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山形県の間伐材で作られた、遊びおわったら土に還せる木製ブロック「もくロック」

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みなさんは間伐材ってご存知ですか?森林を育てる過程で、木が密集してしまうと日光が当たらずに育たない状態になってしまうので、曲がったり細かったりする木を間引く必要があります。そこで出た木材が間伐材です。

この間伐材、加工用の木材としては細すぎや曲がっていたりで正規の流通に乗せづらい存在なのですが、そんな間伐材を使った新しい取組が山形県のメーカーさんで行われています。

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「もくロック」は間伐材による木製ブロックです。

一見すると簡単に作れそうに見えますが、樹木の種類によって微妙な寸法の調整を行わないと上手に嵌らなかったり、開発にあたっては何十種類とある間伐材で試行錯誤を繰り返されて、数種類の樹種を選定して製品化まで2年間に及ぶ工夫をされたとの事。

そもそも、なぜ木製ブロックを間伐材で作ろうと思ったのでしょうか?開発を担当された株式会社ニューテックシンセイの桒原さんにお伺いしました。

実は木製ブロックから発想した訳ではないんですよ。私は製造業に携わっていまして、ご存知かもしれませんが日本国内の製造業は安価な海外との価格競争などで疲弊しているんです。

このままではいけないので、何か新しい事を考えなければいけない。その時に大切にしなければいけない事は、ここでしか出来ない事=山形県の地域性です。

そこで、地域の課題でもある間伐材の問題と、私たち機械メーカーの加工技術で出来る事として、間伐材製の玩具ブロックを開発する事になったのです。

こども達とのワークショップで紙芝居でご説明をされる濱田さん

こども達とのワークショップで紙芝居でご説明をされる濱田さん

幼少期より里山の自然と親しんで育った桒原さん。新規事業として立ち上げた際にも、自然のおもしろさを伝える事を意識されたそうです。

こども達に遊んでもらうワークショップなども行っているのですが、まず紙芝居で間伐材のことをお話して、幼いこども達でも山や森などの自然との付き合いについて、楽しく遊びながら考えてもらえたらと思っています。

しかも、この「もくロック」は木製なので、遊び終わったら山形の山林で土に還すという取組も行っているそう。

山を育てる為の間伐材で作られたブロックが、遊び終わってからまた山を育てる為に土に還る。山形発のこの取組、日本中に広がったら間伐材との付き合い方も少し変わるかもしれませんね。

もくロックについてもっと知りたい?

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