オクラは実は熱帯性植物。朝早く、ハイビスカスに似たクリーム色の花を咲かせますが、 午前中のうちにしぼんでしまいます。その後にできる実(さや)を若いうちに摘んだものがオクラです。熱帯の植物だけあって、日本でも採れるのは5月から10月。もうすぐお目にかかれなくなる野菜です。
原産はエチオピア近辺。エジプトでは2000年前から栽培されていたそうですが、日本には入ってきたのは江戸時代末期。本格的に普及しだしたのは1970年代に入ってからだそうです。
さて、オクラには、カルシウムやβ-カロテン、ビタミンC、鉄分、といったたくさんの栄養分が含まれていますが、なんといっても気になるのはあのネバネバ。あのネバネバにはいったいどんな効果があるのでしょう? 調べてみると、あのネバネバの成分はペクチンとムチン。コレステロールの吸収を抑えたり、胃壁を守ったりしてくれる効果があります。ですので、お酒を飲む時に一緒に食べると良いかもしれませんね。
おくらとワカメの生姜酢醤油和え
おくら 10本
乾燥ワカメ 2g
生姜 3g
米酢 30cc
濃口醤油 10cc
- オクラの甘みをいかした絶妙の味付け
1、沸騰したお湯にひとつまみの塩を入れ、10秒ほどさっとゆがいて粗熱のまま取り 置く。
2、わかめをぬるま湯で5分ほど戻し、水気をしっかり絞る。
3、おくらを斜めに半分に切り、2と混ぜる。
4、生姜をすりおろして酢醤油と混ぜ3を和える。
*編集部味見録*
オクラの甘み、香り、食感を味わいながら、さっぱりとしたショウガの風味が口に広がる。簡単にできるのに豊かな味わいを楽しめる一品ですね! ポイントは熱の通し方。短い時間で加熱して、冷水にとらずに冷ますところだそうですよ。
※この企画「なるほど! 今週の旬の有機野菜」はオーガニックナビ
(http://www.organicnavi.com/)とのコラボレーションにより、実現しています。野菜に関するお問い合わせはオーガニックナビまでお願いします。
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