クリスマスプレゼントに、相手の故郷で生まれた贈り物を渡す…
なんだかそれって、粋ですよね!?
東京・恵比寿にあるインテリアグッズショップ『座りここち』では、12月8日(木)より、日本の地域産業活性化プロジェクト『REAL JAPAN PROJECT』とコラボし、”日本で生まれた美しい贈りもの”をコンセプトとした展示即売会「郷里で生まれる手仕事の贈り物展」を開催しています。
集められたのはみな、日本各地の職人の技術と土地の素材を活かした伝統的な「手しごと」の品ばかり。
もともと地場にあった工芸たちを、デザインによって新たに蘇らせた約30の生活用品ブランドが、20の県から集められています。すべて『REAL JAPAN PROJECT』のメンバーが現地へ赴き、作り手と直接対話しながらセレクトしました。
生産県とつくられた背景がパネルで説明されているので、知らなかった郷里の一面を知ることができます。
“日本の地産のものをベースに、地域活性化につながるようなブランドを”と、『REAL JAPAN PROJECT』のオンラインストアで扱っている商品の中からセレクトしました。
都内のセレクトショップやデパートでもまだあまり取り扱いがない、フレッシュなブランドを紹介しています。(『座りここち』店長 高橋さん)
BITOWA(福島県)
例えば、こちらの福島・会津のブナを使って制作された容れ物たち「BITOWA」は、400年間、会津地方で受け継がれてきた「会津塗り」の技術を、デザイナーの手によって活かした新しいブランドです。
“使って応援”が気持ちよくできそうな、美しい容れ物たちですね。
ヤクモ家具製作所(島根県)
こちらはオリジナル木製家具の製造販売を行う「ヤクモ家具製作所」から、職人の試行錯誤により生まれた「木製名刺入れ」。島根県の伝統的な日本の家具作りの技術をふんだんに盛り込み、ビスなどの金具は一切使わず“木組み”だけでできています。
天然の木の自然な“しなり”を利用して、フタをパチンと閉じられるようになっています。その開閉の仕掛けや木目合わせの技術は、伝統工芸の職人さんならでは。ミニマルデザインの極みですね。
近江手造り和ろうそく・大與(滋賀県)
また、3.11の震災以降、和ろうそくは灯りとして見直されているそうですが、滋賀県の伝統工芸「近江手造り和ろうそく 大與(だいよ)」の和ろうそくは、なんと原材料は「お米」!
米ヌカから抽出した蝋を使用して造られた、植物由来100%の滋賀県の伝統工芸なんです。考えてみれば、昔は「オーガニック」が当たり前だったんですよね。
arooma(静岡県)
最後にこちらのハコ、なんだかわかりますか?
実はこれ、ひのきの素材が本来持っている空気浄化作用を活かした、電気を使わない天然の「脱臭芳香機」なんです。その名も「arooma」。
静岡のグランドピアノ作りの職人さんがひとつひとつ手がけるこの箱、じつは、中が重箱構造になっていて、二段目には脱臭炭、三段目にはアロマオイルとひのきのチップが入り、炭とひのきの香りでお部屋の空気を浄化してくれるんです。
熱や電源を使わずに、おだやかな香りがお部屋に拡がります。こんなものにまで、伝統工芸が?!という、意外性たっぷりですね。
他にも、北海道から鹿児島まで、各地域から集まった「手しごと」品たちが揃います。扱っている商品は500円から1万円前後が中心です。
自分のふるさとを応援するつもりで購入してもよし。その商品と同郷の友人に、ちょっとしたサプライズでプレゼントするもよし。いま日本の端々で生まれ変わりつつある「手仕事」 の新たな姿が一覧できる、ワクワクがたくさんつまった展覧会。
ぜひ、足を運んでみてください!
会期:2011年12月8日(木)-2012年1月下旬まで
会場:座りここち 2階イベントスペース
住所:東京都渋谷区恵比寿南1?21?19
Tel:03‐5794‐8175
Fax:03‐5794‐8176
営業時間:平日13:00‐19:00、土・日曜・祝日12:00‐19:00
定休日:毎週火曜、第2・4水曜
■展示ブランド
tomoni、BUNACO、MARUICHI、ヤクモ家具製作所、PAPER MADE、ORI、淡路島の香司、KAKURA、てぬコレ、鋳心ノ工房、山本勝之助商店、大與、土楽、大辻朝日堂、紙和、teori、テーブル工房kiki、セラミックジャパン、hacoaほか