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四井真治さんと行く「エコプロダクツ2006」

「農とガーデン」をテーマにエコプロ会場を紹介!
エコプロ会場のおすすめブースをオピニオンリーダー達と一緒にまわる「会場内エコツアー」。毎年人気のこの企画に、greenzブログで地球と一緒に生きるライフスタイルを提案しているみなさんが登場。トップバッターは「木水土の生活」でおなじみのパーマカルチャリスト、四井真治さん。みどころ満載のツアーでは、こんなをおすすめブースを紹介してくれました!

会場内ツアーのトップバッターは、パーマカルチャリスト四井真治さん。

「パーマカルチャーは暮らしのデザイン。庭のつくり方など僕が生活の中で実践していることをお伝えします」

という言葉通りの、生活に密着したエコを紹介してくれました。

このツアー本当に「わかりやすい!」

立ち寄ったブースは5つ。スタート地点横の「greenz速報編集部」、パーマカルチャーの理念に基づきデザインしているエコビレッジ「pica山中湖」、トステム・INAX・TOEXがエコな住環境を提案する「住生活グループ」、自然の力を使って家庭排水を浄化する設備を備えた「環境省環境技術実証モデル」、天ぷら油を加工したエネルギーで車を走らせる「アース・リサイクル・グループ」。

まず最初のgreenzのブースにおかれた「5×緑」の緑の鉢。これは里山の植生を意識してつくられたものなのですが、四井さんは「この箱庭を見るとどこか懐かしいでしょう? この中に植生の多様性があるんです」と言いながら、パーマカルチャーのデザインへと話しを広げていかれました。先日お伝えした『エコビレッジ国際会議』の糸長先生のレポートでもお伝えしたように、日本の里山は大きな可能性を持つもののようです。懐かしい日本の生活風景として大切にしていきたいですね。

次に訪れたのが「pica山中湖」。四井さんはこちらでのエコビレッジの建設にもパーマカルチャー、そして専門の土壌の分析・改良のコンサルタントとしても尽力されています。

そして「住生活グループ」のブースへ。温室の設備を見ながら、

「これを日のあたる南側につくれば、冬暖房を使わなくてもあたたかく過ごせます。エネルギーの削減になりますね」

と、自然の潜在力を活かす建築について説明されました。

「環境省環境技術実証モデル」。ここには家庭排水の処理や山小屋でのし尿処理を進める設備など、自然の力を活かした浄化設備がたくさん展示されています。

そしてガソリンに変わるエネルギーの提案をしている「アース・リサイクル・グループ」では、ご自身も乗っている天ぷら油の車のことをお話しされました。

「ディーゼルエンジンは悪者にされてしまいましたが、燃費もよくていいものです。使い終わった天ぷら油からつくった燃料を使うと、CO2の排出もすくなくなります」

と、ライフスタイルの多くの部分を網羅する内容になっていました。このツアーの流れを耳に入れるだけでも「私たちの生活の循環」が身近になります。

各ブースでは担当者の話に四井さんの解説が加えられ、専門的な部分とわかりやすい羽一般的な話がうまく混ざりあっているので、いろんな切り口から楽しむことができます。

最後にgreenzブースで感想を話してくれた女性は、

「水質の浄化を専門に勉強しているので、幅広い話しが聞けて楽しかった。「環境省環境技術実証モデル」で紹介された「傾斜土槽法による水質浄化」装置が特におもしろかった」

のだとか。彼女が話していたのはこのボードで解説されているシステム。箱の中に土の層をつくり、この中に微生物を繁殖させます。そしてこの層に水を通過させていくうちに、水がきれいになっていくわけですね。うーーん。エコっておもしろい!

この環境省のブースでは様々な水質浄化装置が展示されていています。浮かせた油油水から分離して浄化槽へかかる負担を軽減したり、水槽の中に微生物の食物連鎖をつくって水を浄化したりと、いろいろな方法を使った、今すぐ活用できるものがたくさん!

ぜひ行ってみてください!