春から初夏にかけて次々に咲く野花の代表、たんぽぽ。
道端があちこち黄色い水玉みたいでかわいいなぁ、と思っているうちに、あっという間に咲き終えます。
花びらが枯れて落ちると、今度はタネを運ぶための綿毛が膨らもうと準備中です。このタイミングに、あの繊細な綿毛を活かした「綿毛(わたげ)のリース」をつくってみましょう。
綿毛のリースのつくり方
地面から水分を吸い上げて咲いているたんぽぽは、花先部分を摘まれた後でも綿毛になれる、強い生命力が特徴のひとつです。花が咲き終えた後、綿毛になる前のつぼみを少し、摘ませてもらいます。
1. つくるものを決める
どのくらいの大きさにするか、または、どこに飾りたいか。例えば、ドアや軒下など屋外に飾りやすいように針金を使おう、とか、家にあるリース台を再利用しよう、もしくは、子どもの頭に乗っけられるような小さな草冠(かんむり)ならぬ綿毛冠にしたい、などなど。自由な発想からつくるものを決めましょう。使う材料もそれにあわせて用意します。
2. 綿毛のつぼみをつなげる
開いた後の綿毛の大きさ(直径3〜5cm)を想定しながら、何個くらいつぼみが必要かを考えます。使う数だけ揃えたら、茎は1cmくらい残してカットしておきましょう。
針金で繋ぐ場合はつぼみの真下、なるべく中心(茎の根元)あたりを下から上方向に差し込みます。リース台を使う場合は、残しておいた茎を糸で巻きつけながらリース台に固定します。
3. 綿毛が開くのを待って、完成
つぼみによって個体差はあれど、数時間で開き始めます。翌朝にはまあるい綿毛になっていることを想像しながら寝るのも良いですね。
生命力の強い雑草として嫌われることもあるたんぽぽですが、よく観察していると、綿毛になってできるだけ遠くに飛んでいこうとする健気さを感じます。彼らの小さないのちを慈しむ、優しい時間を過ごしてみてください。