みなさん、こんにちは! いつもご愛読いただきありがとうございます。
4月に入り、2022年度が始まりましたね! 前年度に取り組んだことを振り返りつつ、新しい1年間に何をしていこうか考えている。あるいはすでに構想・計画を終えて、実行段階に入っている方々・組織も多いかもしれません。
今回は、NPOグリーンズの第10期アニュアルレポートをお届けします。アニュアル(年間)の活動報告書です。NPOとしてウェブマガジン、学校、会員、企業・自治体連携など日々さまざまな活動を展開していますが、第10期=2020年12月〜2021年11月の期間に具体的にどのような成果を出すことができたのか。そして来期に向けて、どのような計画をしているのかを発表します!
NPOグリーンズ 第10期 活動報告
10期会計報告
・部門別売上
・経常収益と経常費用
greenz peopleのみなさまへ
鈴木菜央 ”NPOグリーンズのビジョンである「いかしあうつながりあふれる幸せな社会」の実現に向かい、参加者が学びあい、いかしあう社会をつくることができる人に成長できるラーニングコミュニティ(学びと実践の共同体)を構築・充実させることに、NPOグリーンズ全体を通じてチャレンジしました。
具体的には、グリーンズの学校での各種カレッジを中心に、greenz peopleのコミュニティ、グリーンズジョブコミュニティなどです。次期も引き続き、これらのコミュニティの充実を図っていき、参加者みんなでビジョンを実現できるようにしていきたいと考えています。
また、今期ははじめて、大掛かりな寄付のファンドレイズにチャレンジし、合計で160名の方から1,323,000円の寄付金をいただくことができました。ご寄付をくださった皆様、参加協力をしてくださったみなさまに、心から感謝いたします。
鈴木菜央(すずき・なお)
NPOグリーンズ代表 greenz.jp編集長 2006年にウェブマガジン「greenz.jp」を創刊。いすみローカル起業プロジェクト、いすみコミュニティベンチャースクール、いすみ発の地域通貨「米(まい)」、パーマカルチャーと平和道場、トランジションタウンいすみなどを共同で立ち上げ、千葉県いすみ市での持続可能なまちづくりに取り組む。
グリーンズの各部署が取り組むチャレンジ!
メディアチーム(greenz.jp編集部)
緊急事態宣言が発令されていない時期に限り、細心の注意を払いつつ、現場での取材も時折行えるようになりました
スズキコウタ 第10期(2020年12月-2021年11月)の獲得読者数は、271万PV、242万UUでした。該当期間の新作記事で多くのアクセスを集めた記事の1位・2位は、どちらもコンポストをテーマとしたもので、編集部としての興味関心と読者のニーズが重なるポイントの一つに「循環」があった時期です。
同時に当該期間は、引き続き新型コロナウイルスが猛威を振るう一方で、コンテンツを発信し価値提案をするチームとしては、より幅広いジェンダー・世代・価値観からのインプットを形にする仕組みづくりが命題になる時期でもありました。そのため編集部では、ライター、フォトグラファーの新規募集を展開。さらに、取材検討〜計画実行・企画において特定のメンバーだけでなく、部署も超えた幅広いステークホルダーのアイデア・知識・感性を持ち寄るプロセスに移行しました。
第2編集部=GCCでは、それらの新規プロセスによる記事内容の変化や、発信者の手応え、読者の反応を精査する取り組みも始まっており、来期以降そのフィードバックがより記事に反映されていく見込みです。
スズキコウタ
greenz.jp副編集長。日々のメディア運営の傍ら、ゼミクラス「作文の教室」を各地〜オンラインで展開。2020年、greenz.jp第2編集部として「greenz challengers community」を結成。
ビジネスチーム(社会変革事業)
正太郎 NPOグリーンズの資源をいかして企業・自治体の事業支援を行う「社会変革」事業部では、第10期に計35の企業・自治体を支援しました。記事広告によるPR支援、求人記事&イベントによる採用支援、ワークショップ企画&運営を通じたまちづくり支援、連載企画を通じた事業伴走など、多岐にわたる取り組みをしてきました。
第10期(2020/12〜)に特に力を入れたのは採用&転職支援事業のリニューアルです。
第7期から「グリーンズ求人」として事業を開始していましたが、「いかしあう社会」のためには組織と個人の出会いが必要不可欠だと考えコンセプトから考え直し「グリーンズジョブ」として再始動しました。「自分をいかす仕事に出会うトランジションコミュニティ」を目指し、従来どおりの求人記事や説明会イベントだけではなく、仕事や働き方を見直したい読者のためのオンラインコミュニティの運営もはじめました。
すでに200名を超える方に参加いただき、お互いのキャリアを応援しあう場になっています。これからも良い出会いを育めるように頑張っていきます。
植原正太郎(うえはら・しょうたろう)
NPO法人グリーンズ 共同代表
NPOグリーンズで健やかな事業と組織づくりに励む。2021年5月に熊本県南阿蘇村に移住。暇さえあれば釣りがしたい一児の父。
グリーンズの学校チーム(環境教育事業)
YOSH コロナ禍の影響を受け、グリーンズの学校では第9期からオンライン化にシフトしてきました。その流れで第10期では、サブスクリプション型のクラスである「カレッジ」に注力し、前年度に開校した「サステナビリティ・カレッジ」につづいて、「いかしあうデザインカレッジ」「beカレッジ」を順次スタート、およそ200名の方にご参加いただくことができました。今年度もさらに2〜3のカレッジを開校する予定です。
また、初めてのスポンサードクラスとして、日本財団×京都大学共同事業「RE:CONNECT」とともに「シチズンサイエンスの教室」を開催。今後も受益者負担だけではない学びの場づくり、収益化のメニューとして、さまざまなコラボレーションを仕掛けてゆきたいと考えています。
ソーシャルやローカルをテーマとしたメディアが増えていきているなかで、これからのグリーンズは、ウェブマガジンだけではなく、「学びの場そのもの」になりつつあります。今後も時代のニーズに合わせて、意識や行動の変容につながるような、本質的な学びの場づくりに取り組んでゆきます。
兼松佳宏(かねまつ・よしひろ、YOSH)
元greenz.jp編集長。16年より京都精華大学特任教員として、ソーシャルデザイン教育のプログラム開発を手がけた後、21年より「グリーンズの学校」編集長。
greenz peopleチーム(会員・寄付事業)
おぐなお グリーンズの寄付会員であり、ともにいかしあう社会をつくる仲間たち「greenz people(ピープル)」。第10期は848名の方がご参加くださり、寄付により公開できたgreenz.jpの記事数は93本でした。
また、ピープル同士の相互交流がしやすいように、オンラインコミュニティをFacebookからSlackにお引越し。また、いかしあうデザインカードを日常でより気軽に使ってもらうために「いかしあうデザインカード使い方ガイド」を作成し配布しました。
土台が整ったので、コミュニティマネージャーもチームに召喚し、11期はピープルを「暮らしを通じて自分と社会をトランジションするコミュニティへ」進化させていきます。
ピープルコミュニティに参加すると「仲間とつながる⇒学び合う⇒暮らしの中で実践する」をぐるぐると循環する中で、意識変容と行動変容が起こり、結果として「一緒にいかしあう社会をつくっている」。そんなコミュニティを目指します。
小倉奈緒子(おぐら・なおこ)
ピープルチーム。「集う人が、本当の意味で心地よい場」を探求中。
茅ヶ崎在住、2児の母。サーファーを夢見るカナヅチ。
今後とも、グリーンズをよろしくおねがいします!
2021年末、グリーンズのコアメンバーが久しぶりに集まったときの記念写真。沖縄県うるま市で、一般社団法人プロモーションうるまのみなさんと。