マザーテレサ、ガンジー、ダライ・ラマ……。「戦争の世紀」と言われた20世紀。そんな時代だからこそか、宗派・宗教・民族を越えたスピリチュアルな方が活動してきました。そして、不思議と皆、 ルーツ・オブ・スピリチュアル「インド」を拠点にしているのです。
そんなインドに、日本ではあまり知られていない、アンマ=お母さんと慕われる女性がいます。名前はマーターアムリターナンダマイー。南インド、ケララの小さな漁村に生まれ、現在、53歳のとてもチャーミングな女性です。
- 雑誌でも大きく取り上げられる
彼女との出会いは今から約20年近く前。一人のアメリカ人から教えてもらいました。当時のボクは「宗教」と「スピリチュアル」の違いが解らず、なんだか「聖母」と聞いても怪しいやばいもの……だと思っていました。それから実際に彼女に会うまで、10年もの月日が流れましたが、今では彼女の大ファンです。
彼女はここ15年ほど、1年の半分は先進国を中心に海外を廻り、残りの半分はインド国内を廻っています。彼女に会うために何万もの人が押し寄せます。一人一人を抱きしめる“ダルシャン”という行為によって国籍や人種や宗教や信念も違う多くの人を呼び寄せ、慰め、癒し、勇気と希望を与えてきました。現在、彼女はインドをはじめ東南アジア、中東や西洋で「抱きしめる聖母」として大変リスペクトされています。昨年、カンヌ映画祭ドキュメンタリー部門でも、彼女の映画『Darshan−抱擁』が公開されました。
彼女は「教育」「福祉」「医療」「環境」の分野でたくさんの慈善活動も立ち上げています。それは力強い未来を築く愛ある無私の奉仕です。4年前にそれら無私の奉仕に対して国連によって設立された「ガンジー・キング平和賞」が送られました。「ガンジー・キング平和賞」とは、インド独立の父マハートマ・ガンジーと、アメリカの黒人差別撤廃運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の偉業と功績を称えて国連によって設立。世界平和や人間平等などのために尽力した功労者に贈られるものです。
2004年にアジアを津波が襲った時も、年明けすぐに破壊された家の再建費用として援助を申し出ました。 記事1 記事2
彼女の思いや言葉や行為は“革命=レボリューション”というより、“進化=エボリューション”を促していると思います。インドのアシュラムで毎月発刊されている月刊誌『Matruvani』( 2000年6月号)に、彼女の心が映し出されていました。
アンマの公式WEB
日本語
http://www.amma.jp/index.html
英語
http://www.amma.org/
インド語
http://www.amritapuri.org/
ライタープロフィール
白澤秀樹(しらさわひでき)
エンバイロメンタリスト、食と音を柱とした生活観光家、日本ベジタリアン協会評議員
音楽業界で仕事をした後、ナチュラルレストランやオーガニックショップを企画・運営。現在は伊豆熱海とハワイ島ヒロを拠点に活動しています。近日中にホノルルに拠点を移し、再びレストランビジネスを始める予定。
ホームページ:Health Diet&Aloha LivingTropica
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