みんなで鋸山をバックに記念撮影!
3月22日、土曜日、金谷は快晴、発電日和。「green drinks KANAYA vol.9」では「わたしたち電力」と一緒に、ミニ太陽光発電システムを組み立てるワークショップを行いました。
これまで”他人ごと”だった再生可能エネルギーを、みんなの”じぶんごと”にすることを目的に始まった「わたしたち電力」。まさに、今の日本におけるエネルギーは、じぶんのものではないとも言えるのです。
現在の日本のエネルギー自給率は5%足らず。いま使っているパソコンや照明も海外から石油や石炭、天然ガスを輸入することで使うことができているわけです。
出典:エネルギー白書2013
日本に目を向けてみると、海、山、森と多くの自然が溢れており、風力、水力、地熱、バイオマスなど様々な自然エネルギーをつくり出すことができます。その中でも、個人レベルではじめやすいのがこの太陽光発電。今や日本の新築一軒家の6軒に1軒は太陽光発電システムを導入していて、100万軒を超える住宅に設置されているそうです。
今回ワークショップで組み立てたのは、64.5cm×54cmのミニソーラーパネル。電球で10時間、ノートパソコンで4時間、液晶テレビで5時間、スマートフォンなら30時間程度使える電力がつくれるそうです。暮らし全体で考えると微力かもしれませんが、電気の仕組みを、体験を通して学ぶにはまさにうってつけですね。
ワークショップは「藤野電力」の鈴木さん、greenzの塚越さんをお迎えして行いました。司会進行は、最近金谷に移住した「green drinks KANAYA」のケンケン!
参加者同士でグループになってのチェックイン。自己紹介と参加のきっかけを順番に、話していきます。今回も幅広い世代、ジャンルの方々にお越しいただきました。初金谷の方も多数!
当日は空と海が混じりあうほどの快晴。「KANAYA BASE」を飛び出し、外でワークショップを行うことに!
参加者は2つのグループに分かれて、「藤野電力」の鈴木さんの指導のもと組み立て開始!
太陽光発電システムキットに入っているソーラーパネル、コントローラー、バッテリー、インバーター、シガーソケットをひとつずつ丁寧に接続していきます。慣れていない人には簡単そうで難しい組み立て作業。鈴木さんが手取り足取り教えてくださいました。
アンペア?ボルト?ワット?聞いたことはあるけども… 分かっているようで分かっていない電気の仕組みも、体験を通して学んでいきます。
力も多少必要なケーブル切断作業。参加者同士で協力しながら、進めていきます。表情も思わずマジモードに。
だんだん組立ってきました。一つでも接続を間違ったり、接触が悪かったりすると電気がちゃんと流れません。電気を運ぶということが、繊細で正確な作業の上で成り立っていることがわかります。
おっ、ついた!!
発電してる!すぐさま目に見えて結果がわかるので、達成感あります。
最後は参加者からの感想を聞くチェックアウト。最後は参加者からの感想を聞くチェックアウト。みなさんから一言ずついただきました。
自分でも出来そうなので、やってみようと思いました。
電力を身近に感じる事が出来ました。
普段売っている物を繋げるだけで、自分で簡単に電気ってつくれちゃうんだなって思いました。
みなさん電気を自分ごとにするきっかけになったと口を揃えます。やっぱり何事も机の上だけでなく、体を動かして学ぶことが大事ですね。今回は2名がパネルを購入され、新たな「わたしたち電力」が2軒誕生しました。
ワークショップ終了後は、「KANAYA BASE」で開催中のイベント「we are god〜子供帝国の逆襲〜」にみなさん参加し、パーマカルチャーデザイナーの設楽清和さんのトークショー、ミュージシャンのSoRAのLIVEに参加。気持ちよい金谷での休日を堪能されていました。参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
(Text: 柳瀬武彦)