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タオルとの出会いをコーディネートする仕事。IKEUCHI ORGANICが「to I」担当を新設する背景にある、持続可能性への葛藤と挑戦 #仲間募集

この求人のグリーンズジョブでの募集期間は終了いたしました。

「IKEUCHI ORGANIC」が、あらたなフェーズを迎えようとしています。

1953年に愛媛県今治市で創業したタオルメーカー「IKEUCHI ORGANIC株式会社」は、2073年(創業120周年)までに「赤ちゃんが食べられるタオル」をつくることを目標に活動を続け、“タオル業界の革命児”として注目されています。

そんな「IKEUCHI ORGANIC」が、はじめて「to C」の店舗業務と「to B」の法人営業業務の垣根をなくし、想いに共感する人たちへタオルを届ける「to I(イケウチな人たち)」担当の募集をはじめました。

お客さんがタオルに直接触れる大切な場所「TOKYO STORE」と「KYOTO STORE」を起点に、タオルとの出会いからお持ち帰りいただくまで、または後日手元に届くまで、気持ちのいいコミュニケーションを通じてコーディネートする存在です。

これまでは「to C」担当と「to B」担当を分けて採用してきた「IKEUCHI ORGANIC」が、なぜ今回その垣根を越えた「to I(イケウチな人たち)」担当者を募集するに至ったのでしょうか?

その背景には、社会のサステナビリティだけでなく、組織の持続可能性、そして「IKEUCHI ORGANIC」で働くスタッフ一人ひとりのキャリアの持続可能性に向き合いたいという想いがありました。

「IKEUCHI ORGANIC」の代表取締役社長 阿部哲也(あべ・てつや)さん、「KYOTO STORE」店長・直営3店舗の統括マネージャー 益田晴子(ますだ・はるこ)さん、そして2022年12月に「IKEUCHI ORGANIC」を退職することとなった元「TOKYO STORE」店舗責任者 仲村真梨子(なかむら・まりこ)さんに詳しく伺います。

【「IKEUCHI ORGANIC」については、こちらの記事もご覧ください。】
▷ つくっているのはタオルではなく、”物語“。タオル業界の革命児「IKEUCHI ORGANIC」躍進の裏に、物語を伝え、感動を広めていく存在がいた

 

「赤ちゃんが食べられるタオル」をつくることを目指すタオルメーカー

取材をおこなったのは、東京青山にある「TOKYO STORE」。店内ではそれぞれのタオルの質感の違いを手にとって体験できます(画像提供:IKEUCHI ORGANIC)

1953年に愛媛県今治市で創業したタオルメーカー「IKEUCHI ORGANIC」。使う電力も風力発電、タオル製造過程でも厳しい環境基準をクリアし、持続可能な環境を大切にしたタオル製造をおこなっています。

2073年(創業120周年)までに「赤ちゃんが食べられるタオル」をつくることを目標に活動を続け、家庭ではもちろん、飲食店のおしぼりや結婚式の引き出物、お子さんが初めて触れるタオルなど、人生のさまざまな瞬間に寄り添うタオルとして多くの人を魅了してきました

「持続可能な社会は1社では実現できない」という想いから、業界の垣根を越えて「IKEUCHI ORGANIC」のタオルを愛する人たちを可視化したオウンドメディア「イケウチな人たち。」の運営や、個人や法人関係なく、同じ未来を目指す仲間たちが集う店舗イベント「イケウチな夜」の開催など、タオルをきっかけに、さまざまな横のつながりが生まれています。

誰にとってのサステナビリティか?「IKEUCHI ORGANIC」が直面する課題

そろそろ、正直に話したほうがいいタイミングだと感じていました。

そう語り出したのは、「IKEUCHI ORGANIC」の社長・阿部哲也さん。持続可能性に配慮したタオルづくりに妥協なく挑戦してきた「IKEUCHI ORGANIC」がぶつかる課題を話してくれました。

(左から)仲村真梨子さん、阿部哲也さん、益田晴子さん

阿部さん 社会全体の動きとして、リモートワークの導入など働き方が多様化しています。しかし、「IKEUCHI ORGANIC」は販売や生産など、場所や勤務時間が固定されている仕事が多いのが現状です。

結婚や出産、育児、介護、介助など、社員一人ひとりにさまざまなライフステージがあります。本来であればリモートワークや時短勤務など、そのフェーズに合わせた働き方を社員へ提案できたらいいのですが、「店舗スタッフは店舗業務しか知らない」といったように、分業を進めてきてしまったがために、フレキシブルな対応が叶いませんでした。

いつ誰が店舗や工場に立てなくなるかわからないのに、このままの体制では「IKEUCHI ORGANIC」という組織も、社員それぞれのキャリアも、どちらの持続可能性も危ぶまれることになります。

「IKEUCHI ORGANIC」という組織は、その中で働く“人”によって支えられている。つまり、働く一人ひとりのキャリアが持続可能でない限り、組織も持続可能とは言えないし、ひいては、「IKEUCHI ORGANIC」がつくっていく社会も胸を張って持続可能とは言えないのではないか? そんな疑問が、阿部さんや長く店舗スタッフの採用をおこなってきた益田さんの中で生まれてきました。

代表取締役の阿部さんは、7年前に店舗スタッフのアルバイトとして「IKEUCHI ORGANIC」に入社。現在は、営業の責任者として小売店への営業や法人営業、ストア・WEBの直販店を統括しています

阿部さん この課題は僕たち自身のものではあるけれど、「持続可能な社会を目指す組織で働く人たちの働き方が、まったくサステナブルになっていない」という声はよく耳にします。ブランドイメージを守るために、皆さん公には口にしづらいと思いますが…。

でも、僕らから正直に伝えることで、同じ悩みを抱えている組織も言いやすくなるんじゃないかって。業界、企業の垣根を越えて、みんなで組織のサステナビリティをいま一度見つめ直すきっかけになったらという気持ちで、今回勇気を持って本音をお伝えしたいと思いました。

採用の仕方を根本から変えるべき。ひとりのスタッフの退職が教えてくれたこと

この課題の解決のためには、採用や育成の体制を根本的に変える必要がある。そう切実に感じるきっかけとなったのが、「TOKYO STORE」の店舗責任者の仲村真梨子さんの退職でした。今年の12月からご家族の介護のために、沖縄のご実家に帰られることになったのです。

仲村さんは、「誠意を持ってプロダクトをおすすめできる仕事がしたい」という想いから、未経験からのアルバイトに応募したことをきっかけに「IKEUCHI ORGANIC」に入社しました。たまたま出会った1枚のタオルから「IKEUCHI ORGANIC」に興味を持ち、正直なものづくりを徹底する姿勢に惹かれたのだそう

仲村さん 退職をする私がなぜこのインタビューに出させてもらっているかというと、とにかく「会社を嫌でやめるわけじゃない」と伝えたかったからです。急に退職者が出てからの求人募集は、「IKEUCHI ORGANICで働くのってすごく大変なんじゃないか」と不安に感じる人もいるかと思ったので。

私は実家が沖縄ということで物理的な距離があり、いつ戻れるかもわからないため、一旦退職することになりました。でも、何かしらのかたちで仕事を続けられるんじゃないかと、阿部さんも益田さんもすごく親身になって考えてくれたんです。いまの「IKEUCHI ORGANIC」の働き方にはいろんな課題もあるけれど、こんなふうにスタッフ一人ひとりの人生のことまで考えてくれる会社ってなかなかないと思います。

「KYOTO STORE」店長・直営3店舗の統括マネージャー 益田さん。6年前に「KYOTO STORE」がオープンしたタイミングで、接客業未経験ながら「IKEUCHI ORGANIC」に入社しました

益田さん 仲村さんに限らず、これまで「toB」と「toC」担当を分けてきたことによって、リモートワークなどの選択が取れず「IKEUCHI ORGANIC」を離れてしまうケースが多くありました。

例えば、店舗のスタッフが産休・育休に入ったとき、本当は「いつでも戻ってきてね」と送り出してあげたいけれど、少人数でシフトを回しているため、その方が戻ってこられる席を用意できると約束してあげられません。もしその方に法人営業やZoomストアなど、他の販売方法を教えてあげられていれば、違う形で「IKEUCHI ORGANIC」に貢献してもらうこともできたはず。

せっかくタオルの知識も豊富で「IKEUCHI ORGANIC」を大好きでいてくれているのに、その方と一緒に働けなくなってしまう。会社としてももったいないし、その方のキャリアに寄り添いきれないことへの寂しさも感じてきました。

店舗内にあるタオルの美しいディスプレイ。畳み方や並んだ時の美しさにもこだわりがあるそうです(画像提供:IKEUCHI ORGANIC)

しっかりとしたタオルの知識を身につけ、お客さんに伝えられるようになるには、短くても育成に半年はかかると言います。そういった豊富なスキルを身につけたスタッフが柔軟に働き方を選べる体制を整えること。それは「IKEUCHI ORGANIC」の組織の持続可能性を高めるとともに、「IKEUCHI ORGANIC」を好きでいてくれているスタッフ一人ひとりのキャリアの持続可能性も高めることにつながる。今回の採用には、そんな期待が込められているのです。

社会も組織も個人も持続可能なかたちを目指す。「IKEUCHI ORGANIC」は新たなフェーズへ

今回募集するのは「to B」でも「to C」でもなく、その垣根を超えた「to I(イケウチな人たち)」担当。つまり、「IKEUCHI ORGANIC」に興味を持ってくれているすべての人が、タオルと出会う瞬間をコーディネートする存在です。

ストアマネージャーの益田さんは、京都の店頭に立ちながら法人営業も担う、まさに「to I」を実践されています。現在、このように部門の垣根を越えて働くスタッフは益田さんのみですが、今回の採用を通じてそういったスタッフをどんどん増やすことが目標だと言います。

以前、コロナ禍で店舗を閉める必要があったとき、店舗勤務のスタッフは休まざるを得なかったけれど、法人営業まで担当していた益田さんは、隔離期間であっても、お問い合わせやSNSを通じてタオルを販売することができたのだそう。

益田さん 「自分の業務はここまで」と割り切るのではなく、普段からスタッフみんなが自分の担当領域以外も少しできるようにしておく。そうすることで、休みたいときや忙しいときは「私がやっておくよ」と流動的に支え合えるし、職場に復帰したいときは、リモートや時短からでも働けるようになります。

阿部さん できるできないは置いておいて、究極の理想を言うと、タオルをつくった本人がお客さまに売るのが一番健全な社会だと思うんですよね。つくった本人ならその商品の魅力や想いを存分に伝えられるし、買う側も、つくった本人の顔が浮べば大切に扱うと思うんです。

益田さん 「to C」と「to B」を分けないことにも、阿部が理想とするのと同じような理由があります。

例えば、店舗のスタッフからタオルの説明を受けたお客さまが、タオルを大変気に入ってくださって「会社の記念品にイケウチのタオルを社員に配りたい」と相談してくださったとしますよね。そこで「じゃあ、法人担当に繋ぎます」となってしまうと、せっかくそのスタッフの接客で「タオルが欲しい!」と思ってくださったのに、どうしてもたらい回しにされた感覚が残ってしまう。

もしそのスタッフが「to C」も「to B」も関係なく、商品がそのお客さまに届くまで一貫して担当できれば、きっとそのお客さまはスタッフの顔を覚えてくださると思います。数年後に「久しぶりに挨拶しにいこうかな」と思ってくださるかもしれない。そういう温かなつながりは、スタッフ本人にとっても大きなやりがいになると思うんです。

1枚でも多く、タオルが世に出ていくために。お客さんとタオルの出会いをコーディネートする仕事

「IKEUCHI ORGANIC」のタオルが世に出ていくことは、その分だけオーガニックコットンが世の中に広がっていくということ。タオルは毎日触れるものだからこそ、1枚のタオルとの出会いがお客さん、ひいては社会にまで影響を与えていきます。そんな出会いの瞬間をコーディネートする「to I(イケウチな人たち)」担当の仕事とは、一体どんなものなのでしょうか?

店舗では、実際に濡れた手をタオルで拭いてみる体験を通じて、お客さんにタオルの質感を味わってもらいます。「え!吸水性すごい!」「こっちはふかふか!」と、驚きがたくさんありました

阿部さん 「to I(イケウチな人たち)」担当とは、お客さまとタオルの出会いの場をコーディネートする仕事です。店舗のみならず、レストランや催事、オンラインなど、お客さまがタオルに出会う場を創出し、タオルに込められた「IKEUCHI ORGANIC」の想いを伝え、お客さまが素敵なタオルライフを始められるようサポートしていきます。

キャリアのステップの目安としては、まずは「to I(イケウチな人たち)」担当としての基盤となる店舗業務からスタートします。2年目以降は店舗業務は継続しながら、法人営業などの自分ができること、やりたいことを見つけてトライしていくフェーズに入っていきます。

阿部さん 持続可能なキャリアを考えるにあたって、店舗での経験は非常に大切です。店舗は直接お客さまの心の波を一番敏感にキャッチできる場所。「お客さまがいま何を求めているのか」「何をしたら目の前のお客さまは喜んでくれるのか」。店頭で感じ取ったものが、法人営業などの他の業務に必ずいきてくるはずです。

店頭業務は「TOKYO STORE」もしくは「KYOTO STORE」の店舗責任者を担います。足を運んでくれたお客さんへのタオルの説明やレジ作業、店舗からZoomを通じてお客さんに接客をおこなう「Zoomストア」の運営、シフト作成や勤怠管理などのスタッフマネジメント、お店のディスプレイ作成や在庫管理、売上データ管理。その他、DM作成やSNS投稿、取材対応、店舗でのイベント企画から当日の運営などの広報業務なども、店舗のスタッフみんなで分担しながらおこなっています。

だいたい1年くらいで店舗業務に慣れたら、次は法人営業にもチャレンジしていきます。法人営業といっても、最初に店舗へ足を運んでくれた方がのちに法人のお客さんになっていく場合がほとんどなのだそう。事前にアポを取る方もいれば、直接店舗にいらっしゃる方もいます。まずはそういった“ストアから派生する法人業務”から担当していきます。

益田さん 例えば、店舗にやってきたお客さまが「会社の記念用に刺繍を入れたタオルを100枚購入したい」と言ってくれたとします。その場合、どんなタオルにどんな刺繍を入れたらいいか企画して、プレゼンをおこない、生産部とスケジュールを調整。お客さまに納品するまで一貫して担当します。

オーガニックコットンは生ものなので、欲しいものを欲しいぶんだけすぐに用意できるとは限りません。その年によってタオルの風合いも変わってくるんです。そういった「オーガニックだからできないこと」もしっかりお客さまに伝える必要があります。

多くの店舗業務に加え、法人業務も担うとなると、一見とても業務量の多い仕事にも感じられます。たしかに覚えることは多く楽な仕事とは言えないかもしれません。しかし、いまそれをこなしている益田さんは、8年前に接客業をまったくの未経験のところからはじめたそうです。

益田さん 「IKEUCHI ORGANIC」のタオルを1枚でも多く届けていくために、何でもトライしてきたという感じなんです。できることなら何でもやる。その気持ちがすごく大切だと思います。

とはいえ、学ぶペースは人それぞれですし、担当範囲の業務でもその人の特性によっては、すごく苦手なことって誰しもあると思います。そこは、できる人に任せる。苦手なことに時間をかけるのではなくて、得意を伸ばしていく文化を大切にしています。

インタビューに答えてくださったお三方に加え、「TOKYO STORE」のスタッフのおふたり。談笑する様子から、役職を超えた仲の良さを感じます

「IKEUCHI ORGANIC」には、店舗業務、法人営業のいずれも個人に課せられる営業ノルマはありません。みんなの力を集結したからこそ、成果が生まれるという考え方。そのため「自分の業務はここまで」と割り切って、他のスタッフの苦手な部分を補うマインドがなかったり、「手柄を他のスタッフにとられたくない」という考え方の人は、やりにくさを感じるかもしれません。

また、チームのコミュニケーションとして、週に一度の益田さんとの1対1の面談と、全店舗をZoomで繋いだ朝会が毎日実施されています。前日の売り上げを報告しあったり、それぞれの体調や状態を確認する時間になっているそうです。

この時間以外にも、益田さんと仲村さんは電話で頻繁にコミュニケーションをとっていたそう。東京と京都、それぞれの場所で働く益田さんと仲村さんですが、毎日のこまめなコミュニケーションで「離れている感じがしない」と話していました。

仲村さん 週に一度の面談では、自分がいまできていること、まだできていないことを洗い出して、今後チャレンジできるものと人に任せたほうがいいものは何か、益田さんが一緒に考えてくれていました。

「IKEUCHI ORGANIC」で働く人たちは、本当に真っ直ぐな人ばかりなんです。「みんなが気持ちよく働くにはこうしたほうがいい」と率直にアドバイスをくれたり、上司だからといって、苦手なことやわからないことを言わないでいるのではなく、「わからないから一緒に考えて」と正直に伝えてくれます。

本音で語り合える会社って、実は結構少ないと思うんです。「タオルを、オーガニックコットンを世界に広げていくんだ!」というピュアな気持ちが、社内の気持ちのいいコミュニケーションにつながっていると感じています。

今日やった仕事が社会を変える。そんな手応えがやりがいになる

この仕事のやりがいとはどんなところにあるのでしょうか?益田さんと仲村さんは、毎日店舗に立つことの喜びをこんなふうに語ってくれました。

益田さん 「IKEUCHI ORGANIC」の価値観のすべてを体現しているのが、このタオルなんです。タオルが素晴らしいものだから、世に出ていったあとも、タオルがたくさん仕事をしてきてくれるんですよ。

例えば、とある飲食店のおしぼりが「IKEUCHI ORGANIC」のものだったとき、お客さまが触れて「気持ちいい!」と感じてくれれば、ロゴをチェックしてくれますよね。「IKEUCHI ORGANIC」の名とオーガニックコットンの素晴らしさを、タオル自体がその人に伝えてきてくれるんです。

タオルは多くのコットンを使いますから、1枚でも多く「IKEUCHI ORGANIC」のタオルが世に出ていくことが、オーガニックコットンを広げ、社会を変えることにつながります。私たちの仕事はそのタッチポイントをつくること。お客さまとタオルの素敵な出会いをお膳立てするような感じです。

お客さんが「IKEUCHI ORGANIC」のタオルと出会う場をコーディネートすることで、世界にオーガニックコットンが広がっていく。そして、毎日使うタオルがオーガニック素材であることが、多くの人にとって当たり前の社会をつくっていく。

そんな「社会が変わっていく手応え」を感じられることが、この仕事のやりがいなのかもしれません。

仲村さん 店頭に立っていると、「2〜3年ぶりにまた帰ってきました!」と声をかけてくれるお客さまが多くいらっしゃいます。以前、結婚式の引き出物に「IKEUCHI ORGANIC」を選んでくれた方が、お子さんが生まれたタイミングでベビー向けの商品を買いに来てくれたり。

その人の人生を共にさせていただいている感覚です。タオルが数年後にまた、私たちとお客さまを引き合わせてくれるんです。

コロナ禍で店舗を閉めざるを得なかったとき、スタッフみんなが「お客さまに会いたい」という一心で始めた「Zoomストア」はあっという間に予約でいっぱいに。スタッフがお客さんに会いたい気持ちと、お客さんが「IKEUCHI ORGANIC」に会いたい気持ちが共鳴する。そんな奇跡のようなことが、店舗では毎日のように起こると言います。

そんな「IKEUCHI ORGANIC」だからこそのやりがいがある一方で、長期休暇が取りづらいというこの仕事の大変な面があります。土日祝は多くのお客さんが店頭に訪れるため、店舗への出勤が必要になる場合が多く、反対に法人営業は平日が中心になりがちです。シフトを組む際に、スタッフ間でお休みを調整することは可能ですが、長期休暇など希望通りにお休みが取れるかどうかは約束できない現状があります。

ここまでのお話で、「自分の仕事の範囲を超えて考えられる人」や「土日祝も柔軟に出勤できる人」に向いている仕事であることがわかりましたが、他にどんな人に応募してもらいたいか、最後に尋ねてみました。

益田さん 私はこの店舗自体が、お客さまにとって前向きになれたり、いい未来を見られる場所になってほしいと思っています。タオルは毎日使うものですから、悲観的な人や寂しそうな人から買いたくないと思うんですよ。だから、「あなたはハッピーですか?」と、スタッフにも自分にも毎日問いかけるようにしています。

阿部さん 「赤ちゃんが食べられるタオル」をつくるなんて、まだ誰もやってないし、最初は社員自身も「本当にできるの?」と半信半疑だったんですよ。でも、いまでは一歩一歩着実に近づけている実感がありますし、そう高らかに宣言した「IKEUCHI ORGANIC」だからこそ、本気で社会を良くしたいという想いを持った仲間たちが集まってくるんですね。

サステナブルな社会はひとりや1社だけで実現できるものではないから、ひとりだけでは苦しくなるのも当然です。そんな苦しい状態を突破するためには、「IKEUCHI ORGANIC」を通じてできた仲間たちが大きな財産になるはずです。仲間が増えれば、世界の見え方も変わってくる。「社会を良くするために自分にできることは何か」と悶々と悩んでいる方も、ぜひこの仕事に希望を託して応募してきてもらいたいなと思います。

「IKEUCHI ORGANIC」の店舗には、タオルが持つ物語に共感の想いを抱くお客さんが今日もやってきます。その人にお渡ししたタオルが、毎日紡がれるその人の人生を支えてくれる。共通する未来を見つめる仲間たちが帰ってこられる場所として「IKEUCHI ORGANIC」の店舗はそこにあり続けます。

お客さんとタオルの出会いの場をコーディネートすることで、オーガニックコットンが世に広がり、同じ想いを持った仲間が増えていく。仲間が増えれば社会も変わっていく。毎日の仕事がいい社会を築いていく。そんな確かな手応えを感じながら、持続可能な未来を「IKEUCHI ORGANIC」の仲間たちと共に目指したい方からの応募をお待ちしています。

(撮影・編集:山中康司)

[sponsored by IKEUCHI ORGANIC株式会社]

– INFORMATION –

1/18(水)に、オンライントークイベントを開催!

1/18(水)20:00より、オンライントークイベント兼仕事説明会「感動を届けたい先は、すべてのお客様、そして未来の私たち。 イケウチオーガニックが「to I」担当を募集する理由」を開催します。

今回の求人に興味がある方はもちろん、「サステナブルなものづくり・組織づくり」というテーマに関心がある方は、ぜひお気軽にご参加ください。
イベント後には、任意参加の採用説明会も予定しています。

イベント詳細・申し込み