ISSUE ものづくり

4 years ago - 2012.03.02

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素敵な”フェアトレード”の見本市!シャプラニール初のポップアップショップ「クラフトリンク」が恵比寿にオープン

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店内の様子

読者のみなさんにとって”フェアトレード”はもう十分すぎるほどに浸透したコトバかもしれませんし、中には愛用されている方も多いと思います。greenz.jpでも今までチョコレボMOTHERHOUSEといった素晴らしい活動を紹介してきましたが、一口にフェアトレードと言ってもクオリティという意味ではまちまちだったりもします。

特定非営利活動法人シャプラニールは、1972年よりバングラデシュやネパールといった南アジアの人々を支援してきた、海外協力の“ベテラン”。その経験と現地への深い入り込み方だけあって、彼らのフェアトレード商品のクオリティは高く、日本の製品にひけを取りません。

今まではオンラインストアか通販カタログでしか、彼らの商品は購入できませんでした。そのシャプラニールが、初のフェアトレード雑貨ショップ「クラフトリンク」を期間限定でスタートします!

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4月2日(月)まで東京・恵比寿にて!

期間は2/15(水)から4/2(月)まで、恵比寿のセレクトショップ「座りここち」内のイベントスペースでの開催です。座りここちといえば、以前紹介した「郷里で生まれる手仕事の贈り物展」を開催したお店。

今回のショップではネパールやバングラデシュの女性たちが作った雑貨や、シャプラニールのブランドである「She with Shaplaneer」のフェアトレードソープを販売します。

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She with Shaplaneer

クラフトリンクの商品の中でも、ひときわ目を引くのは「ノクシカタ」という南アジア圏に伝わる技術をほどこした布製品たち。

ノクシカタとは、もともとインド文化圏の女性がサリー(インドの民族衣装)の使い古したものを2、3枚と重ねて縫い合わせ、刺繍を施してベッドカバーや枕カバーなどの日用品へとリサイクルする、現在も続いている伝統の技術です。

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sisyuu

今までフェアトレードと言えば、「良いことだから」という理由で購入することが多く、デザインや素材、そして縫製などに関しては正直やや目をつぶらざるを得なかったように個人的には感じていました。

しかしシャプラニールの商品はひと味違います。実際店頭で手にとって見てみるとその刺しゅうの繊細さ、ばらつきのなさは、日本の職人芸と思えるほど。フェアトレードかどうかに関係なく、モノとして惚れ惚れしてしまう仕上がりなのです。

伝統と文化に根ざした工芸だからこそ、支援にも導入しやすい

ノクシカタ製品のフェアトレードはバングラデシュの独立(1971年)後に各NGOによって始められ、今では現地の貧困女性を支援する一番メジャーな方法になっています。

どうして貧困女性の支援とノクシカタ製品づくりはそんなにも相性がいいのでしょうか?シャプラニールでクラフトリンクを担当されている植田貴子さんにお聞きしました。

バングラデシュ農村部の女性は、家畜の世話、料理、掃除、畑仕事、子育てなど様々な仕事を抱えているので、会社勤めのように、日中に働きに出るのが難しい人もいます。 そういったケースでは、家に刺しゅうの仕事を持ち帰り、空いている時間で少しでも収入が得られるような配慮がされています。個人差はありますが、 多い方で月9,000タカ(1タカ=約1円)少ない人で月1,000タカ程度の収入があります。

なるほど。 まだまだ女性の地位が高いとは言えないバングラデシュでは、伝統に根ざした家庭内手工業であるノクシカタが自立支援には一番無理なく導入できるんですね。

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しかし、家庭のためにノクシカタを作る事と、製品化できるほどのクオリティのものを安定して作り続けるのは大きな違いがありそうですが、その秘訣は?

正直なところ、私たちも商品が入荷した時に「オーダーとちがう!」と冷や汗が出ることは何度もあります。これをやればクオリティが上がる!という万能薬があればどんなに楽か。現実的には、作り手のみなさんのクオリティ意識を日本側のそれに合わせていくのにはやはり時間がかかります。

生産者の中には「なぜ日本ではそんなに品質が高くないといけないのか?」と聞いてくる方もいます。彼女たちからすればごもっともですよね。ですので「なぜ」の部分を理解していただけるよう、常に真摯に向き合っています。

最近はメールでやりとりができるようになりましたが、最低でも年2回は直接会って話をするようにしています。使い手の方々からのご意見を生産者の方にきちんと伝え、一方では作り手の人たちの言い分にも耳を傾けて、最善の策を話しあって決めていくこと。それに尽きるかもしれないですね。(植田さん)

長い歳月の支援活動の間に築いてきた、現地の人々との信頼関係と深いコミュニケーションが、商品にはっきりとあらわれているんですね。

シャプラニールさんは「顔の見えるフェアトレード」をきちんと実現されています。昨年には、She with Shaplaneer のソープのつくり手であるバングラデシュの女性を、当時商品を販売していた新宿の伊勢丹本店に招いたのだとか! その女性は、エスカレーターさえ乗るのがはじめてで、夢にまで見ていた日本に来られて、感動していたそうですよ。(「座りここち」店長・高橋さん)

支援に携わっている方、そして支援に関心のある方々にとって、シャプラニールの誠実さがそのまま体現されている商品から学ぶことは多いはず。ぜひ、直接手にとって確かめてみてください。

※3月4日(日)の午後には、実際にノクシカタを作り、刺しゅうをする経験ができる「ノクシカタ刺しゅう体験教室」も行うそうですよ!

Store Info

会期:2011年2月15日~4月2日
会場:座りここち2階イベントスペース
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-21-19
Tel:03‐5794‐8175
Fax:03‐5794‐8176
営業時間:平日13:00‐19:00、土・日曜・祝日12:00‐19:00
定休日:毎週火曜、第2・4水曜

WEBでの詳細はこちらから見られます(PDF)

「ノクシカタ刺しゅう体験教室」
3月4日(日)14:00~16:00
参加費:500円(刺しゅう材料費込)
お申込み方法:下記のクラフトリンク担当までTELかメールでご連絡ください。
【お申し込み先】
クラフトリンク担当:秋庭、植田、松本、坂上、中島
TEL: 03-3202-7863 FAX: 03-3202-4593
E-mail: craft@shaplaneer.org
〒169-8611 東京都新宿区西早稲田2-3-1 早稲田奉仕園内

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writer ライターリスト

小野 美由紀

学生時代は「深夜特急」に憧れ世界一周一人旅に出発。 ヴェネツィアで野宿したり、パレスチナでゴム弾に撃たれたりしながらなんとか生還。22カ国を巡る。 モントリオールに留学し、−40℃の世界で鼻水を凍らせながらなんとか生還。フランス語を習得。 NPOカタリバ、教育系ベンチャー企業を経、2010年春にニート化。 シェアハウス「まれびとハウス」でイベントを打ちながら「持たない暮らし」を実践する。 「原発絵本プロジェクト」http://teamepon.com/代表。 興味範囲はオーガニックや農業、心理、海外、旅行等。 世界一周中一番の思い出であるスペインの聖地巡礼について、いつか読み物を書きたい。 特技は催眠術。 miyuki.ono1228[at]gmail.com Twitter:@MiUKi_None Facebook:http://www.facebook.com/miyuki.ono1228 WEBSITE:http://onomiyuki.com/

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