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たんぽぽは足元に咲く野菜。手が届く自然を食べよう「たんぽぽクッキー」のつくりかた

見つけると気持ちが明るくなる、鮮やかな黄色いたんぽぽ。身近にあって、子どもも大人も「かわいい」と感じるお花のひとつではないでしょうか。

現在、日本に多く繁殖しているのはセイヨウタンポポと呼ばれる外来品種がほとんどで、春以外にも咲いてる姿を見ることがありますが、実はたんぽぽは花も葉も根も食べられる野草だということをご存知ですか。

フランスなどでは野菜として栽培品種も流通していて、葉は青菜のようにサラダにしたりサンドイッチにしたり、くたくたに煮て食べる家庭料理も珍しくありません。また日本でも、江戸時代に書かれた書物『食用簡便』の中で、解熱作用や血行を良くする薬草だったことも記されています。

ただ食用にするためには、踏まれたり汚れたり農薬などがかかってないことがわかるところで摘む必要があります。比較的きれいに収穫しやすい部位の「お花」は、葉に比べて苦味もなく使いやすいため、お砂糖と一緒に煮て、黄色いジャムやシロップにすることもできます。

お散歩がてらたんぽぽのお花を収穫して、さらに手軽に、シンプルなクッキーをつくってみませんか。

たんぽぽクッキーのつくりかた

材料 (13〜15枚分)
・たんぽぽのお花 4〜5個
・小麦粉 60g
・菜種油 大さじ2
・砂糖  大さじ1
・塩   ひとつまみ
・バニラエクストラクト(なくても可)2g程度

1.きれいなたんぽぽの花を摘んでくる

管理状況を把握している場所から、安全できれいなお花を摘みます。たんぽぽの花は、日差しの出ている時に開くので、お天気のいい日中がおすすめ。

茎を切ると断面から白い液体が出ますが、これは虫に食べられないように守っている成分。天然ゴムの成分が含まれているので指に着くと少しベタつきますが、水で落とせます。

2.花びらを取る

表面の汚れが気になる場合は軽く水洗いしてから、花びらをつまみ、使いやすくバラバラにしておきます。生のまま少し食べてみて、そのままの花の味も試してみましょう。

クッキー生地に混ぜ込むと花びらの色がきれいに残りやすく、全体的に黄色がかったきれいなクッキーになります。表面に乗せて焼くと、花びらの部分は濃い茶色に。好みで仕上がりを変えて楽しんでください。

3.クッキー生地の材料を混ぜる

オーブンを180度に予熱しながら、菜種油、砂糖、塩、バニラエクストラクトを良く混ぜ合わせて、小麦粉を加えたら粉っぽさがなくまるまで混ぜ合わせる。(クッキーの表面にも花びらを乗せたい場合はその分を取っておいてから)花びらを生地に混ぜる。

4.成形して焼く

棒状にしてからスライスするか、好きなクッキー型で抜くなど、好みのかたちに成形したら、予熱を終えたオーブンで15分焼いて完成です。

とてもシンプルな材料で(なのでバニラの風味を加えることがおすすめですが無くても)サクサクした口当たりがおいしいクッキーです。

あっというまに簡単でおいしいおやつ、たんぽぽクッキーのできあがり。

地域と季節を同時に味わいながら、「世界のどこで摘んでも安全に食べられるたんぽぽが増えるにはどうしたらいいかな?」と家族やお友達と話してみるのも良いかもしれません。身近なあちらこちらに、食べられるものが咲いていたら楽しいですよね。