greenz.jpが毎月第2木曜日に開催しているネットワーキングパーティ「green drinks Tokyo」、8月は27,28日に行われたカンファレンス「VISIONS」の前夜祭として、VISIONSのテーマの一つでもある「地域社会」を考えるため、各地域でgreen drinksを開催しているオーガナイザーに集まってもらい、「green drinks Japan サミット」を行いました。その模様をレポートでお伝えします。
green drinksとgreen drinks Japan
まずは、greenz.jp編集長で、green drinks Tokyoオーガナイザーである兼松(YOSH)からgreen drink Tokyoについての簡単な説明を。「今年のgreen drinks Tokyoは『これからの○○』というテーマで毎回開催しています。この「これからの」を「クリエイティブのスイッチが入るマジックワード」と考えて毎回○○の部分を考えています。今日は『これからのまち』がてーま、そしてそれが「これからの日本」をどうしていこうという話につながっていくと期待しています」
green drinksはgreenzがはじめたものでも何でもなく、イギリスで始まり、世界中で行われている飲み会です。greendrinks.orgに世界各地の日程が掲載されているので、それを見ていけば、現地の同じような人達に会うことができるというものです。Tokyoは3~4年にはじめて、1年前に日本でもっと広まって欲しいと思いgreen drinks Japanを立ち上げました。
1年で40ヵ所以上に増えたので、横のつながりを作るためもあって今回のサミット開催の運びとなりました。来年以降は東京以外でやってもいいと思っています。参加人数はこれまで合計7000人で、今年中には確実に1万人を突破するはずです。そして、編集長の個人的な目標は「今年中に47都道府県で開催」、実現できなかったら…
最後に今回のgreen drinks Tokyoで第1号が発刊されたフリーペーパー「根のハリバ」をご紹介。greenzライターの甲斐さんが編集したこのフリーペーパーの今回のテーマは「地方で生きること」そして「これからどういうところで根を張って生きて行くか」です。ウェブでも読めます!
→リンク
green drinks Japan サミット!
というわけで、ここから全国のgreen drinksを紹介するgreen drinks Japanサミットがスタート!これから始まるところもあれば、オーガナイザー自身が来ているところもあり、メールでメッセージを頂いたところもあります。北から順にご紹介していきましょう!
* ★が付いているのは、オーガナイザーや関係者が来場、☆が付いているのはメッセージを頂いたところです。
1. green drinks Asahikawa
Coming Soon!
2. green drinks Sendai ★
オーガナイザーは鈴木宏平さん。鈴木さんは東京在住、仙台に帰ろうと考えて東京にいながらオーガナイザーを始めたそうです。これまで2回開催し、それで今まで出会えなかった人達と知り合うきっかけが作れたのが良かったそうです。ただ、ご自身は今後オーガナイザーをできなくなってしまうということで、オーガナイザーを急募中!われこそはという方はぜひ名乗りでてください!
3. green drinks Aizu Wakamatsu
Coming Soon!
あえて震災後にこれから福島でどう生きるかをみんなで考えたいということで始められるそうです。
4. green drinks Shirakawa ★
Coming Soon!ですが、オーガナイザーの藤田雄介さんがご登壇。白河の場所と駅舎の紹介あと、日本初の公園という「南湖公園」についての説明が。この公園は松平定信が「身分に関係なく憩える場所を作ろう!」と考えて作ったそうで、これを「コミュニティカフェの原点のような場所」と位置づけ、そのような歴史を持つ白河で福島県全体を“つなぐ”という想いで始められたそうです。第1回の開催は9月17日、すでに多数の申し込みがあるとのことですが、何故か年齢層が高いんだとか…
5. green drinks Nakanojo
Coming Soon!
6. green drinks Sakura
キャンドルナイト上映会を1回開催。
7. green drinks Kashiwa ★
オーガナイザーは吉岡龍一さん。今年はじめて、green drinks Matsudoに行って、柏でも始めたいと思って始めたそうです。その松戸を「何もない、ゴーストタウンみたいな街」と評していきなり会場は大盛り上がり、「ゼロから作ろうということをやっている松戸」に対して、「完成された町である柏はすでにあるものも持続させよう」というコンセプトでやっているそうで、柏を「三茶をもうちょっとおしゃれにした感じ」と言って会場の笑いを誘っていました。
8. Green drinks Matsudo ★
続いてMatsudoのオーガナイザー殿塚建吾さん登場し会場は一気にヒートアップ!
しかし殿塚さんは落ち着いてしっかりとgreen drinks MatsudoがスローコーヒーやMAD City Projectと一緒に立ち上げたという成り立ちを説明し、さらに「松戸はでっかいマンションがいっぱい立っているけど、住人があまりいない本当にゴーストタウンみたいな街」と紹介します。でも、だからこそ「ないなら自分で作る、自給自足できる街」を目指してgreen drinksを続けていくのだといいます。
と言いつつ、写真にはマイケル・ジャクソンが… 実はMatsudoの本番はtalkが終わってから。松戸市=MAD City=ちょっとおかしな人が多い街ということで、マイケル・ジャクソンも登場すれば、スローコーヒーの小澤さんは毎回手作りの“自給ラップ”を披露するわ、エロ法話もあるわで…ということでした!
9. green drinks Yokohama ★
昨日から関わるようになったという浅野宏治さんが登壇。横浜は様々な食糧を作っているにも関わらず、食料自給率は東京、大阪に続いて低い3%ということで、もっと自分たちで作ったものを食べよう!という企画が立ち上がり、豚肉の生産者をフィーチャーして、その豚肉で小籠包を作って食べる「横濱焼小龍包ローンチパーティー」を開催したそうです。
10. green drinks Shonan ☆
これまで4回開催し、「まちを知る」第1部と「まちのことをみんなで考える」第2部の2部構成をとっているそうです。ゲストは呼ばず、商店街や城下町ツアーを行ったり、みんなで収穫した野菜を調理したり、他のイベントにはない濃い繋がりが生まれているとのこと。
湘南の面白いところは持ち回り開催という点で、一人でやるのがつらい場合には、エリア単位でやるというのもアイデアとしてあり得るといういい例になっています。
11. green drinks Boso ★
greenz発行人の鈴木菜央がオーガナイザー。外房に移住したときに仲間がほしいということではじめて、移住を考えている人の入口になったらいいという想いも込めて続けているそうです。イベントはかなりゆるゆるですが、「東京がうらやましがることをしよう!」ということで、子供料理大会や塩むすびワークショップ、地引網体験などを行っているそう。年に1回「green drinks BOSO in Tokyo」というイベントをBOSOは「暴走」にもかけているので意味を成さないけどやってしまっているんだそうです。
このような「green drinks ○○ in ○○」というフォーマットも全然ありなんです!
12. green drinks Tokyo ★
オーガナイザーの兼松から。greenzとしては、記事が次々に流れていってしまうウェブ媒体にとっては読者と会うことができる貴重な場ということで、みんなが主役になれるgreen drinksをこれからも作っていきたいと思います。毎回レポートも上がっているので(これです!)、ぜひ読んでください!
13. green drinks Shima ★
「green drinks Shima@新島」にも参加し、レポートも書いたgreenzフクヘンの小野が説明します。 離島経済新聞の鯨本あつこさんが東京の11島を回るにあたって、地域の人達と交流するためにgreen drinksのフォーマットを使おう!ということで開催することになったのがgreen drinks Shima。
大事なのは「私がgreen drinksだ!」というのも可能だということ。場所にとらわれず、オーガナイザーが行く場所でgreen drinksを開催してもいいので、「green drinks小野」でもいいし、「green drinks メガネ」でもいいのです。
14. green drinks AKB ★
オーガナイザーはリコリタの真田武幸さん。ある回では「ジビエをアキバで食べよう」という企画を行ったというAKB。それはアキバの人はゲーム好きなので「モンスターを倒したら鳥獣肉を食べようよ!」という理由だそう。フランス料理のシェフに来てもらい、メイドさん10人くらいに料理を教えたんだとか。
また別の回では、「夜のイチゴ狩り」を開催。メイドカフェ8店舗と日本農業新聞の屋上を借りてイチゴ栽培を行い、その収穫をgreen drinksの会場で行ったとか。毎回メイドさんが登場する写真にオーガナイザーの男性陣は前のめり!
アキバで楽しいこととエコを結びつけようというgreen drinks AKBは、他のgreen drinksと同様、「意識の高い社会貢献やまちづくりが好きだという人たちが集まりません」と真田さん。けれど、触れることによって社会貢献について考えようみたいな活動を続けていきたいということでした。
15. green drinks Setagaya ★
オーガナイザーは石丸弘さん。前回(第3回)はソーラークッキング講座ということで、「基本的にはソーラークッカーで生活している」という先生を招いて開催。ソーラークッカーでお湯を沸かしたり、プリンやパエリア、ラスクを作ったそう。やってみてよかったのは「人のために何かするっていいな」と言ってくれた人がいたことだそうで、でも実はスタッフの誰も世田谷在住ではないんだとか。別に住んでいなくてもその場所に愛情があれば、green drinksはできちゃうんです!
16. green drinks Kichijoji ★
オーガナイザーは「チョリーッス」という挨拶で登場のヌマコこと大沼貴子さん。吉祥寺は「おしゃれな街というイメージがあるけれど、おしゃれじゃ毎日暮らしていけない!」ということで、買い物して飲み食いして帰るだけじゃない遊び方を追求しているんだそう。4月の震災直後には花見の自粛要請があり、1年後の自分に手紙を書くという真面目な企画を行ったものの、いつもはもっとゆる~く盛り上がる感じで、スタッフや常連を「村民」と呼び、村長や長老、番頭という屋号を付けて名刺も作っているとか。
また、green drinksについてオーガナイザーは男性が多いし、クリエイティブな職業の人が多いけれど、私みたいな普通の人でもできるので、「やってみたいけれど自信がない」という人はぜひ相談を!というメッセージも。
17. green drinks Tachikawa
東京ウェッサイなどともコラボレートして、東京の西側を盛り上げようという活動を行っています。
18. green drinks Okutama ★
オーガナイザーは菅原和利さん。奥多摩町は子供が少ないなどいろいろな課題を抱えているそうですが、ソーシャルとかサステナビリティに興味を持っているような人が奥多摩にはほとんどいない。そこで、green drinksを開催することで、都心からそういう人達が来て、地元の人達とつながったら面白いことが起きるんじゃないかということで活動をしているそうです。
19. green drinks Hakone ☆
観光地として有名な箱根で「よりグリーンな旅の形」を提案しようと7月に初めて開催し、森を散策したり地元のスイカでスイカ割りをしたりしたそうで、今後もゆるく続けていくつまりとのことです。
20. green drinks Shizuoka ☆
「お茶割りで乾杯!」をサブタイトルに静岡をもっと楽しみたいとか単純に静岡が好きだとか、「静岡」というキーワードで人が集まるたまり場になれればと活動を行っているとのことです。
21. green drinks Matsumoto ☆
今回まで3回開催し、キックオフパーティー、チャリティパーティーfor東北、BBQを行ったそうですが、送っていただいた写真はあまり関係なさそうな花火の写真ばかり、あまりに楽しそうな写真で会場は盛り上がってしまいました。
22. green drinks Toyama
出席予定のオーガナイザーさんが到着されず、あとまわし… 詳細はgreen drinks Japanウェブサイトで!
23. green drinks Kanazawa ★
オーガナイザーは豆粒人魚さん。これまで5~6回開催しているとのことですが、特徴は毎回オーガナイザーが替わること。そのためそれぞれのオーガナイザーの得意な分野について掘り下げるた企画が立てられるということです。次回は10月に今までで最大のgreen drinks Kanazawaを開催予定で、3日間の子供向けのワークショップと夜は大人向けのゲストトークを行うということです。
24. green drinks Hida ★
今日の出席者の中で一番遠く(一番時間がかかるところ)からやってきたオーガナイザーの白石達史さん。Green drinks Hidaは白石さんが務める会社「美ら地球(ちゅらぼし)」が主体となって行っており、会場も会社が所有する古民家、そこで世界中の人達が訪れたくなる田舎をつくろうと里山サイクリングのあと、第1回のgreen drinksを開催したそうです。
ゲストトークは9時くらいに順調に終わったものの、その後の飲み会は名物料理をつつきながらなんと朝4時まで!!飛騨の人たちの酒好きが見事に発揮された第1回となったそうです。
25. green drinks Wakayama
Coming Soon!
26. green drinks Osaka
27. green drinks Kansai
28. green drinks Tanimachi ☆
大阪では3ヵ所でgreen drinks が行われている中、一番新しいのがこの谷町。8月25日に第1回が行われ、シェアオフィスの一角をさらに10人でシェアする(!)オフィス2.0でいろいろな働き方について考える「二足のわらじナイト」を開催、ゲストには「2畳大学」や「ナローワーク」などの活動をする梅山さんを迎え、「ワークレス」というフリーペーパーを発行する無職の方(!)など13人が参加したそうです。
29. green drinks Hyogo
「第1次産業の活発化」をテーマに、酪農家を訪ねるなどしているそうです。
30. green drinks Shunan
8月20日にvol.0となるビア・パーティーが行われたそうです。
31. green drinks Fukuoka ☆
今年1月に福岡天神大学の課外イベントとしてvol.0を開催、4月に正式な活動として発足し、「身近なところの魅力を取り上げて、より福岡に愛着をいただいてもらえれば」というテーマで活動を行っているそうです。
このvol.0はgreenzからスタッフが遠征して開催、全国どこでも呼ばれればいくので、「とりあえず呼んでvol.0を開催!」というのもありです!
32. green drinks Keichiku ☆
海の幸、山の幸、歴史文化、里山自然に恵まれた京築地域の地域資源を生かし、持続可能な発展について気軽に話し合える場を持ちたいということで7月に第1回を開催。居酒屋風の写真があまりに楽しそうで、会場からは「楽しそう!行きたい!」という声がゾクゾク上がっていました!
最後にgreen drinks Japanオーガナイザーのgreenz編集長YOSHから締めのヒトコト
「一気にたくさん紹介してお腹いっぱい頭いっぱいだと思いますが、どこもそれぞれ好きなことをやっていて、始めるきっかけもさまざま。でも共通するのはゆるーくやっているということ。ゆる~くやっているから続くので、始めたいという方もそのあたりを参考に!」
このあとは、ネットワーキングタイムに入り、みなさん思い思いに楽しまれましたが、奥のほうではオノッチによる「green drinksの作り方講座」を開催。その前に!
Hidaの白石さんによる乾杯!とMastudoのスローコーヒー小澤さんのラップ!で盛り上がりました。
green drinksの作り方
で、最後に「green drinksの作り方講座」を簡単にご紹介します。
まずは、開催するための10のステップ
2. 目的を決める
3. テーマ/コンテンツを考える
4. 会場を探す
5. 参加費を決める
6. ひとを集める
7. 開催する
8. 主催者がいちばん得をする
9. 反省会をする
10. 次回の開催日を決める
特に重要なのはまず1。ひとまず3人くらい集めてはじめましょう。1人ではしんどいです。
目的は主催者が何をやりたいか、それを決めておけば迷ったときにそこに戻ってこれます。そして、テーマ、会場、参加費などを決めます。重要なのはよくばならいこと。足りないくらいのほうが次に繋がって行きます。大変なのは6の人集めですがソーシャルメディアなどを使いながら人のつながりを大事にここも欲張らずに集めましょう。
そして、なんといっても主催者がいちばん得をするのです!主催者自分のやりたいことをやり、会いたい人を呼び、しかも何もしなくてもみんな話しかけてきてくれます。たくさんのつながりを得ることができ、オーガナイズという経験も得られます。green drinksで「ちょっとやってみたいけどなぁ…」という人を見つけたらチームを作ってとりあえず企画してみましょう!
9月のgreen drinks Tokyoの詳細はこちら!
9月は特別版green drinksも開催します。