うつ病を始めとする心の病は、日本を着実に蝕んでいます。皆さんのお近くにも、心の病で苦しまれている方が思い浮かぶかも知れません。
今回ご紹介する「a.light (アライト)」は、NPO法人LightRingが運営する心の病の「予防」に特化したプログラムです。
一般的なうつ病支援は「治療」フェーズを対象にしたものが多いですが、a.lightは発症する前の「予防」に注力している点が特徴的です。
悩みを「聴く」支援
a.lightが行なっている支援はとてもシンプルで、「身近な人には相談できない悩み」を、「傾聴」のトレーニングを受けたスタッフに聴いてもらう、という形を取ります。
傾聴のトレーニングプログラムは、精神科医、臨床心理士、プロコーチ、福祉保健局職員などの協力によって作成されています。
これまでの参加者からは、「あたたかい心に触れられて、本音で話してもらえた事や認めてもらえた事が嬉しかった。満たされる気持ちになった。(20代 女性)」「普段はあまり話をしないが、人に話しながら思考の整理が出来て、ためになった。(20代 男性)」といったメッセージも寄せられています。
現在は渋谷をメインに、毎週火・木・土に実施されています。一回(1時間)あたりの利用料金は、1,500円+カフェでの飲食料金となっています。
非医療者でもできる、「心の拠りどころ」を作る支援
代表の石井さんは、高校の頃にご家族をアルコール依存症とうつ病のため亡くしたことをきっかけに、うつ秒や依存の恐ろしさを実感し、問題意識を抱きました。
より深く心の病の支援について調べていたところ、医療機関やNPO、ビジネスセクターによる様々な支援はあれど「悩んでいる人の近くにいる支援」が手薄であることに気付き、「聴くトモ」事業の立ち上げに至ったとのことです。
a.lightのメンバーは医療従事者が中心となっているわけではないため、投薬を始めとする医療的なケアはできませんが、非医療者でもできる支援として注目されています。
(医療との違いについては、彼らのサイトにページが用意されているので、ご興味が有る方はぜひご一読下さい)
あなたの参加を大募集中!
悩みを抱えている方ご本人はもちろん、知人や家族が心の病に掛かっているかも?と感じている方は、ぜひa.lightの傾聴プログラムの利用をご検討下さい。
その他、a.lightでは傾聴養成講座の受講生、運営スタッフ、プロボノなどの参加も受け付けています。
物品や寄付の募集も行なっておりますので、事業と理念に共感する方はぜひa.lightに参加してみてください。
a.lightに参加しよう!