今や空前の「農ブーム」だ。家庭菜園や貸農園は大人気だし、農を自分の仕事にしたい、と本格的に考える人も増えている。
世田谷ものづくり学校(IID)内にあるビジネススクール「スクーリングパッド」では、そうした農を志す人を対象に「農業ビジネスデザイン学部」の第4期を5月に開講する。4月24(土)、26(月)の両日には説明会が開かれるが、ここでは一体、どんな学びを得ることができるのか?
「農業ビジネスデザイン学部」の大きな特徴のひとつは、俳優の永島敏行氏が学部長を務めていることだ。永島敏行氏といえば俳優・タレント業と農的暮らしを両立させていることで有名だが、自分で農作物を作るだけでなく、農家・生産者と消費者をつなぐイベント「青空市場」を2004年から主催していることでも知られる。
「よそもの わかもの ばかもの」が農を変える!
そんな「農業ビジネスデザイン学部」の今年度のテーマはズバリ、「よそもの わかもの ばかもの」。
ここには、今の農業が抱える「高齢化」や「稼げない」などの様々な問題を、「しがらみのないよそもの」であり、あふれるエネルギーを持った「わかもの」が向こう見ずな「ばかもの」の大胆さで解決するんだ、というメッセージが込められている。
農に関わりたいと思っていても、農家になるには多額の自己資金が必要だし、会社勤め等でこれまで築いてきたキャリアを一旦リセットしなければならないのか、としり込みする人も多いはずだ。しかし何と言っても永島学部長自身が、多忙な俳優業をこなしながら「農をプロデュースする」という接点で農に関わっているのだから、心配はいらない。そう、農家になるだけが能=「農」ではないのだ。
今、全国各地の農家では、丹精込めて育てた作物をどうやって売ろうかと悩んでいるところが多い。JA(農協)に卸すだけでは経営はいずれ行き詰まる。いかに個性と付加価値を付けて売るかで収益が左右される時代なのだ。つまり、「よそもの」の視点でその地域の作物の強みを見抜き、「わかもの」のバイタリティーで商品化し、「ばかもの」になって売り歩く農業プロデューサーこそ、今、農に最も求められているのである。
講師には「葉っぱビジネス」仕掛け人も
そして「農業ビジネスデザイン学部」のもう一つの大きな特徴は、多彩な講師陣だ。練馬区で体験農園「大泉 風のがっこう」を運営し、都市住民と農家が地域で支えあう仕組みを全国に先駆けて作った白石好孝氏、「葉っぱビジネス」で有名な株式会社いろどりの横石知二氏らが、これからの農業に欠かせない「アイデア」「チャンス」「パートナー」の視点を伝授する。
特に年収1000万円のおばあちゃんが誕生するなど、目からウロコの「葉っぱビジネス」を立ち上げ、軌道に乗せた横石氏の講義は聞き逃せない。また、講師と受講生、あるいは受講生同士の強いネットワークを作ることができるのも魅力だ。
同講座では、これまで多彩な修了生を輩出している。農家を継がずに東京で働く「農家のせがれ」同士がタッグを組んで独自に立ち上げたユニット「セガレ」もそうだし、屋上緑化を始めたり、農家の販売コンサルティングへと進んだり、農業法人に就職した人もいる。もちろん、本格的に就農するのもいいだろう。
永島学部長は、これから農に向けて一歩を踏み出したいと思っている人に向けて、こんなメッセージを寄せている。
「私たちは農家の友人と、千葉県芝山で遊休農地を借りて会員を募り、野菜を栽培しています。
今、各地で遊休農地や耕作放棄地が広がっています。
私たちの食を支えてくれる日本の農業を守るには、農業者以外の人々が農業に関心を持つ事だと思います。自分の身体を使って食べ物の得たときの喜びが、おいしさになります」
この言葉にグッと心を動かされたら、ぜひ下記の説明会へ。
ニッポンの農業の未来を切り開くのは、アナタかもしれない!?
・4/24(土)15:00~(説明会終了後、卒業生との交流会を予定)
・4/26(月)19:30~
■開催場所
・IID世田谷ものづくり学校
東京都世田谷区池尻2-4-5 207教室にて
■予約申込
・[HPより] http://www.schooling-pad.jp/setsumei.shtml
・[メール] agri★schooling-pad.jp ※★を@に変えて下さい
※俳優の永島敏行学部長より直接、第4期カリキュラム(内容/ゲスト紹介など)説明もあるとか!
農家のセガレが語ります。農業ビジネスデザイン学部のおすすめポイント!
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