まず中川さんが向かったのはエントランステーマ展示「生活の粋、技術の粋」。粋に食べる、着る、働く、楽しむなどの写真のコーナーを観ながら「日本の昔ながらの暮らしはエコ。日本の暮らしを見直すことが大切」と話をされました。
次は未来農業ゾーンへ。「元気のでる田んぼのなかまたち」のコーナーには、水槽が展示されていてカエルたちも応援に。「おたまじゃくしやめだかなどの生物がいるかどうかが田んぼの安全の基準。田園風景を守っていくためには、生物調査農業と田んぼの生物調査を行うことが大切」とこのコーナーを担当する石塚孝さんが語っていらっしゃいました。このブースでは、アンケートに答えると「元気がでるお米」がもらえます。
そして今回のエコプロで人気が高い「竹の有効コーナー」へ。このコーナーには竹で作られたボートが展示されています。通常のボートはガラスで出来ていますが、竹を材料にするとゴミ処理の際にCO2を減らすことができるとのこと。このコーナーでは竹細工やお箸を自分たちの手で作る体験もできます。「私も竹林の中に住んでいて、切った竹をいくつも縛って傘立てを作っています」と中川さんはおっしゃっていました。
この後会場を移して木材のコーナーへ。以前は「木材のコーナーは、以前はもっと大きかったのに今年は小さくなってしまいました」と中川さん。ここでは、間伐されたひのきの端材を小さな四角い木片にし、紙やすりでこすって香りを楽しみながら泉谷材木商店の泉谷さんのお話をうかがいました。「山にはせっかくCO2を固定する能力があるのに、間伐せず山が荒れてしまうとそれが出来なくなる。そのためにも間伐材をいかに有効的に使うかを提案している。日本の森のことを考えましょう」と泉谷さん。ここではひのきの間伐材を使った環境に良い割り箸などを販売しています。
最後に訪れたのは、社団法人日本有機資源協会(JORA)です。ここにはバイオマスプラスチックの容器や食器が展示されています。とうもろこしや古古米を原料にしたバイオマスプラスティック製品は使用後には土に還るということで、環境に配慮されたプラスチックとして注目されているとのこと。
「年々規模が大きくなるエコプロですが、どれだけのゴミが出るんでしょうね。来年はゴミの出ないエコプロになるといいですね」と中川さんはおっしゃっていました。