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[sponsored by 東急電鉄株式会社]

サステナブルな取り組みに興味があるけど、どう行動すればいいんだろう?

そんな方に、私たちからお出かけのご提案。といっても、観光地をめぐる旅じゃありません。駅、商業施設、公園……普段のなにげないお出かけが、ちょっと視点を変えるだけで、サステナブルなアクションになるのです。

東急線沿線は、そんな行動のきっかけがたくさんある街。サステナブルな暮らしがある街へ、私たちと一緒に出かけてみましょう!

更新され続ける最高気温、台風被害、サンゴの白化など気候危機のニュース。それらを目にするたびに、「このままでいいのだろうか?」と日々の生活を振り返ることがあります。

かといって具体的な行動ができるわけでもなく、もんもんとしたり、頭の片隅から罪悪感が離れなかったりすることがあるのは、私だけではないはず。

でももし、普段のなにげない行動が、環境にもよく、しかも未来の改善への一歩になるとしたら…?

実は、日々の移動が環境貢献につながるんですよ!

と教えてくれたのは、東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)の坂本雅彦(さかもと・まさひこ)さん。「移動が環境貢献って、どういうこと?」と不思議に思った私は、話を聞きにいくことにしました。

取材で訪れたのは、東急東横線・目黒線の元住吉駅。車両の検査を行う検車区があるほか、太陽光発電設備や雨水の再利用、駅構内の緑化など「環境にやさしい駅」なんだそう!

 

意識しなくても、「環境によいこと」ができる街

東京から神奈川にかけたエリアに住む方にとって、なじみの深い存在である東急線。実はすべての路線が、再生可能エネルギーで運行されているのをご存知でしょうか?

2022年4月、東急電鉄は日本で初めて、全路線を運行するための電力を再生可能エネルギー由来の実質CO2排出ゼロの電力に置き換えました。削減できるCO2排出量は、年間で約16万トン。一般家庭約5万6千世帯の年間排出量に相当するといいます。

大量の電力を消費する電車の運行において、再エネ100%を実現することは簡単ではないように思います。なぜ東急電鉄は、日本で初めてのチャレンジングな取り組みに踏み切ったのでしょうか。

その背景には、東急電鉄の親会社である東急株式会社が2019年10月、事業で使用する電力を再生可能エネルギー100%で賄うことを目指す国際的イニシアチブ「RE100」に加盟し、「2030年までにCO2排出量を約46.2%削減する(基準年度は2019年)」という数値目標があったことに加え、東急電鉄ならではの「ある理由」があったと坂本さんは言います。

東急電鉄で、再エネ100%に向けた取り組みを推進してきた坂本さん

坂本さん 私たち東急電鉄は、鉄道事業を通して「誰もが環境貢献しやすいまちづくり」を目指しているんです。

もともと電車は、自家用車の約5分の1ほどしかCO2を排出しない、エコな乗り物です。ですが東急電鉄はさらにその先の、CO2排出量ゼロを目指しました。

路線の再エネ100%が実現すれば、いつものなにげない移動がサステナブルなアクションになる。これは、お客さまにとっても我々にとっても、大きなことではないかと考えたんです。

高効率の半導体素子を用いた制御装置によるモーターなどを搭載し、電力消費を抑えた新しい車両。もともと、車両の更新などにより省エネに積極的に取り組んでいました

再エネ100%の過程では、あらゆる駅での太陽光パネルの設置による電力供給なども検討されたそう。しかし、電車の運行には大量の電力を必要とすることを踏まえると、現実的ではありませんでした。

そのため東急電鉄では、「非化石証書」の購入によって実質再エネ100%を実現しています。非化石証書とは、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなど非化石電源により発電された電力の環境価値を取り出した証書。東急電鉄ではこの証書を電力とセットで購入することで、電力を再エネ由来とみなし、CO2排出量を実質ゼロとしています(※)。

実質再エネ100%の仕組み(提供:東急電鉄)

坂本さん ものすごく簡単なお話しにすると、非化石証書を購入したお金は、再生可能エネルギーを促進するためのお金の源にもなります。つまり、お客さまがご乗車いただいたことにより、間接的に再エネの普及に活かされるということ。そういう意味でも、みなさまの普段の移動が、サステナブルなアクションになるんです。

私たちの消費行動が、持続可能な社会への投資につながるこの仕組み。移動による環境への負荷を相殺する以上の価値があるかもしれないという意味で、大きな可能性を持っているともいえそうです。

(※) 鉄軌道9路線は東京電力エナジーパートナー株式会社のRE100に対応した「トラッキング付非化石証書活用による再エネ電力メニュー」により、CO2排出量が実質ゼロとなります。

「暮らしをよりよいものに」。100年以上前から受け継がれる想い

いくら環境への関心が高まっている社会でも、大きい企業が実際にサステナブルな考え方を事業に反映させていくことには、大きな壁があるように思います。

東急電鉄の思い切った行動の裏には、「人々の暮らしをよりよいものにする」という思いが受け継がれてきた、歴史的な背景がありました。

坂本さん 東急グループの源流は、田園都市株式会社。“近代日本資本主義の父”として知られる渋沢栄一が、人口が急速に膨らんで住環境が悪化していた東京で、「自然があり、人間らしく生きていくことができる街」の実現を目指して1918年に立ち上げた会社です。

その後、1922年に田園都市株式会社が開発したエリアの鉄道会社として、目黒蒲田電鉄株式会社を設立したことが、現在の東急グループのはじまりでした。

つまり、東急電鉄は鉄道会社のイメージが強いかもしれませんが、100年以上前から「人々の暮らしをよりよいものにすること」が事業の根底にあるんです。そのため、SDGsなどが普及するずっと以前から、まちづくりを通じた環境や社会課題解決への意識は企業の中に根付いていました。

創業以来、公共交通の整備を含めた都市開発を通じて、地域とともにまちづくりを進めてきた東急グループ。街をつくることは自然環境に影響を与えるものですが、いかにその影響を抑えるか、人と街と環境が調和する社会をどのように実現するのかを模索し続けてきました。

たとえば、高度経済成長期には、水質汚染が深刻になっていた多摩川ですが、1974年に「財団法人とうきゅう環境浄化財団(2019年4月に東急財団に統合)」を設立し、浄化作業を行ったのが東急グループです。

当時は、いち企業が環境に特化した財団を設立した前例がなく、市民や行政にもなかなか理解してもらえなかったそう。それでも財団の支援活動を市民に幅広く知ってもらうための情報発信など、地道な努力を続けていった結果、今では多摩川は鮎が遡上してくるくらいきれいな水を取り戻しています。

坂本さん 持続可能な「よりよい暮らし」を、事業を通じて提供したい。それが、東急株式会社が脱炭素・循環型社会の実現に向けて策定した「環境ビジョン2030」で、「誰もが環境貢献しやすいまちづくり」を掲げたことにもつながっています。

我々の事業は、その土地を開発したあとも沿線に住む方々とともに歩んでいかなければならない。その大前提があるからこそ、環境をよりよくしていくこと、そこに住む方々とともにポジティブな変化を目指していく姿勢が、自然と受け継がれているのだと思います。

RE100への加盟や再エネ100%という、東急電鉄の革新的な挑戦。その背景には、創業当時からDNAのように脈々と受け継いできた「人々の暮らしをよりよいものにする」という想いがあったのです。

「なにげない日々が未来をつくる」をコンセプトとして掲げる東急電鉄が描く、「環境と調和する街」のイメージ図(提供:東急電鉄)

 

再エネ100%によって生まれた、さまざまな兆し

全路線再エネ100%を実現し、基準年度である2019年と比較すると2022年の東急グループのCO2排出量はなんと約4割減! 2030年の目標であるCO2排出量46.2%減の達成も間近になっている東急電鉄ですが、その反響の輪はさまざまなところに広がっているといいます。

坂本さん 沿線にお住いの小学生のお子さまから、「いつも乗っている電車がエコで、すごく嬉しいです!」というお手紙や、「東急線の再エネ化を自由研究のテーマにして勉強しています」といった問い合わせをいただいたり、沿線の学校から講義の依頼をいただいたりもしています。

当社の取り組みを子どもたちにも知っていただけるのはとても嬉しいですし、我々のまちづくりが「今後もずっとここに住みたい」と思えるような地域への愛着に少しでも寄与しているのかなと思うと、嬉しいかぎりです。

「電車に乗ることでサステナビリティを学ぶ機会になったり、この街に住んでいること自体が学びになっているという声を聞くことで、自分たちの取り組みが街の未来につながっているという実感が湧く」と嬉しそうに話す坂本さん

また、再エネ100%をきっかけに、環境に配慮した取り組みを日頃の業務に落とし込もうとする社内の動きが活性化しています。

坂本さん 「実質再エネ100%がどういう理屈で成り立っているのか」といった質問を受けて、社内で講座を開いたり、運転士主導でエコ運転を模索する動きがあったり、リニューアル工事を進めている駅でCO2を吸収する苔の栽培実験が行われたりしています。

再エネ100%のような大規模なものから、小さな取り組みまで、社員それぞれが、「人と街と環境の調和」を目指してさまざまな取り組みを模索していますね。

電力消費の少ない加速操作(アクセルのかけ方)を駆使しつつ、ダイヤ通りに運行できるように上手く運転を調整するなど、環境に配慮する運行を目指す動きが生まれているのだそう

今後は、車両更新等による「省エネ」や、自らの施設で電力を作り出す「創エネ」、蓄電池を活用した「蓄エネ」なども検討していくと話す坂本さん。それ以外にも、駅に設置しているプラスチック回収ボックスの拡大など、沿線に暮らす方々に参加してもらえる取り組みもさらに広げていきたいと考えているのだそうです。

坂本さん 当社グループは、「移動する、暮らす、遊ぶ、働く」など、生活に関わるサービス全般を提供しているからこそ、そのサービスを利用すること自体が、街をサステナブルにしていくアクションになっていくような仕掛けをつくることができます。

RE100の加盟や再エネ100%は、ゴールではなくスタート。企業として、環境によい取り組みをすればするほど、沿線に暮らす方の環境リテラシーが高まるきっかけになり、そうした方の声を受けてさらに我々の取り組みも豊かになっていくという、いい循環が生まれてほしい。そうやって、私たちはこの地域の方々とともに成長していきたいと思っています。

日々の移動が、サステナブルな未来をつくっていくためのアクションになる街。

そんな街に住むこと、そこで日々の生活を営むことが未来へのアクションになるとしたら、毎日を少し気持ちよく過ごせそうな気がしました。

「私の住んでいる街もそうなったらいいな」と、ちょっとうらやましく思う一方で、住む場所や出かける場所を選ぶとき、「サステナブルな街」という選択肢があるという発見には、なんだかわくわくします。

実は、東急線沿線で取り組まれているサステナブルな取り組みは、これだけではありません。サステナブルなアクションのきっかけがたくさん潜む街の魅力を引き続きお届けするので、今後の連載をお楽しみに!

[sponsored by 東急電鉄株式会社]

(編集・撮影:山中散歩)

– INFORMATION –

東急電鉄では、東急線沿線の明日につなげるサステナブルなアクションを展開しています。
くわしくは、特設サイト『ウィズ・ハート ココロでまちを、サステナブルに。』をご覧ください。

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