自然環境の評価を2年ごとに報告しているWWFは、先日発表したレポートのなかで、人類史上かつてないペースで自然生態系が破壊され続けており、このままいくと、2050年には人類は地球ふたつ分に相当する自然資源を消費することになるだろうと予測している。ただし、それまでに、資源が尽きなければの話だ。
WWFは、国連の人間開発指数(Human Development Index)と、エコロジカル・フットプリントとして知られる、国民ひとり当たりのエネルギーと資源消費量の指数を用いて分析した結果、ただキューバのみが、持続可能な発展を遂げている国であったことを報告した。「もちろん、これはキューバが完璧な国であると示すものではないが、必要な基準は達成されたということだ」と、編集者のひとりであったジョナサン・ローは語る。「キューバは、人間開発指数から見ると、十分なレベルに発展した国であり、一方でエネルギー消費は低く抑えられているため、エコロジカル・フットプリントは大きな値を示していない。」
持続可能な都市型有機農業を実現していることでも知られるキューバ。地球に負荷をかけない都市型社会への移行のヒントは、ここにあるのかも知れない。
ニュースソース
http://www.ain.cubaweb.cu/idioma/ingles/2006/oct26desarrollosostenible.htm
http://www.panda.org/news_facts/publications/living_planet_report/index.cfm
(WWF – Living Planet Report 2006:)