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ひとりひとり違う色を持つ!夏を先駆けたセクシャルマイノリティーの熱いお祭り 「Power of Rainbow」 [イベントレポート]

パレードに参加した(左から)中野区議会議員 石坂わたる、豊島区議会議員 石川大我、世田谷区議会議員 上川あや、東京レインボープライド 運営長

パレードに参加した(左から)中野区議会議員 石坂わたる、豊島区議会議員 石川大我、世田谷区議会議員 上川あや、東京レインボープライド 運営委員長 (東京レインボーパレード 公式写真)

「彼女いる?」「彼氏いる?」
そう聞く前に目の前の人が同性愛者の可能性があると考えたことはありますか?
統計によると、「少なく見積もっても日本でも50人に一人ぐらいの割合で同性愛者がいます。」*1

4月29日代々木公園で開催された「東京レインボープライド2012」は セクシャルマイノリティー(性的少数派)とその生き方をサポートする人が個人の多様性と存在を訴え、自分の生き方にプライドを持って渋谷から約3.5kmの道のりを虹色パレードが行進しました。

The Power of Rainbowとは

2011年5月に設立された非営利団体の東京レインボープライドが主催するプライドパレードは今回が第1回目です。100%ボランティアで活動をしている東京レインボープライドは2011年5月に設立されました。

運営にかかるコストと負担を押さえることで毎年プライドパレードを開催できるように「Sustainable Parade Model」を提唱しています。毎年開催することで認知度を上げ、参加者を増やすことが目標!5年後(2016年)にはアジアの中でも大規模となる5万人のプライドパレードが発表されている中期ビジョンです。

さて、ビジョン達成に向かってスタートをした第1回「東京レインボープライド2012」はどれぐらい人が集まったのでしょう?

パレード参列者:約2500名
沿道からの応援参加を含む合計:4500名以上 *2

ただし、この数字はパレードのみです。
パレード参列者+沿道の応援参加+代々木公園内のブースやショー参加者を合計すると、とにかく人がたくさん!5年後のプライドパレードが楽しみですね。

東京レインボープライドの公式マスコットキャラクター ムササビの「トビー」日本語の「飛び」と英語の「to be」をかけている

東京レインボープライドの公式マスコットキャラクター ムササビの「トビー」日本語の「飛び」と英語の「to be」をかけている

第1回目のテーマは公式マスコットの「トビー」が虹色に彩られ力いっぱい飛んでいるように、「Power of Rainbow」です。

虹は LGBT (Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender) を含むセクシャルマイノリティーの世界共通のシンボルです。「トビー」の7色の虹色ははっきりと別れていますが、本当は7色のグラデーションを意味します。

「あなたはあなたらしく」性指向は多様

「あなたはあなたらしく」性指向は多様

違っているからこそ価値がある!セクシャルマイノリティーはたくさん身近にたくさん存在している!年齢、性別問わずさまざまな人が集まる渋谷でパレードしている姿を見て仲間を見つけたり、刺激を受けたり、セクシャルマイノリティーの個性と自由な生き方を感じるお祭りでした。

夏のような熱さの中、カラフルに渋谷を彩った「東京レインボープライド2012」の写真をたくさんご紹介いたします!

11:00~ 東京レインボープライド2012 イベント/ステージ 開始

ブース出展をしていた団体を紹介します:
ALBA/エルクアトロギャッツ/グラン マルニエ カフェ/ベルヴェデール・バー/ クリスタルコミュニティ/Gay End/CONDOMISE×wADs2012/Stonewall AJET/ DJ YATSU=TOMOHIKO/バディー(テラ出版)/NPO 法人ピアフレンズ/東京都福祉保健局/ laph for FTM/ラブピースクラブ/Red Bull Energy Drink/Professional Braids Extension/ Hawaii Lomilomi Relaxation Salon Anuenue/ウサミ♪ボディペインティングアート

laph for FTM/ のブースで販売している  FTM (female to male) 雑誌

laph for FTM/ のブースで販売している FTM (female to male) 雑誌

手話のサポートや手話を丁寧に教えて頂けるブースも!

手話のサポートや手話を丁寧に教えて頂けるブースも!

来年のパレード開催に向けて募金を呼びかけるはなやかなドラッグクィーンとセクシャルマイノリティー

来年のパレード開催に向けて募金を呼びかけるはなやかなドラッグクィーンとセクシャルマイノリティー

代々木公園内のステージでは一日を通してダンスやライブが行われていました。暑い中でもたくさんの人!

代々木公園内のステージでは一日を通してダンスやライブが行われていました。暑い中でもたくさんの人!

13:15~ パレード開始

東京レインボープライドパレードの順路:
代々木公園イベント広場内からスタート!→ ケヤキ並木渋谷口前 → 公園通り → パルコ前を左折 → 宮下公園の角を左折 → 原宿に向かって明治通りを直進 → 神宮前の交差点を左折して表参道を登って行く → 原宿駅前を通り過ぎ → 代々木公園に戻ります。

パレード参加者は7個のグループに別れ、約3.5 km のコースを渋谷、表参道、原宿を通りながら歩きました。

それぞれのグループの先頭には「フロート」という名のデコレーションされた車が先導をしながら音楽やスピーチを流して歩いている人を盛り上げながらの数時間。浜崎あゆみの「boys and girls」が響き渡り、虹の旗が渋谷を鮮やかにしたプライドパレードになりました。

代々木公園からパレードはスタート!

代々木公園からパレードはスタート!

「おかまですけど!?」とリズム良く歌いながらこちらもスタート!

「おかまですけど!?」とリズム良く歌いながらこちらもスタート!

パルコ前の交差点で愛を叫ぶ!

パルコ前の交差点で愛を叫ぶ!

明治通りをレインボーの旗が彩る!

明治通りをレインボーの旗が彩る!

原宿駅の横を通過。フロートの後に続く人、人、人!まだ後ろにも続いています。

原宿駅の横を通過。フロートの後に続く人、人、人!まだ後ろにも続いています。

もちろん、プライドパレードはセクシャルマイノリティーだけのものではない。多様性の価値観を共有できる人、セクシャルマイノリティーの友人や家族、活動を支援したい人、 誰でも参加して楽しめます。
個性を尊重する社会にシフトするためのお祭りは夏本番にも開催されます!次回は8月11日(土)、非営利団体東京プライドが主催する「第8回東京プライドパレード2012」が代々木公園で開催されます。

用語解説:
•同性愛:性指向が同性に向く人々
•セクシャルマイノリティー:性的少数者と訳されている。省略して「セクマイ」と使われることもある。マジョリティー(多数者)が異性愛に対して、多様な性(LGBTIQ) を 総称して使うことが多い。
(LGBTIQ = Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender, Queer/Questioning, Intersex)
※その他用語の意味はこちらから。

1 NPO法人 LGBTの家族と友人をつなぐ会「基礎知識:同性愛者はどれぐらいいるのか?」
2 東京レインボープライド2021 運営委員会 プレス用公式発表による

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