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ソーシャルメディアの大実験?! #skmts を合言葉に坂本龍一氏が仕掛ける、WEB×音楽の新しい未来!

坂本龍一がネコミミで登場?!22日(月)、坂本龍一がネコミミを付けている映像がTwitter上で軽いバズを引き起こしました。
実は、この動画は坂本氏による壮大な「実験」の始まりを知らせるものだったのです。

「skmtSocialProject」とは?

来る1月9日、ソウルにて坂本龍一氏の韓国初のライブが行われます。その様子はUstream中継を介して全世界に配信される予定なのですが、ソーシャルメディアの力を使い、Ust中継を使ったパブリックビューイングの実施を坂本氏自らが呼びかける事で、WEBを介した新しい音楽の楽しみ方を生み出そうと始まったのが、この「skmtSocialProject」です。

先日も宇多田ヒカルがコンサートをUst中継して話題になったばかりですが、アーティスト自らが視聴者にパブリックビューイングを推奨するのは今回が初。

このプロジェクトの一番の特徴は、Twitter上でのコミュニケーションを運営の基盤とする事で、誰もが気軽に参加表明でき、ライブ当日までの2週間、このプロジェクトに関わる全ての人が、つながりやムーブメントの広がりを実感できる点。

「今までのUst中継はパソコンの前でただ受け手として観ているものでしたが、1/9日のライブ配信では、一人ひとりがスタッフ。積極的に人を集め、ソーシャルネットワークを現実の場で組織して行ったら面白いんじゃないかな?という実験のお誘いです」サイト本文)。

みんなが当事者!このプロジェクトに参加するには?

参加の手順は以下。

1.skmtSocialProjectのWEBサイトで前出の動画「坂本龍一からの招待状」を視聴。

当日Ust中継を見る予定の人は、「Twitterで参加表明」ボタンによって、気軽にプロジェクトメンバーの一員になれます。28日現在、参加表明数は3000人を超えています。

2.さらに人を巻き込んで楽しみたい!という人は、Ust中継のパブリックビューイングを組織・実行するボランティアになれます。WEB上で会場を登録することが可能。日本地図上の一覧から会場を検索することも!

3.Twitter上のハッシュタグ#skmtsを使い、積極的に参加者同士が議論しています。どんな関わり方があるか?や、「○○県でパブリックビューイングしたいのですが一緒にやりませんか?」など、つながりを生む場面も。Ust中継に伴う著作権の問題もここで勉強されています。28日現在、すでに6800以上もつぶやかれています。

ソーシャルメディアが生む、新しい音楽のカタチ

また、12月25日に世田谷ものづくり学校で行われたUst配信番組「skmtSocialMeeting」では、坂本氏を中心に、津田大介らソーシャルメディア上の知識人が集まり「ソーシャルメディア×音楽が引き起こす未来」について語りました。

番組の中で、メディアジャーナリストの津田さんはこのようにコメントしています。

「前はWEB上でのコンサート視聴と言うと、リアルよりも劣化した感動というイメージしかなかった。でも、今は家でTwitterのタイムラインを眺めながら視聴する事で、1万人が同時にばんっと見ている事を楽しめる。それは、質の異なるリッチな体験じゃないでしょうか。

新しいムーブメントを引き起こす動力になるものは世の中に色々ありますが、音楽はやはり、牽引力が大きい。音楽で起きたムーブメントが他の分野に波及してゆく。音楽がネットカルチャーと結びつくことで、両者がお互いの可能性を広げてゆくのでは。」

また、今回のプロジェクトの運営を担う株式会社デジタルステージの代表取締役・平野さんはこのように語っています。

「みんなで感想を共有し、『遠く離れていても、同じことを考えているんだ』と実感できるのがソーシャルメディアを使う事の良さ。

『人と人がつながり、その中で新しい経験が生まれる』というソーシャルメディアの醍醐味をもっと多くの人に味わってもらいたい。一緒に時代の動きを感じたいので、一人ひとりがインフルエンサーになってほしい」

27日現在、24箇所のパブリックヴューイング会場が既に登録済み。島根県の離島・隠岐の島の海士町や、香川県のお寺まで、場所の違いを越えてこの実験への参加者たちがネット上に集結し「仲間」になりつつあります。

数年前であれば、TV放映されていないコンサートの様子を、離島で、しかも多くの人が集まって見る事など不可能だったでしょう。

しかし今や、Twitterの登場により、一人ひとりの「あったらいいな」の声がWEB上で拡散し、それがまた新しい声を集め、大きなムーブメントとなって音楽の未来を編みあげてゆくことができる。

WEBに限らず、あらゆる文化の新しい未来を生成する土台となるだけの力を、ソーシャルメディアは持っている。そう確信する人々がたくさんいるからこそ、今回のプロジェクトは始動しました。

音楽とソーシャルメディア、その二つの化学反応から、どんな感動が生まれ、どんな未来が現れるのか。このプロジェクトは、未来を知るための壮大な実験なのです。

2011年1月9日は、ソーシャルメディアと音楽、そしてウェブの歴史に残る一日になるかも!?greenzでもパブリックビューリングに参加する予定!

坂本龍一氏の大実験に乞うご期待!

坂本龍一のインタビューを聴いてみよう。