「不都合な真実」のアメリカ元副大統領アル・ゴア氏がノーベル平和賞を受賞!

231063554_198c25a4fd10月12日、ノルウェーのノーベル委員会は07年度のノーベル平和賞を、アメリカ・クリントン政権の副大統領を1993年から2001年まで務めた元副大統領アル・ゴア氏とIPCC(国連・気候変動に関する政府間パネル)授与すると発表した

地球地温暖化が進行しつつあり、それが人為的であること、そして人類が生き延びるためには、温暖化問題に世界全体(市民、NGO/NPO、政府、企業など地球上に存在するすべて)で取り組まなくてはいけないと言う事実を、これほどまでに効果的に世界中で知らしめた活動は本当に驚嘆に値するものだ。受賞には驚いたが、「不都合な真実」はそれくらいのインパクトがあったということか。

受賞の様子など、映像がいくつかYouTubeに上がっている。

CNNインターナショナルの映像

受賞会見の様子

ところで、こういうYouTubeの動画って、正規のアップなのか、誰かがアップしただけなのか、確かめられないですよね。どうなんでしょう……。だから、そのうちリンクがとぎれるかも。

アル・ゴアってどんな人?

不都合な真実 An Inconvenient Truth

アル・ゴア氏はといえば、誰もが思い浮かべるのが、映画「不都合な真実」だろう。2000年の大統領選での敗北後、70年代から興味をもっていた環境問題、とくに地球温暖化について、世論の関心を高めるため、精力的に講演を重ねてきた。その回数、実に1000回以上というからすごい。その講演の様子を柱にまとめた映画が「不都合な真実」だ。公式ウェブサイトで予告編をみることができる。「DVD 不都合な真実(日本語版)」も販売中だ。

「不都合な真実」は2007年2月、第79回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。また、同名の本「不都合な真実」も出版している。簡易バージョン「不都合な真実 ECO入門編」も。

驚いたことに、まだ上映している映画館もある。しかも、結構たくさん。知らなかった!

Yahoo!映画 – 映画館検索結果

アル・ゴア氏の講演の様子
アル・ゴア氏の講演の様子
アル・ゴア氏
アル・ゴア氏の講演の様子2

映画について、Wikipediaに詳しいので、すこし抜粋。

2006年、アル・ゴアは、デイビス・グッゲンハイム監督の地球温暖化に関するドキュメンタリー映画「不都合な真実 An Inconvenient Truth」(ローレンス・ベンダー・プロダクション、パーティシパント・プロダクション制作、パラマウント・ピクチャーズ配給)に出演した。映画には、ゴアのもっとも最近の講演が含まれている他、ゴアの談話と研究が紹介されている。この映画に対する環境問題の専門家からの評価は概ね高く、すでに米国国内では600以上の映画館で公開されており2006年7月現在、ドキュメンタリー映画としてはアメリカ合衆国映画史上3番目の興行成績を収めている。

なぜノーベル「平和」賞?

ウィキペディアによれば、ノーベル賞には物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞があるそうだが、その中でも、アル・ゴア氏はなぜ「平和賞」を受賞したのだろうか?

今回の受賞理由は「人間の活動によって引き起こされる気候変動の問題を知らしめ、対応策の土台を築いた」というものだ。

朝日新聞の2007年10月13日付け朝刊によるとそれは、こういうことだ。

地球規模で人類の生活環境に深刻な問題をもたらす地球温暖化について、ノーベル賞委員会は「特に、世界で最も弱者の国々にとって重大な重荷になっている」とし、国家間の紛争や内戦の要因にもなりうる可能性を示唆。両者への授与で「気候変動が制御不能となる前に、今すぐ行動が必要だ」という強烈なメッセージを送った。

(ノーベル賞委員会自身も賛否両論は覚悟しての授与決定だったそうだが)一般的には、環境と平和は別の問題なのではないか?という声は多いだろう。実際ウェブを見渡しても、「ノーベル平和賞を与えるべきより深刻なテーマはいくつも存在している。」という意見も少なからずあった。多かったのは「地球温暖化と平和は関係ない」という意見。

しかし、地球温暖化によって、島が沈んだり、ハリケーンや台風の凶暴化で大量の環境難民が発生したり、気候が乾燥化などの変動したり砂漠化などの土地の劣化で食糧難や飢餓が発生したり、結果政情不安に陥り、紛争が起きる可能性もあるという予測が数多くの研究機関から発表されている。地球温暖化と平和が深く関係することは、どんどん明確になってきていると思う。

それらの問題が複雑に絡まり合っていて、ひとつだけ取り出して解決はできないということを世界に伝える、よいきっかけになるだろう。そのために、ものすごく大きな意味があったと思う。世界もこのメッセージを真剣に受け取るべきだ。

とまあゴアさんのことばかり書いたが、地球温暖化に関する最新の知見の評価を行う国連のIPCCも併せて受賞したことも、すばらしい。アル・ゴアはどちらかというとわかりやすい入門、という感じだが、IPCCはより慎重に、地球温暖化に関する研究や対応策を科学的に裏付けるということを通して、世界の国々の政治、メディア、議論に大きな影響を与えた。

とにかく、アル・ゴアさんとIPCC、おめでとう!