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日産ミニバン、NY次世代タクシー選定プロジェクト「タクシー・オブ・トゥモロー」を受賞

greenz/グリーンズnyc-taxi

米ニューヨークのタクシーといえば、通称「イエローキャブ」が象徴的。このほど、米ニューヨーク市は、次世代タクシー選定プロジェクト「タクシー・オブ・トゥモロー(Taxi of Tommorow)」にて、日産のミニバンモデルNV200を選出しました。

今回選ばれたNV200は、現行のタクシーよりも燃費効率が高いのが特徴。運用コストを抑えられる分、タクシー料金も低めに設定できます。また、利用者にとっては、スライド式のドアで乗り降りしやすく、足元が広々としていて、トランクが大きめなのも魅力。このほか、車内には読書灯や充電プラグも設置されるなど、ゆったりと過ごすための細やかな工夫も施されています。

ニューヨークでは、この先数年かけて、随時、現行のタクシーからこの車種に切り替えていく方針だそう。もちろん、NV200のようなミニバンモデルのタクシーサービスは、ニューヨークだけでなく、サンパウロや北京など、他の都市でのニーズも期待されています。ただし、実用化にあたっては、それぞれの地域の特異性やユーザの嗜好に合わせたカスタマイズは必要かもしれませんね。

日本では、2010年4月末、世界初のバッテリー交換式EV(電気自動車)タクシーサービスが、東京で90日間の試験運用をスタート。また、サンフランシスコ・ベイエリアでは、2010年10月末から3年間の予定で、バッテリー交換式EVタクシー61台による大規模なサービス運営が計画され、バッテリー交換ステーションの設置など、インフラの整備も進められています

省エネルギー化や排気ガスの軽減など、新技術を駆使した商用タクシーが次々と開発されていく昨今、料金やサービスで差が出にくいタクシー業において、環境負荷の低いタクシーであることが”付加価値”要因として広く認知されるようになる日も、近い将来、やってくるかもしれません。

[via Inhabitat]