「お母さん、これから1週間、ちゃんとお手伝いするから、お菓子買ってぇ!」昭和の子どもさんには懐かしい思い出ですね(平成世代の皆さん、こんな時代もあったんですよ、笑)。
このように、いいことする代わりにチョコレートをゲットできるという、スイーツ好きにはたまらないお店が、デンマークに出現しました。
一日限定でオープンしたデンマークの老舗ショコラティエ「Anthon Berg」では、一日限定でポップアップショップ「The Generous Store(直訳:太っ腹な店)」をオープン。
「お母さんと一週間、仲良くしゃべる」「愛するパートナーに、朝食をベッドまで持っていってあげる」「一ヶ月、彼女の陰口はたたかない」など、ちょっとした”いいこと”をお金代わりにして、チョコレートが買えるという、夢のようなお店です。
ポップアップショップ開店当日は、朝から多くの人々が列をなし、終日大盛況。お会計コーナーでは、レジの代わりにiPadが大活躍でした。なぜなら、チョコレートを”購入”する際、お客さんはiPadからフェイスブックにログインし、「チョコレートをゲットする代わりに、約束したこと、ちゃんと実行します」という“誓い”をウォールに書き込むというルールとなっていたからです。
「Anthon Berg」にとっては、お客さんがフェイスブックに書き込んだ”誓い”やその後の取り組み状況をフェイスブックを通じてウォッチでき、顧客との継続的なコミュニケーションツールとしても活用できるわけです。
この「Anthon Berg」のキャンペーンは、ヒト、”いいこと”、商店の三者をつなぐプラットフォーム「Cause.it」のシンプル版ともとらえられますし、お金を介さない物々交換の応用版ともいえるかも。マーケティングやプロモーションにソーシャルの概念を組み合わせた、面白い取り組みですね。
[via Springwise]
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