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新編集長・増村江利子氏、就任のお知らせ ー 生きるリテラシーを取り戻し、ゆるやかな連帯のなかでの暮らしを目指して ー

いつもgreenz.jpを読んでいただきありがとうございます。
4月になり、進学、異動、転職など、新しい変化のなかにいる方も多いのではないでしょうか。2006年7月の創刊から間もなく17年を迎えるgreenz.jpも、大きな変化を迎える春となりました。

このたび前編集長の鈴木菜央よりバトンを受け継ぎ、増村江利子(ますむら・えりこ)が編集長に就任したことをお知らせします。

「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会」というビジョンはそのままに、新体制のもと、「生きるリテラシーを取り戻し、ゆるやかな連帯のなかで暮らしていく」ことを大切に発信を続けていきます。

なお鈴木菜央は、今春開設した武蔵野大学サステナビリティ学科の教員としての活動を本格スタートします。大学で学生たちとともに「いかしあうつながり」の探究を続けながら、グリーンズの共同代表理事としても引き続き務めていきますので、新体制となるgreenz.jpをどうぞよろしくお願いします!

新編集長・増村江利子からのご挨拶

思い起こせば、すべてのきっかけは3.11にあったように思うのですが、福島の原発でつくられた電気を、何も考えることなくつかって暮らしていた自分がショックで、これまで社会やサービスにお任せしてきてしまったことを一つ一つ、これからは自分で取り戻していく必要があると思ったのが2011年。

同時期に子育てが始まって、これからは会社という組織のために働くのではなく、社会と自分のために働こうと思ってフリーランスになり、始めたのが、WEBマガジン「greenz.jp」でのお仕事でした。

ライターとして一歩先、二歩先を実践する人たちにお会いするうちに、発信する人ではなく、実践する人に自分もなろうと思って、八ヶ岳の麓に移住しました。

NPO法人グリーンズの掲げるミッションは「個人のトランジションを応援する」ことですが、まさに私自身が、応援されるどころか “「greenz.jp」で人生が変わっちゃった人” なのでした。

今、私たちが暮らす社会は、行き過ぎた経済によって、孤独と不安が広がり、気候変動と環境破壊が進んでいます。

生きるリテラシーを携えて、足元にある暮らしをつくることで、ものやサービスといった社会システムへの依存から抜け出し、ゆるやかな連帯の中ですこやかに生きる、生きかたを手に入れたい。

“ものさし”としての問いに、「すこやかであるか」を置きたい。

WEBマガジン『greenz.jp』は、これからも、私自身が自ら実践し、生まれた小さな問いを通じて、社会を変えていくムーブメントをつくり続けます。

増村江利子(ますむら・えりこ)

増村江利子(ますむら・えりこ)

国立音楽大学卒業後、Web制作、広告制作、編集を経てフリーランスエディターとして活動。2017年に東京から長野県富士見町に移住。3児の母。家族5人、犬2匹、猫3匹とともに、あらゆる生活家電を手放して約9坪の小屋で暮らすミニマリスト。2020年に竹でつくったトイレットペーパーの定期便「BambooRoll」の販売を手掛ける、おかえり株式会社の共同創業者として取締役に就任。2023年4月、WEBマガジン『greenz.jp』編集長に就任。

春になると、どんな山野草が芽を出すか、庭を観察するのが日課。ミニヤギを飼いたいと考えている。

長野県富士見町の自宅。あらゆる生活家電を手放して約9坪の小屋で暮らす(撮影:砺波周平)

前編集長・鈴木菜央より

江利子さんへの編集長バトンタッチというプロセスは、実はずっと前から始まっていた気もします。

再生可能エネルギーをじぶんごとにしていく「わたしたちエネルギー」や、自分らしい暮らしを探究していく「暮らしのものさし」といった連載を一緒につくっていくなかで、たくさん話して、お互いの価値観を共有してきました。

「いかしあうつながり」をタグラインに掲げてから約5年。まだまだ広がり切っていないし、自然も人間も搾取されてしまう世界が続いている。

でも、そんな世界の向こう側で、一部分だけでも新しい世界を実現している場所もあって。そこに行って、どうなっているか観察して、みんなに伝えて一緒に考えていく。そんな機会を提供できる場所がグリーンズだと思っています。

僕の軸は変わらず、大学という学びの場で探究を続けるし、江利子さんは「暮らし」を軸に、greenz.jpに自らの実践と探究を展開していく。これからのgreenz.jpも楽しみにしていてください!

green drinks Tokyo開催

新編集長ご紹介イベントとして、green drinks Tokyoを開催します!

今回は、前編集長・鈴木菜央、新編集長・増村江利子、そして2010〜15年まで編集長を務めた兼松佳宏の三世代編集長トークをお届けします。

兼松も今春から「さとのば大学」副学長に正式に就任しますが、グリーンズには外部理事として引き続き関わっていきます。

コロナ禍でしばらく開催できていなかったgreen drinks Tokyoですが、昨年度は岡山で何度か開催し、3月には久々に東京でも開催しました。ドリンク片手にソーシャルなことを気軽に真剣に話せるリアルな場は、いまこそ必要だと実感しています。

編集長クロストークはオンライン配信も行います。
みなさんと会場で、オンラインで、久しぶりにお会いできるのを楽しみにしています!

■ 日時:2023年4月26日(水)
    19:30~21:30(19:00開場)

■ 会場:SHIBAURA HOUSE(東京都港区芝浦3-15-4)

お申込みはこちら

greenz peopleと共につくる、新連載「暮らしの変人」をスタート

そして新たなチャレンジも始まります。

愛すべき“暮らしの変人”たちとの出会いから、自分の価値観を揺さぶり、新しい生きかたのヒントを持ち帰る新連載「暮らしの変人」を、グリーンズの寄付会員「greenz people」の皆さんと共につくっていきます。

グリーンズが愛を込めて「変人」と呼ぶ人たちは、これまでの固定観念にしばられず、真剣にまじめに、そして楽しく、新しい世界をつくりだそうと探究している人たちです。

そんな変人たちに会いにいき、取材をして記事をつくる。その一連のプロセスをご一緒できる「ピープル編集部」のメンバーを募集します!

詳細はこちら

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