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【イベント】国際有機農業映画祭2012 今年のテーマは「こんな世の中、ひっくり返さなあきまへん」

greenz.jpでは紹介のみ行っています。お問い合わせ・ご連絡はイベント主催者さまへお願いします。

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2011年3月11日の出来事は、この社会のありよう、私たちのくらし、生き方、考え方に根底からの転換を迫りました。その中で私たちは改めて有機農業とは何かを考えざるをえませんでした。自然の循環と、自然と人の共生と、人と人の共存の上に成り立ち、その循環と共生と共存をつくりあげてきたものこそ、有機農業にほかなりません。

3・11があらわにした現実を踏みしめながら、実践としての有機農業、行動としての有機農業、そして思想としての有機農業を、この映画祭を通して表現したいと私たちは考えたのです。

こうして、昨年開催した前回の映画祭のテーマを「それでも種をまく」と定めました。従来の価値観が根底から問い直されていた時代状況のなかで、たったひとつ確かなものがそこにあるという思いで選択したテーマでした。

それから1年、まいた種を行方は、いまも混沌としています。放射能への不安が続く中での原発再稼働、人びとの生存権を押しつぶすTPP、生命の秩序を破壊する遺伝子組み換え技術、貧困のさらなる拡大などなど、身の回りを見ただけで問題は山積みです。

有機農業を掲げる映画祭に携わるものとして、いま世の中に問えるものは何か。話し合いを重ね決まったのが、2012年映画祭のテーマ「こんな世の中、ひっくり返さなあきまへん」です。ゆるゆると土をつくり、虫たちと付き合い、雑草に価値を見出し、そんな有機農業のいとなみにこそ、この混沌とした時代の変革する鍵があると考えたからです。

“ゆるゆる革命”をワクワクと楽しみながら一緒に歩き出しましょう。ご来場、お待ちしています。

国際有機農業映画祭2012

開催日:12月16日(日)10:00~20:30(9:30開場)
会 場:法政大学市ケ谷キャンパス外濠校舎 薩埵ホール・S505教室
参加費:前売 1,800円、当日 2,500円、学生&25歳以下 1,000円(要証明書提示)
※15歳以下無料(要予約)
※再入場自由です。再入場の際は、入場時にお渡しする半券をご提示ください。
共 催:国際有機農業映画祭運営委員会・法政大学サステイナビリティ研究教育機構
協 力:NPO法人アジア太平洋資料センター、NPO法人日本有機農業研究会

【前売り券の購入方法】
代表者氏名、電話番号、メールまたはFAX、参加人数(一般/学生/ 25歳以下/15歳以下)を明記の上、ticket[a]yuki-eiga.comへ12月1日までにお申し込みください。こちらから振込先をご案内いたします。入金の確認をもってお申し込みは完了となります。


【上映作品(一部)】
『花はどこへいった』
ベトナム戦争で米軍が散布した枯葉剤は約7200万リットル。その中に含まれていた催奇性や発がん性を持つ猛毒・ダイオキシンは、戦争終結から37年たった今も、ベトナムの人びとと大地を蝕み続けている。坂田雅子監督は、ベトナムに従軍した夫が肝臓がんで亡くなったことと枯葉剤の関係を疑い、その実態を記録した。そこには、戦争終結後に生まれた子どもたちにも重篤な障害をもたらしている悲しい現実があった。

『米の放射能汚染ゼロへの挑戦』
原発事故による放射能汚染に苦しむ農家の苦闘を描いたドキュメンタリー。主人公は手練れの百姓衆で、培った経験と知恵と技能をフル動員して、安心して食べてもらえるコメをつくろうと苦闘する。秋、収穫したコメを計測。いずれも「検出せず」。自信をもって数字を公表する。しかし、売れない。倉庫には袋詰めされたコメが山と積まれたまま。

『それでも種をまく』
有機農業は、生命のつながりの中にある。生産者と消費者のつながり、生産者と地域のつながり、そして、循環する生態系とのつながり。しかし、福島第一発事故とそれによる放射能汚染は、こうしたつながりを暴力的に断ち切った。その痛みの中で、なお「つながり」を取り戻すための種をまこうとしている人びとの姿を追う。

『お米が食べられなくなる日』
日本の主食、お米。しかし10年後には、日本で米づくりができなくなるかもしれない。日本各地の生産と消費の現場、メキシコ、タイの農民の声から見えてくるものは、めまぐるしく変わる政策と「効率化」の名の下に引き起こされた混乱。稲作農家の労働を時給に換算するとなんと179円。自給の意味、食の安全、米づくりを通して大切にしたい価値を問う。

『探そう!地元のオーガニック野菜』
アメリカの小学生女子2人組が自分の食卓の食べ物の素性を追いながら、地元の有機農産物の真の価値に気づくドキュメント。2人は夏休み、家族で訪ねた有機農家のトマトの濃い味に驚き、スーパーのトマトとの違いに疑問を抱く。世界地図を広げて食べ物調査をスタート。近郊の有機農家と出会い、地元で有機野菜を買うにはどうしたらよいか考える。

その他、詳細は公式サイトをご覧ください。