greenz.jpの連載「暮らしの変人」をともにつくりませんか→

greenz people ロゴ

“自分のやりたいこと”に真剣に向き合い、誰かの挑戦を応援することを当たり前にする。マイクロ・パトロン・プラットフォーム「CAMPFIRE」

campfire

以前、greenz.jpでもご紹介したクラウドファンディングサービス「Kickstarter」。その日本版ともいえるサービス、「CAMPFIRE」が2011年6月2日の本日、ついにローンチしました!

CAMPFIREとは、すべてのクリエイターが持つアイデアを実現するために、その内容に共感した複数のファン(「パトロン」)から、アイデアの実現に必要な費用を、少額ずつ集める事のできるプラットフォームです。

CAMPFIREの仕組み

パトロンとよばれる人々は、サイトに掲載されているプロジェクトの中で、共感したもの、支援したいと思ったものに対して、資金援助をします。このときパトロンにとって、CAMPFIREに掲載されているプロジェクトたちに対する支援は投資や寄付とは異なります。支援したお返しとして、成果物や限定ノベルティグッズ、さらにブログや動画によって公開される進捗報告といった CAMPFIRE でしか得る事のできない“体験を手に入れることができます。

サービスの仕組みはいたってシンプル。実現したいアイデアを紹介するための、プロジェクトのページを、CAMPFIREで掲載。その後、設定したパトロン募集期間内に、掲げた目標金額の100%以上の支援を集めた場合にプロジェクト成立となり、CAMPFIRE からクリエイターへ集まった金額が支払われます。もし、期間内に目標金額に達しなかった場合は、それまでに集まったお金はクリエイターに支払われず、パトロンへ全額返金されます。同時にプロジェクト掲載も終了し、リターンも行われません。

支援が成立しなかったとしても、お金が無駄になることはありません。

ユニークなプロジェクトたちが掲載

各プロジェクトページの様子。

各プロジェクトページの様子。

各プロジェクトページでは、プロジェクトの紹介を行ったり、支援を行ったパトロンへのリターンを掲載しています。プロジェクトの紹介には以下のような映像が掲載されています。

フリーペーパー専門店「OnlyFreePaper」オーナーが行くアジアのフリーペーパーを探す旅

p_OnlyFreePaper_m from campfirejp on Vimeo.

ユーザーがプロジェクトの支援を行うためには、サイト上でユーザー登録を行った後に、プロジェクトのページからリターンを選択し支払いを行います。支援を行わない場合でも、プロジェクトに対してコメントを投稿する事ができ、クリエイター及びユーザー間でのコミュニケーションが取れます。またこのコメントはTwitterや、Facebookで共有することができ、自分の友人たちにプロジェクトを紹介することが可能です。

現在掲載されているプロジェクトは以下の通り。

6自主制作映画 『空喰いの橋』〜ヒロインにミス慶應SFCを迎えカンヌを目指す大学生が同志を求む〜

2フリーペーパー専門店「OnlyFreePaper」オーナーが行くアジアのフリーペーパーを探す旅

7InMyBag(inmybag.com)が有名人のカバンの中身突撃取材&中からプレゼントをもらってくる!

8文字のない小説(ワードレスノベル)の別進化版「PGノベル」新作「VANSTAR」執筆

10黒田勇樹が実際に営業しているカフェバーからUstreamにて生中継を行う新しいスタイルのネット 番組 「黒田運送(カフェ)」!!

11渡部優衣2ndシングルc/w曲「CAMPFIRE」のプロモーションDVDの制作(「CAMPFIRE」主題歌)

まだローンチしたばかりで、プロジェクトの数は多くありません。この機会に「やりたいな」と思っていることがある方は、こちらの「プロジェクト投稿」ページから応募してみてはいかがでしょうか。

やりたいことに挑戦して、挑戦している人を応援しよう!

CAMPFIREでは今後の展開として、各ジャンルに特化したメディアや団体と連携し、CAMPFIRE上に「キュレ ーションページ」を設け、通常 CAMPFIREが行うプロジェクトの審査及びブラッシュアップを外部化する事で、 多ジャンル且つクオリティを重視したプロジェクトを幅広く掲載していく方向なんだとか。今後、さらにユーザーにとって参加可能なことが増えていきそうです。

CAMPFIREが誕生したことで、クリエイターにとっては自身が「やりたい」と考えることを実現させられる可能性が高くなり、おもしろいプロジェクトやコンテンツが世の中に増えていく可能性が高まります。

自分でプロジェクトを立ち上げない人にとっても、様々なプロジェクトの応援をすることができて、その進捗もわかることで「ジブンゴト」に近くなるプロジェクトが増えていくのではないでしょうか。「ジブンゴト」に近いプロジェクトが増えるほど、そのプロジェクトからエネルギーをもらい、自分でも挑戦したいという気持ちが高まっていくような気がします。

CAMPFIREというサービスは、資金だけではなく、応援する側とされる側のエネルギーの循環を生み出し、「みんなが”自分のやりたいこと” に真剣に向き合い、誰かの挑戦を応援することを当たり前にする。」そんなサービスだと思います。