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ソーラーパネル&LED付きの発光する道路が誕生!インフラで使われる電気の自給自足を目指す「ソーラーロードウェイ」プロジェクト

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わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

みなさんも普段よく使う道路。よくよく見てみると、夜間の照明や事故などの情報を伝える電光案内板など、多くの電気を使った仕組みに支えられています。ひとつひとつの電力消費量はわずかでも、道路網すべてを賄うためには、莫大なエネルギーが必要です。

ならば道路そのものを発電所に変して、必要な電力を自給できないか?以前も自動車の振動で発電する道路を記事にしましたが、今回は太陽光で自給自足を目指す「the Solar Roadways project(ソーラーロードウェイ・プロジェクト)」をご紹介します。

アイデアはシンプルで、アスファルトで舗装する代わりに、ソーラーパネルが組み込まれたモジュールを敷き詰めるというもの。基本となる六角形のモジュールには、ソーラーパネルとLED電球、融雪用の発熱体が組み込まれています。

昼の間に蓄えた電力を活用して、夜にはLED電球で路面標示を。また寒冷地では発熱体で雪を融かし、道路の凍結を防ぎます。ソーラーパネルによる発電量はわずかですが、LED電球と発熱体に必要なエネルギーを自給するには十分のようです。
 
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モジュールの上には、自動車の滑り止めと保護強化のため、表面がでこぼこ加工されたガラス板を設置。これは実験によって、アスファルトの路面と同程度のブレーキ制動が期待できるそうです。ソーラーパネルの寿命は20年以上で、もし故障が発生しても、問題のあるモジュールだけを交換すればよいということで、維持コストを抑えることも期待されています。

もちろん都市部の道路では下水道などさまざまな要素があるので、すべての道を置き換えることは難しいかもしれませんが、例えば夜のレジャー施設の駐車場でキャラクターを投影する、といったアイデアが実現できるとワクワクしてきますね。

インフラ整備のために1億円のクラウドファンディング中

この画期的な道路を発明したのは、Scott BrusawとJulie Brusawさんの二人。2006年に最初のアイデアを発表してからさまざまな課題を解決し、いよいよ実用の段階に入ろうとしています。寒冷なアイダホ州北部での実証実験では、路面を雪と氷で閉ざされることなく、冬を越すことに成功しました。

彼らの究極の目標は、全米を結ぶ高速道路網にソーラーパネルを敷き詰めること。将来的には、ソーラー発電する道路のどこからでも、電気自動車の充電ができるようになるかもしれません。

このようなインフラ整備プロジェクトには莫大な資金がかかるため、彼らはクラウドファンディングサイトの「indie gogo」で、なんと100万ドル(約1億円)の資金調達を目指しています。

電力不足やたび重なる停電も、温暖化の原因となる石炭を燃やすことも、もうたくさん。外国の石油に頼ることを減らし、汚染をもっと減らしましょう。誰もがパワーを持っているのです。

というふたり。

最近では暮らしの電気を自給自足して、電気代0円!といった「オフグリッド生活」を目指す人が増えていますが、このプロジェクトが気づかせてくれるのは、そこからさらに一歩進んで「公共空間の電気を誰がつくるのか」という視点かもしれません。

踏切や信号、病院や学校といった施設の電気を自給するにはどうしたらいいだろう?そんないつもとは違った目線で、街を眺めてみませんか?

[via Gas 2]
(Text: 山根大地)