greenz.jpでは紹介のみ行っています。お問い合わせ・ご連絡はイベント主催者さまへお願いします。
「サステナブル」はファッションに何を与えうるか 書籍『循環するファッション』パート1「ファッション商品の変革」から考える。
田中里尚(文化学園大学准教授/文芸批評家) 岡田有加(エシカルブランドINHEELS代表・ディレクター) 谷崎テトラ(ソーシャルプランナー)
ファストファッションが隆盛を誇るファッションの世界において、それらが引き起こす社会問題が指摘されるようになって久しいです。一方、社会問題をビジネスによって解決していく「ソーシャルビジネス」という動きも活発化しており、ファッション業界においても、サステナブルファッション、エシカルファッションと呼ばれる様々なブランド・アイテムが誕生してきました。ただこの動きは、ファッション業界出身ではないビジネスパーソンやNPO法人が担うことが多く、ファッションのメインストリームとは少し離れたところで展開されてきました。
しかし近年、ブランド全体としてサステナビリティを推進するステラ マッカートニー、エシカルコレクションを継続的に発表するユナイテッドアローズなど、ファッションのメインストリームを担う企業でも、サステナビリティに関する取り組みが活発化しています。
これらの動きを受けて、ファッションを体系的に学ぶ場である「Fashion Studies」においても「さすてなぶるファッション」と題した会を立ち上げます。この会では、「ファッションの専門家」、「エコ・サステナブル・エシカルの専門家」によるトークセッションを通して、これからのサステナブルファッションのあり方のヒントが得られる場を作り出したいと考えております。
最初の複数回では、ファッションと環境の関係性を網羅的に整理した良書『循環するファッション』の内容を軸に議論を進めていきます。この本はロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで教鞭をとっているケイト・フィッシャー氏とリンダ・グロース氏の共著です。生産から流通、消費や廃棄までのファッション業界全体を含む、従来のサステナビリティ概念の拡張する様々な取り組みが語られています。
章立ては「ファッション商品の変革」「ファッションシステムの変革」「新しいファッションデザインへの変革」と、3つのパートから構成されています。(ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションでは、Centre of Sustainable Fashionという組織を設立し、高い水準で教育研究を行っています。)
第1回目は、『”サステナブル”はファッションに何を与えうるか 書籍『循環するファッション』パート1「ファッション商品の変革」から考える。』この本の監修と訳を手掛けた文化学園大学准教授の田中里尚氏、エシカルブランドINHEELS代表 岡田有加さん、多数の TV、ラジオ番組、出版を企画・構成するかたわら、環境、社会貢献、ソーシャルメディアのハブとして活動している谷崎テトラさんをお招きし、この書籍のパート1「ファッション商品の変革」の内容を軸にお話をしていきます。
実際にエシカルブランドを運営されている岡田さん、ソーシャルの分野で活躍されている谷崎テトラさんと議論を進めることにより、より多面的にサステナブルファッションのことを捉えていけるのではと思っております。
また、当日は経済産業省 資源エネルギー庁のからの循環型社会へむけた取り組みのお話もあります。
皆さまのご参加お待ちしております。
▼講師プロフィール
田中里尚 文化学園大学准教授/文芸批評家
1974年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部在学中に小説家を志すが、一方でファッションの魅力にもとりつかれる。両立しがたい関心を追いながら、現在はメディアとファッションに関する文化史的研究に取り組んでいる。2007年、立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻にて、博士(比較文明学)を取得。論考に「ファッションデザイナーとしての中原淳一」(『ユリイカ』青土社2013-11)、「ファッション・ブランドと堤清二」(『ユリイカ』青土社2014-11)。共監訳書に『循環するファッション』(文化出版局2014-1)。共著に『<北の>想像力 《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』(寿郎社 2014-5)など。
岡田有加 エシカルブランドINHEELS代表・ディレクター
千葉県銚子市出身、慶應義塾大学総合政策学部卒業。外資系コンサルティングファームにてM&Aコンサルタントとして勤務。退職後渡英、ロンドンで大手フェアトレードファッションブランドのホールセールエグゼクティブとして勤務しつつ、夜間学校にてファッションデザインを学ぶ。2012年INHEELSを開店。同年にアシックス33ドリーマー エル・オンライン賞、2013年にソーシャルプロダクツアワード受賞。 大学・公的機関・イベント等で講演多数。繊研plus及びWEBメディアBe inspired!にコラム連載中。2016年9月、次世代のサステナブルカルチャー発信のためのコンセプトストアCHANNEL01を下北沢にオープン。
谷崎テトラ ソーシャルプランナー
1964年生まれ。ワールドシフトネットワークジャパン代表理事。環境・平和・社会貢献・フェアトレードなどをテーマにしたTV、ラジオ番組、出版を企画・構成するかたわら、新しい価値観(パラダイムシフト)や、持続可能な社会の転換(ワールドシフト)の 発信者&コーディネーターとして活動中。リオ+20など国際会議のNGO参加・運営・社会提言に関わるなど、持続可能な社会システムに関して深い知見を持つ。
プロフィール詳細はこちら。
【日時】
2016年10月15日(土)19:30 ~ 21:00
※会終了後、別会場にてネットワーキングを兼ねた懇親会(別料金)を行います。
【会場】
TRUNK HOTEL 準備室 B2会場(東京都港区北青山3-5-12 青山クリスタルビルB1/B2)
【参加料】
一般:前売2,500円 当日3,000円
学生:前売1,500円 当日2,000円
※ドリンク(コーヒー)一杯付
※懇親会は別途、料金がかかります。
【申込み先】
contact@fashionstudies.org
「さすてなぶるファッション001」への参加の旨とお名前、ご連絡先(メールアドレス)、ご所属を明記してお申し込みお願いします。
懇親会参加希望の方はその旨を記載ください。
前売はPeatixにて承っております。前売で申し込まれますと払い戻しはできませんのでご了承くださいませ。また申込メールもあわせてお願い致します。
【ウェブサイト】
green drinks Harajuku × Fashion Studies「さすてなぶるファッション001」