2009年の書籍・雑誌の販売金額は20年ぶりに2兆円を割り込むことが確実だという。特に雑誌の売上の落ち込みは激しく、10月末時点で販売金額は前年同期比7.3%減、なんと170誌もの雑誌が休刊に追い込まれたのだという。
たしかに、「STUDIO VOICE」「諸君!」「マリ・クレール」など、雑誌の休刊のニュースをよく耳にした。そんなニュースに接して「あの雑誌、昔はよく読んでたのに残念だなぁ」と思った方も多いのではないだろうか。
そしていま、もうひとつ素晴らしい雑誌が存続か休刊かの瀬戸際に立たされている。しかも、あなたにはそれを救う力がある!
その雑誌とはDAYS JAPAN。写真・映像ジャーナリストの広河隆一さんが編集長を務めるこの写真誌は、日本に残された数少ない本格的なフォトジャーナリズム誌だ。私も先日11月号を手に取ったが、原発に反対する祝島の漁民たちのりりしい姿が印象的だった。ちょうど展覧絵画開催されていたセバスチャン・サルガドの作品もA4見開きでドカンと掲載されていて展覧会のカタログよりよかったくらいだ。
その雑誌がいま危機にあり、年内に500人定期購読者が増えないと廃刊せざるを得ないとして、秋ごろから「存続キャンペーン」を行っている。その500人は先ごろ何とかクリア、とりあえず廃刊は免れたが、安定するにはさらに1000人の定期購読者が必要ということだ。そこで、DAYS JAPANは存続キャンペーンを2010年3月9日の「DAYS6周年記念イベント」まで延長実施中することを決めた。この期間中に定期購読を申し込めば年間購読料が1000円引きの7700円になる。雑誌の存続を実現できる上に、お得に定期購読まで出来てしまう、「いいな」と思った方はぜひ定期購読の申し込みを! →申し込みはこちら
このDAYS JAPANには本当にぐっと来る写真が多数掲載されている。たとえば、こんな壮大な自然の写真もあれば、
災害がもたらす悲劇を捉えた写真もある。
そしてDAYS JAPANはフォトジャーナリズムの発展のために「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞」という賞も設けている。ここに載せた写真は、どれもその受賞作なのだが、第5回で審査員特別賞を受賞したのがこちらの写真。
私はこの写真に強いインパクトを受けた。大きなライフルと満面の笑みをたたえる女性というアンバランス。銃を抱えた人というのはほとんどが真剣な顔をしている。それはその銃が人間の命を奪う道具だからだ。にもかかわらず満面の笑みを浮かべていられるというのは、このような大きな銃のある生活が常態化してしまっていることを端的に表しているのだと私には感じられた。第一印象では幸福感が漂う写真でありながら、見ているうちにだんだん恐ろしさを覚える、そんな力のある写真だ。
同じ銃でも子供が持つとまた異なるメッセージを投げかけてくることになる。見る者にまっすぐ向けられた銃口の奥でわれわれを見つめるこの少年の目に宿る感情とはいったいどのようなものなのだろう。
最後のこちらの写真は多くの人の記憶に残っている光景だろう。たった1枚の写真が見る者の記憶や感情に語りかけてくる、そんな写真がこの雑誌には刻まれているのだ。
こんな素晴らしい写真で世界のニュースを伝える雑誌を廃刊させていいんですか? 「いやダメだ!」という方はぜひ定期購読を! これであなたも世界のニュースの目撃者になれる。
定期購読キャンペーン →チラシ(PDFが開きます)
期間:~2009年12月31日まで
内容:年間定期購読価格1000円割引
通常価格8700円(税込)→割引価格7700円(税込)
※ご希望の月号からの12カ月本誌をお届けします。
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/135219671.html