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社員をサーフィンに行かせたら会社の業務効率が上がる?!

写真提供パタゴニア、(c)Copyright チャック・ジャーニー

写真提供パタゴニア、(c)Copyright チャック・ジャーニー

高い製品品質と先進的な環境問題への取り組みで知られるアウトドア・ブランド、パタゴニア社の創業者兼オーナー、イヴォン・シュイナード。連載1回目では、パタゴニアの始まりから環境配慮を徹底して行うようになった現在の姿に至るまでの経緯をレポートした。連載2回目となる今回は、同社の企業文化がユニークたる所以のひとつである、「社員をサーフィンに行かせよう」という制度について紹介しよう。「勤務中に本当にサーフィンに行っていいのだろうか?」、「そんな会社で経営が成り立つのだろうか?」と思うかもしれないが、この制度も、実は、イヴォンの戦略的な思考に基づくものだ。

(*以下、注釈がある場合を除き、引用は、2007年3月に刊行されたイヴォン・シュイナードの自伝的経営書「社員をサーフィン行かせよう!」(東洋経済新報社)(原題:Let my people go surfing)から、及び2007年5月15日東京で開催されたパタゴニア日本支社主催シンポジウム、「地球に対するビジネスの責任」でのイヴォン自身の発言からとします)

パタゴニアで働く、ということ

慣習にとらわれず、常に新しいことにチェレンジするパタゴニアの精神は、そのビジネススタイルだけにとどまらない。パタゴニアで働く社員たちこそ、自由で、柔軟で、そのワーク・スタイルは枠にはまらない。仕事も遊びも熱心に取り組む。そんな理想の働き方が叶うのがパタゴニアだ。日本企業では考えられないオープンな社風、ワーク・スタイル、仕事に対する価値観について、イヴォンはこう語っている。

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