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ニューヨークの次世代クリエイターを育てる、仕事・学び・創作のための複合スペース「3rd Ward」

ニューヨークのブルックリン地区にあるクリエイターのための複合施設「3rd Ward」

ニューヨークのブルックリン地区にあるクリエイターのための複合施設「3rd Ward」

米ニューヨークは、世界中から、アーティストやデザイナーなどのクリエイターが数多く集まる”クリエイターのるつぼ”。中でも文化の発信地として知られるブルックリン地区(Brooklyn)では、クリエイターの「仕事・学び・創作」ための複合スペース「3rd Ward」が、次世代クリエイターの活動拠点のひとつとなっています。

「3rd Ward」は、クリエイター向けのワークスペース兼エデュケーションセンター。3万平方フィート(約2,790平方メートル)の建物には、デスクワークのためのオフィススペースはもちろん、写真撮影スタジオ、木工や金属加工のための作業スペースまで完備。

私は実際に金属加工スタジオを少し見学させてもらったのですが、あちこちで大きな機械音が鳴り響き、さながら工場のような雰囲気で、本格的なものづくりに取り組める環境が整備されていました。

「3rd Ward」の金属加工スタジオ。本格的な機械設備も利用できます。

「3rd Ward」の金属加工スタジオ。本格的な機械設備も利用できます。

また、バラエティ豊かな学習コースが受けられるのも「3rd Ward」の特徴のひとつ。映像・写真・ウェブデザイン・イラストといったクリエイティブ系のコースから、電気回路のようなメカニカル分野、さらには、ミミズを活用したコンポスト講座など、家庭で役立つ学習クラスまで、幅広くラインナップされており、クリエイターのキャリア開発をサポートしています。

幅広いジャンルの講座が連日開催されているクラスルームの様子

幅広いジャンルの講座が連日開催されているクラスルームの様子

クリエイターの中にはフリーランスで活動する人が少なくなく、それぞれが孤立しがちな面も…。「3rd Ward」は、教育という”ソフト”と設備などの”ハード”の二つの側面からクリエイターの創作活動をサポートしつつ、クリエイター同士のつながりをも醸成するリアルなコミュニケーションハブにもなっています。

日本でも「3331 Arts Chiyoda」や「IID 世田谷ものづくり学校」といったクリエイターのための活動拠点はありますが、このような場が広く提供されることによって、クリエイターの活動をより活性化することができそうですね。

ブルックリン地区にあるクリエイターのための複合スペース「3rd Ward」について調べてみよう。