Twitterなどのソーシャルメディアや、Foursquareといった位置情報サービスの登場によって、いろんな人とのコミュニケーションが容易になり、誰がどこにいるのかがわかることも増えてきました。これらのサービスをよく利用している人々は、これまでと比較して格段に早いペースで人に出会い、コミュニケーションをとるようになっています。
そうした動きをさらに加速させ、これまでは出会わなかったであろう人とも出会うきっかけを提供してくれるアプリケーションが登場しました。「Wondershake」は自分のいる場所を中心に、興味のあるユーザーを探し出してコミュニケーションをしようというサービスです。
大学の講堂や学食、寮、イベントの会場だったり、よく行くカフェ、はたまたソーシャルアパートメントのように多くの人で共同生活をしているような場所において、同じ空間にいながらも、一度も話をしたことがない、なかなか知り合いにならないなんてことがあるのではないでしょうか。Wondershakeを利用して、あらかじめ同じ場所にいる人がどんなことに興味があるのかわかっていたら、これまでコミュニケーション取ることが出来ていなかった人にも、話かけやすくなるかもしれません。
Wondershakeってどんなサービス?
Wondershake Demo Movie from Wondershake on Vimeo.
Wondershakeの利用イメージはこんな感じ。ユーザーが外出先でWondershakeを利用すると、どんなことが起こるのかということを説明したイメージ映像。入ったカフェで、”Shake”を行い、同じ興味を持っていた人にテキストメッセージを送ります。その人に誘われて、イベントに行くことになり、そのイベント会場で再度”Shake”。会場にいる人たちの中から、自分と同じ興味を持った人たちがわかり、その人たちとコミュニケーションをとる様子が描かれています。
自分が”Shake”した場所で、過去に”Shake”した人たちが一覧になっています。この画面ではShakeした回数が多い順に並んでいますね。この中から気になる人がいたら、その人のアイコンをタップしてプロフィール画面などを見ることができます。
プロフィール画面では、Facebookのアイコンがあることからわかるように、Facebookとコネクトして情報をひっぱってきます。アイコンの写真や、自分が何に興味があるのか、といった情報はFacebookから得てきます。Party Tagと表示されている部分は、自分が興味を持っている対象。ここをタップすることで、その場所で”Shake”した人のうち、同じTagに興味のある人がだれなのかわかるようになります。
同じTagに興味がある人がだれなのかわかったら、Partyという機能を利用して、テキストメッセージを送ることができます。ここで選択されているTagは、greenz.jpでも過去に何度か紹介しているgiftee。gifteeに興味を持っている人たちでグループチャットをすることが可能になります。
このようにWondershakeを利用すると、同じ時間に、同じ場所にいる人、その人が興味を持っていることがわかるようになり、コンタクトしたいと思ったときテキストメッセージを送ることができて、そのまま話かけることも可能になります。
人と人が出会うことの価値
一度、街に出かけると、数えきれないほどたくさんの人とすれ違います。その多くの人とは言葉を交わすことなく別れてしまいますが、そういった人たちの中に、自分と趣味が近く、とても気の合う人がいる可能性もあります。たまたま同じ時間に、同じ場所にいた人たちによるコミュニケーションが行われることを支援するこのサービスは、これまで知り合う機会を逃していた人々と知り合うことができるようになります。
新しく人と出会うことは、自身にとっても大きな刺激となります。人と人のつながりが生まれ、そのつながりから新しいコトが始まります。人と人の出会いを促進させるWondershakeは、これからの社会を、よりクリエイティブに、おもしろいものにしてくれるかもしれません。
Wondershakeはまずは渋谷付近で使用可能となっています。そこから大学ごと、街ごとに対応する場所を増やしていく予定で、夏以降にはアメリカ進出を考えて動いています。Wondershakeのチームメンバーはみな22歳や23歳。その年齢の若さや、見ている先も含めてこれからに期待したいサービスです!