ISSUE☆おすすめの連載! わたしたちエネルギー

3 years ago - 2013.05.02

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大切なのは幸せについて考え続けること。「太陽光を何に変えようコンテスト」いよいよフィナーレ! [イベントレポート]

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わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

エネルギーの未来を想像することは、人の幸せを想うことにつながっている。素直にそう感じている方も少なくないと思います。いまよりもっとクリーンなエネルギーで笑顔があふれる未来をつくるには…?その答えを探すヒントを集めようとはじまったのが、「太陽光を何に変えようコンテスト」です。

コンテストの主催は株式会社ノーリツ。給湯器だけでなく太陽光の専門家である自分たちだけで考えるのではなく、使い手である多くの人と対話をしたいという思いから、太陽の光を人の幸せにつなげるためのアイデアを一般公募したのです。

エネルギーって「自分には関係ないこと」と思いがちですが、実は身近な自然のなかにヒントがあるかもしれない。グリーンズとしても、そんなエネルギーを「自分ごと」にしていくという主旨に共感し、編集長のYOSHさんも審査員を担当しました。

とはいえ、いきなりアイデアを出すのもとっかかりがないと難しいもの。そこで、グリーンズ上でも、参考となりそうなアイデアを整理したり(関連記事(1))、審査員であるThink the Earthの上田壮一さん、株式会社アクシス/多摩美術大学教授の宮崎光弘さんとともにアイデアの発想法について対談したり(関連記事(2))といったコンテンツを展開してきました。

そして3月末には、ノーリツの國井総一郎社長、濱近由香利新エネルギー商品開発部長、上田さん、宮崎さん、YOSHが厳正に審査。アースデイの4月22日に受賞アイデアが発表されました。この日は、関連記事(2)で提案があったように、授賞式だけでなくアイデアをもっとブラッシュアップするための公開ワークショップも開催しました。というわけで、今回はその授賞式&ワークショップの様子をレポートします!

「太陽光を何に変えようコンテスト」の授賞式がスタート!

「今日はアースデイ。世界中で地球のことを考えようという日にこのようなイベントを開くことができて、大変うれしく思います」。イベントのオープニングは、司会進行を務めるノーリツ広報室ブランドマネジメントグループの松崎努さんがご挨拶。

昨年はじまった「太陽光を何に変えよう」をテーマとしたワークショップが、社員のなかでもだんだんと広がって、ついにこのようなコンテストが開催されるにいたった経緯について説明がありました。

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「おひさまのしたのえんそうかい」から「ババヘラアイス」まで!

今回のコンテストにはなんと200点を超える応募があり、一次選考を通過した47作品から5作品が受賞アイデアとして選ばれました。それではさっそく、見てみましょう。

國井総一郎賞:「おひさまのしたのえんそうかい」

最初に発表されたのは國井総一郎賞。受賞したのは、「おひさまのしたのえんそうかい」というアイデアを提案した德田周平さん。実はこの作品、応募作の中でもっとも言葉による説明が少なかった作品なのだとか。

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太陽のもとでの演奏会をイメージしたコラージュが想像力を刺激する結果を生みだしていたようです。Think the Earthの上田さんも「晴れている日は楽器から音が出て、曇っていると演奏できなくなっちゃうのかなとか、説明が少ない分、こちらの想像力を刺激してくれる作品ですね」と、高く評価しているようでした。

笑顔でコメントする
笑顔でコメントする德田さん

見ているだけで、心がわくわくしてくるような「おひさまのしたのえんそうかい」。受賞した德田さんも「実はかなり思い入れのあるアイデアなので、このような賞をいただけたこと、とてもうれしく思います!」と喜びの言葉を述べました。

濱近由香利賞:「かっぱねる君」

続いてはノーリツ新エネルギー開発部長、濱近由香利賞。受賞者は志岐和久さん、村山緑さん、関翔太さん、松田隆寛さん、東晃平さんによる「かっぱねる君」というアイデアです。

チームを代表して村山さん(左)がコメント
チームを代表して村山さん(写真左)がコメント

頭のお皿がソーラーパネルになっているかっぱのイラストに「キャラクターにやられました。社会性のある省エネを意識した提案がすばらしかったです」と濱近さん。それを受けて、「かっぱねる君のイラストを担当したので、うれしい限りです」と代表して村山さんがコメントをしてくれました。

宮崎光弘賞:「自然と人工が混ざり合う並木」

宮崎光弘賞を受賞したのは高橋祥太さんの「自然と人工が混ざり合う並木」

宮崎光弘賞を受賞した高橋さん(左)
宮崎光弘賞を受賞した高橋さん(写真左)

「地元・仙台のけやき並木をイメージしてつくった作品がみなさんに評価されてうれしく思います」と話す高橋さんに、「太陽光パネルと並木のデザインがとても美しいと感じました。近頃のデザインはよりコンパクトにシンプルにと、すっきりさせることが主流です。でも、この並木はあえて”違和感”を残している。その結果、ここを通りかかる人は自然に太陽光パネルに意識が行く。それも、デザインによるひとつのソリューションですね」と宮崎さん。

上田壮一賞:「心も体も温まる」

続いて、上田壮一賞は「心も体も温まる」を制作した芳井朝美さん。太陽の光を浴びると肩にかけたマフラーが編み上がり、さらには花まで咲いてしまうというアイデアに、「太陽光で製品が育つという不思議な発想。贈り物としてのマフラーに太陽光を使うという発想が素敵でした。」と上田さん。

受賞にはにかむ芳井さん(写真左)
受賞にはにかむ芳井さん(写真左)

芳井さんも「頭の中で考えていただけのアイデアだったのですが、こうやって形にしてみて、それが評価されてうれしかったです」。アイデアはやっぱり外に出してみることが大事ということですね。

兼松佳宏賞:「ババヘラアイス」

最後に、YOSHこと兼松佳宏賞受賞は「ババヘラアイス」を考えてくださった小林みのりさん。ババヘラアイスとは、主に秋田県で露店販売されている氷菓の一種のこと。パラソルについたソーラーパネルで集めたエネルギーにより扇風機がまわり、売り子さんが涼むことができるというアイデアでした。

あいにくこの日、会場にこられなかった小林さんですが、「被災地に住んでいたこともあり、復興につながるアイデアを考えました。このデザインプランから広がって、ババヘラアイスを食べに来る人が増えるとうれしいです」とメッセージ。YOSHからは「ソーラーパネルで扇風機をまわすという発想自体はめずらしくありませんが、「そのエネルギーを誰に届けたいか」「誰を幸せにしたいか」という視点がすばらしかった」というコメントがありました。

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受賞作の発表や審査員からのコメントがひと段落すると、締めはみんなで記念撮影。大きな拍手の中、授賞式は幕を閉じました。

後半はアイデアをブラッシュアップするワークショップ!

授賞式が終わると次は、上田壮一さんがファシリテーターを務める形での公開ワークショップの時間です。受賞者はもちろん、一般参加の大学生や社会人、そしてノーリツの社員などイベントの参加者5名ひと組で5つのグループをつくり、改めて「太陽光を何に変えよう」というテーマで話し合いました。ノーリツの社員の方々もワークショップの経験が豊富なのか、準備もすんなりです。

年齢もバックボーンもバラバラで、その日が初対面という人もいるなか、各テーブルではいろんなアイデアが飛び交いました。

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最後はプレゼン大会!

話し合いはたったの25分という短い時間の中、A~Eまでのすべてのグループのアイデアが完成!ユニークなプレゼンの語り口に会場は何度もおおきな笑いに包まれました。

Aチームは健康をテーマにした「ヘルスーツ」
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Bチームはコミュニケーションをテーマにした「どこでもオアシス」
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Cチームは遊び場をテーマにした「colorful PLAY」
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Dチームは掃除をテーマにした「おそうじクリーナー」
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Eチームは食をテーマにした「ソーラーどこでもファーム」
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それぞれのプレゼンが終わったあとは、拍手の大きさによる投票で優秀アイデアを選びます。その結果、Bチームの「どこでもオアシス」が僅差で優勝。暑い日はミストが噴霧して、寒い日には触るとあたたかい、また、暗い夜には明るく発光するという不思議な柱のアイデアで、「そこに人々が集まり、コミュニティが生まれそう」という点に、共感が集まったようです。

そしてファシリテーターを務めた上田さんから、「ノーリツさんは僕たちのこういうアイデアを形にしてくれる企業です。思いついたことを荒唐無稽と思わずに、50年後、100年後には実現するものとして、どんどん提案していけるといいですね」というコメントがあり、ワークショップは終了しました。

グループビジョン『新しい幸せを、わかすこと。』を実現したい

イベントの最後は、ノーリツ國井社長の言葉で締めくくりです。

ノーリツは62年前に、創業者の『お風呂は人を幸せにする』という想いで創業されました。60年以上その想いを大切にしてきたのですが、2011年からは、その理念を引き継ぎながら、『新しい幸せを、わかすこと。』を新たなグループビジョンとしました。新しい幸せとは、人と地球の笑顔に繋がること。そして、わかすとは、お風呂はもちろんのこと、みなさんの気持ちも沸かしていけるような商品開発ができる企業でありたいと、そのような想いが込められています

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今回のプロジェクトではみなさんからたくさんのアイデアをいただき、社員一同、本当にうれしく思っております。みなさんの活発な意見をお聞きして、社会貢献活動への期待も肌で感じることができました。企業経営への大きな励みとなったと実感しています。私も常日頃から社員に考え続けることの大切さを伝えていますが、今回のプロジェクトは刺激を受けました。どうもありがとうございました。

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最後に審査員の方々からもそれぞれメッセージをいただきました。

プロジェクトに参加している社員がみんな楽しそうな表情をしていたことが印象に残っています。ものづくりに携わっている会社なのでやっぱりみんなアイデアが好きなんですね。

株式会社ノーリツ 新エネルギー商品開発部長 濱近由香利

公開プレゼンテーションでは5つのチームがそれぞれ別々のテーマからアイデアを生み出していました。それぞれのチームに個性が感じられて、とても素晴らしかったと思います。

Think the Earth 上田壮一

「2001年宇宙の旅」の原作者のアーサー・C・クラークは「高度に発達した科学技術は魔法と区別がつかない」という言葉を残しています。今回の子供部門に数多くあった素晴らしいアイデアも、きっと何十年後かには実現されて世界を変えていることでしょう。

株式会社アクシス 宮崎光弘

たくさんの参加者とともに盛り上がった「太陽光を何に変えようコンテスト」は、この授賞式&公開ワークショップでひと段落。ここで生まれたたくさんのアイデアは、せっかくならば育てていってほしいもの……今後のノーリツの展開にもきっと新しい展開があるはずです。ときどきウォッチしながら最新の動向をチェックしておきましょう!

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「太陽光を何に変えようコンテスト」の結果をチェックしよう
http://taiyo.ecorelakirei.com/contest/result/

writer ライターリスト

井上 晶夫

greenz ライター フリーランスのエディター&ライター。編集プロダクションや出版社を経てフリーランスとして活動開始。企業コンテンツや雑誌、ウェブの記事などを手がける。今、テーマとしているのは“対話”。

partner パートナーリスト

GREEN POWER

わたしたちエネルギーは、エネルギーを、じぶんごとにして楽しむプロジェクトです。エネルギーを減らしたり、つくることを楽しむ。つくったエネルギーで得られる楽しさ、幸せをみんなで共有する。エネルギーで地域が自立する。今、そんな試みが全国に広がっています。わたしたちは、greenz.jpの記事をつくること、グリーンズの学校で共に学ぶことなどを通してそんな動きをサポートし、そして共に歩みたいと思っています。 このプロジェクトは、経済産業省資源エネルギー庁GREEN POWER プロジェクトの一環で進めています。 ⇒ 特集「わたしたちエネルギー」FacebookページGREEN POWER プロジェクト WEBサイト

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