるなんて想像できない…と、典型的な子ども嫌いでした。

今でも子どもはうるさいって思いますけど(笑)、自分の子どもが産まれてからは、よその家の子どもも、同じくらいの年齢だとなんだか可愛く見えたりして。子ども全体に対する理解ができるようになったというか、愛ができたのかなって感じています。

そういえば、妻が妊娠してから、よく妊婦さんが目に入るようになって。こんなに妊婦さんいるの?本当に少子化?っていうくらい。妊婦さんが増えているのではなくて、それまでは気がつかなかったんですよね。そんな意味でも、子どもが産まれるという経験を通じて、社会というものを見る解像度がよりクリアになった、と思うんです。

女の子だけど、ふたりとも暴れん坊、という柴田さん。食費や旅費がかかるようになって(笑)、だんだんと「家族」を実感するように。

食費も、最初は自分のものを少し分けてあげるくらいのところから、半人前食べるようになって、当たり前なんですが、ついには一人前食べるようになって。人が増えたんだなというか、家族なんだなって、年々実感するんです。数字というか出費で実感するっておかしいですけどね、実感するのって、そういうところから現実味を帯びてくるというか。パパになったという実感よりも、そんなところで「家族」を実感したりします。

妻のももには、本当に感謝しているんです。そういえば、出産のとき、出産してすぐに妻にかけた言葉も「ありがとう」でした。子育てで自分ができることなんて、ほんのわずかですよね。実際に子どもと一緒に過ごしている時間は、もものほうが圧倒的に長いですからね。

パパになっても何も変わらない、日常という風景

柴田さんが「人差し指にとんぼがとまるよ、やってごらん」と言うと、林檎ちゃんの指にとんぼが! 柴田さんが「人差し指にとんぼがとまるよ、やってごらん」と言うと、林檎ちゃんの指にとんぼが!

柴田さん夫妻は、結婚10年目。つきあってから3年ほどで結婚しましたが、高校生の頃の知り合いで、知り合ってからの期間は長いと言います。

結婚したのは僕が23歳で、妻が22歳。出産は妻が25歳で第1子。普通に考えると早いかもしれませんが、あんまり計画ってしないタイプなんですよね。子どもには失礼な話かもしれないけど、子どもをつくろうと思ってつくったというよりは、自然と授かったというか。結婚も、もうそろそろ…みたいな感覚もなかったです。まぁ言ってみれば、完全に勢いなんですけどね(笑)。

杏子ちゃんと、「草」で相撲。柴田さんは杏子ちゃんに負けっぱなし 杏子ちゃんと、草相撲。柴田さんは杏子ちゃんに負けっぱなし

結婚も出産も、なぜか先延ばしにするというか、さらに世間的な平均年齢を気にしたりする風潮がある、と柴田さんは指摘します。

みんな、考え過ぎだと思うんです。子どもは30歳までには…と決めたって、そんな予定どおりにできることなんてないですよね。子どもができるのって、プランじゃないんです。今の仕事がひと段落しないと結婚できないとか。

子供ができてできなくなったことよりも、子どもと一緒に親も楽しめることを考えるのが楽しいです。親が楽しんでいなかったら子供も面白くないですよね!まぁ、たまに週末に妻と二人だけで映画観に行きたいなって思うことはありますけど(笑)。

じつは仕事も、子どもが産まれてから起業した柴田さん。
「親になってもひとりの人間ですからね」と笑います。

結婚にしても、出産にしても、あまりドラマチックに考えていないんです。なるようになればいいかなと。もちろん、産まれたことはとても大きなイベントだけど、でも人生という時間の流れのなかでは、その流れの一部であって、自然なこと。周りのことや平均値みたいなことを気にしないで、もっと自分の感情に正直になったら、いいと思うんです。自然体って、そういうことですからね。

お昼ごはん何食べようか〜?と話しながら歩く、柴田家の日常風景 お昼ごはん何食べようか〜?と話しながら歩く、柴田家の日常風景

あなたにとって、パパになるってどういうことですか?すでにパパになっている人は、パパを自然体で楽しめていますか?

「ののほほ世代」の連載は、まだまだ続きます!次回もどうぞお楽しみに。

リアル版「ののほほ世代のいろは」イベントに行ってみよう
「いつか子どもほしいな」と思ってる人の、「いつか」のために。(ゲスト:但馬武さん)

writer ライターリスト

増村 江利子

増村 江利子

greenz シニアエディター/シニアライター 国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター。一児の母。主なテーマは、アート、建築、暮らし、まちづくり。八ヶ岳の麓の賃貸トレーラーハウスで、“小さく暮らす”をモットーに、DIY的暮らしを実践中。 facebook:http://www.facebook.com/e.masumura twitter:https://twitter.com/eriko_n

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ぱぱとままになるまえに

いつかなりたい職業のように、ぱぱとままを夢見る人がたくさんいる世の中に。 「ぱぱとままになるまえに」は、ぱぱやままになりたい人をのほほんと増やしていく任意団体です。 自分らしい「ぱぱ像」を見つけられるよう、「ぱぱとままになるまえに」は、自然体で子どもや家族と向き合うぱぱを紹介していきます。 http://papamama.cc/

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