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いつもグリーンズの記事を読んでいただき、ありがとうございます。
greenz.jpの編集部でインターンをしている永田(けんちゃん)といいます。
グリーンズにインターンがいることをご存じの方は少ないと思うのですが、現在なんと14名もの学生・社会人インターンが活躍しています!(2018.12.7時点)実は、スタッフさんよりインターンの方が多いのです(笑)
グリーンズというと、記事やイベント、スクールに出てくるのは大人ばかり。大人が主人公のメディア・コミュニティーだと思われがちですが(僕もかつてはそう思っていました)、内部にはたくさんの素朴かつユニークな学生達が関わり、そしてグリーンズを支えています。
そういった内部の人や雰囲気を少しでも感じてもらえたらと思い、インターンのあんな日常やこんな日常を綴っています。
(1本目はコチラ:インターンに聞いた!中から見る、greenzに入って良かったことって?)
ぜひお茶やコーヒーのお供にお楽しみください。
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突然ですが、「自己紹介してください」と言われたらあなたは何と答えますか?
シンプルかつ頻繁に出くわす場面ではありますが、意外と「何と言っていいか迷ってしまう」「すぐには答えられない」「前もって準備が必要」という方も少なくないのではないでしょうか。
僕もそんな風に、自己紹介に難しさを感じている一人です。
「○○大学△△学部□□年生の◇◇◇です」
「株式会社○○の△△部□□の◇◇◇と申します」
この様な答えが一般的かとは思いますが、僕は毎回違和感を覚えてしまいます。というか、これだけでちゃんと自分のことを伝えられているのか不安になります。
特にソーシャルな領域で働いている方々は、フリーランスで複数職業を持っていたり、所属先が一つでなかったりすることが多いので、同じような悩みを持っている人は割合多いと感じています。僕ら学生も、大学と並行してグリーンズや他の企業や団体でインターンやボランティアをしている人、働いている人、留学中の人、休学中の人など、肩書きは様々です。
僕も現在は、東京大学農学生命科学科の修士2年目ですが、1年間休学中のため、肩書きとしては修士の1年生になります。かつグリーンズともう一つ環境系のNPOでインターンをしていて、他団体でもお手伝いをしていたりするので少々複雑です。毎回どこまで言えばいいのか迷うし、全部言ったとしても、その自己紹介文が聞き手の中で「けんちゃんはこういう人なんだ」と適確に変換されて100%伝わることってどれくらいあるのだろうとモヤモヤが残ります。
このように、僕にとって自己紹介はちょっとした悩みの種なのです。
「自分ってこんな人。と言葉で表現するのって難しいよね」
先日、編集部インターンメンバーとご飯会をしていた時も、そんな話になりました。グリーンズのインターンの多くは学部2~4年生で、就活ドンピシャの世代。ESや面接では、「自分はこういう人です」という説明を求められます。
性格診断や自己分析ツールを使っている編集部メンバーもいました。当てっている様な気もする。しかし、これで自分を言い表すことはできない…というのが本音。
特に、大学3年生で就活真っ只中のかなえちゃんは自分の診断結果に疑問を持っていました。ストレングスファインダー®というツールを使用したところ、一番の強みは「信念」だったそう。説明を見てみると、「信念」の欄にはこう記載してありました。
「信念」を持っている人は、「世の中はこうあるべきだ」との普遍的な価値観、倫理観、道徳観を持っています。
しかし、かなえちゃんはその説明に対して疑問を持っていました。
確かに好きなものは好きというし、嫌いなものは嫌いとハッキリしてることは多いけど、「信念」ってリーダー!ヒーロー!正義!みたいなチームの先頭に立って皆を引っ張っていく様なイメージがあります。それは何か違うなって。
…自分のことをどう表現すればいいのか分からない!誰か教えて!!
迷えるグリーンズ編集部の天使を救うべく、僕らは思いあぐねました。
そこでふと、前回インターン会のことを思い出しました。
その日は、パン食べ放題のカフェに来て、優雅にモーニングを過ごしていました。そこで突然、焼き立てのパンとコーヒーを頬張りながら、かなえちゃんはこんなことを言っていたのです。
「私の前のパートナーは黒毛和牛丼みたいな人だったんです。」
衝撃の発言に僕らは少し怯みました。いくら「話すことと食べること」が好きなかなえちゃんだからと言って、人と食べ物をくっつけちゃのはあかん…思いつつも、話を聞いていました。すると、、、ふむふむ、なるほど。妙な納得感を覚えていたのです。
その話を思い出した僕らは、「これじゃん‼‼」と雷に打たれたかのような衝撃を受けました。
自分や自分の好きな人のタイプは、いったい「何パン」に例えられるのか。徐々にこの遊びはエスカレートし、「beの肩書き茶」や「beの肩書き丼」など、自分をありとあらゆる食べ物や飲み物に例えてしまったのです。
beの肩書きとは…
greenz.jpの元編集長である兼松佳宏さんが提唱している新しい肩書き。自分の就いている職業などを説明する「doの肩書き」とは異なり、あいまいな「自分のありたい姿」や「自分ってこんな人」を言葉にしたもの。12/9にはbeの肩書き本も発売予定です。
ちなみに、兼松さんのbeの肩書きは「勉強家」。普段兼松さんは、「プログラマー」や「編集者」など、実在する職業からbeの肩書きを選ぶという方法をとられています。
それを僕らは職業ではなく、パンや丼もの、飲み物など、食べ物で表してしまおう!という何とも強引かつクリエイティブなチャレンジなのです。
ということで、編集部インターン4人の「be-パン」「be-茶」「be-food」を一挙ご紹介!!
Entry No.1 うえやん:とうもろこし茶
温かいもの飲みたいなって時にカフェオレとかココアを飲むこともあるんだけど、途中でもう要らないかなってなっちゃう。かと言って白湯は味気ないし…と。その点、とうもろこし茶ってスッキリした味と優しい甘さがある割にしつこくなくて、いくらでも飲めてしまう。日常の中で傍らにいて温めてくている、そんな存在でいたい。
Entry No.2 さゆりん:オムライス
単純にオムライスが好きっていうのが大きいんだけど…オムライスってそのままでも食べるし、デミグラスソースとかクリームソースとかとも相性がよくて、何にでもなれる感じがする。そんな風に、その場その場で自分の強みを使い分けていけたらいいなぁって。
ちなみにストレングスファインダーの上位は適応力だそう。まさに適応力!!(一同)
彼氏さんから命名してもらったbe-パン。理由は「見た目以上に甘いから」。聞いたこっちが恥ずかしくなる一品です。
Entry No.4 けんちゃん:きゅうりの浅漬け
シンプルだけど間違いない美味しさ。ご飯とかメインのおかずみたいに主役にはなれないけど、確かにそこにある存在感と色味に憧れます。ご飯とお味噌汁の2品だけの朝ごはんと、それに加えてきゅうりの浅漬けもある3品の朝食を想像してもらえたら、これ以上の説明は要らないはず。
編集部インターンの「be-パン」はじめ「be-food」いかがでしたでしょうか。
食べ物の色や形だけでなく、何と合わせるのか、どんなシーンに食べたく飲みたくなるのかを考えるのがコツです(誰)。
職業版よりも、意味が抽象的になって少し言語化が難しい部分はありますが、でも逆に抽象度が高いことで自分らしさを表現できるという方もいるでしょう。
何より、こうやって友達と遊びながら自分と相手と向き合えることは、まさしく一石二鳥ではないでしょうか。
ありたい姿について考えたいけど、友達と面と向かって真面目な話をするのは少しきまずいという方はぜひ試してみて下さいね。そして、あなただけの「be-food」を見つけてみて下さい◎
– INFORMATION –
兼松佳宏による初の単著、〈グリーンズ出版〉第1弾。「beの肩書きとは?」という話から、「beの肩書き」ワークショップの開き方まで載っています!詳細はコチラ。